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ハルイロありがとうございました

須藤です。

2019春M3はありがとうございました!!
新作の「ハルイロスーヴニール」、準新作の「はなむけ」あわせて、多くの方にお迎えいただいて、通販でも購入いただいて、製作者として感謝しかありません。

感想もいただいておりまして本当にありがとうございます。大変励みになります。

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さて、ハルイロスーヴニール。
全スタッフ様のお手元に完成品が届いたということでめでたく企画満了となりました。

なりました……。

寂しい……。

さっきnote見返してて気付きましたが、スタジオ収録作品を作りたいと思ってから4年越しの実現だったようです。良かったね5年前の私。

なので、ハルイロのことについて、少しだけ、少しだけ振り返ってみたいなと思います。あまりかくとあれなので、内容には深くさわらないようにします。

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【あらすじ】
物語の舞台は、都内某所住宅街の一角にある本屋珈琲店。
本屋小百合、桜原歩斗、白草大地の3人がお客様を迎える。
コンプレックスを抱えた公英、
気付かないうちに心を闇に蝕まれていた楓、
逃げていた感情に振り回される大地、
みんなを支える存在として笑顔でいる小百合、
そして他人にも自分にも厳しいクールな歩斗。

登場人物たちの心の変化を丁寧に描いた現代ノスタルジックなストーリー。
―過去から積み重ねた今が、春色の思い出となる未来でまた、語り合おう。

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最初のタイトル

どこかで話したかもしれませんが、最初のタイトルは「本屋珈琲店」でした。いやセンス。ネーミングセンス。
タイトルに困ったときは英語にしがちです。スーヴニールはフランス語ですけど。

ハルイロっていうのは、春に出すことを決めていたからというのもありますが、歩斗の思い出になってほしい色が春色だったので。

ピンクとか赤とかオレンジとかそういうのじゃなくて、春。
ある人にとっては桜の色かもしれない、ある人にとっては気持ちが引き締まる紺色かもしれない。
人それぞれにとっての“春”色の思い出、が、未来をかたづくる、と考えるのもいいのではないかなというのがおおもとです。

珈琲店にしたのは、家の近所に珈琲店があったからです。いつの間にかなくなっちゃいましたけど……。本屋珈琲店には潰れてほしくないです……通いたい。

ちなみに私は紅茶派です。珈琲はカフェオレにしたら飲めます(主張)

キャラクターについて

歩斗▷最初は無感情の淡々クールキャラとして生み出すも、ツッコミ不在によりツッコミもするようにしたら淡々クールがどこかいった。伊達さんの低音好き。語りも好き。てへぺろもすき。アキイロでの公英も好き(笑)

大地▷後輩にあたるのでわんこキャラがいいなと純粋に思って生まれたキャラクター。見た目と中身のギャップを狙いました。成田さんのわんこキャラボイス、破壊力すごくてコントロールルームできいたときニヤニヤしてた。当初のあだ名はダイナソー(謎)

小百合▷最初からぶれず優しく穏やかで丁寧な美人。さすが小百合さん!れんげさんの癒やされるお声と喜怒哀楽の表情が素敵。通いたい(2回目)作品のなかでは、一番“大人”だとおもう。

公英▷有村まよさんのあてがきキャラ。王道の少年を目指してかきました。ちょうかわいい。こんなん保護したくなる。しかもおぼっちゃま。私の好きな少年設定大盛り。そして太もも。

楓▷あおいろさんのあてがきキャラ。リアルに憧れるお姉さんを目指しました。最初は眼鏡設定なかったです。センスよさげにみえるセンスのなさが、酔うと買ってくる変なものにあらわれてるのが個人的に好き。

ウメ▷実は本屋珈琲店6人目キャラの候補だった。(ウメ=梅)でもエミ一人にするわけにいかないし、5人のところにウメいれたらごちゃごちゃしそうだったので、エミと一緒に登場してもらった。河野さんの低すぎない少女ボイスが最高です。

エミ▷もしかしたら嫌な子だと思われるかもしれないキャラクター。そう思われるように描いたはずなのに、なんとなくそれだとエミが不憫な気がしてナツイロ爆誕。ちそらさんのエミがかわいい。

陽斗▷特典冊子をご覧いただけたら分かるんですが、そういう人なんですこの人。これでも最初より優しくなった。少しだけ。中嶋さんの大声きれいすぎ(波形が)。それとかっこいい。歩斗と兄弟なのわかる。絶対二人共人気あったと思う(二人共そう思ってないだろうけど)

お気づきの方もいるとは思いますが、キャラクター名は花からきてます!花言葉も一応なぞらえて。公英くんは子供らしさというところを、大地は……白詰草なので……あとはご想像におまかせします(いい笑顔)


ナツイロレイニー

キャスト様が決まる前に、急遽書きたくなって書き下ろしたストーリーです。(主にエミのために)
なので、決まった際に、ナツイロレイニーもやれたらやりたいですとキャスト様に伝えていました。

そしたら、時間をつくれて。キャスト様たちが、協力してくれたんですけどね。収録できました。ウメとエミの空間、めちゃ尊かった……。

最後のタイトルコール前のウメのモノローグ、がお気に入りです。

アキイロ☆パニック

ナツイロも収録したあとに、シャッフルキャストしない?となって、かせうー(有村)と私で配役決めてブースに送り出しました。(笑)

伊達さんの公英くんでコントロールルームは大爆笑で、私は笑いすぎると鎖骨が痛くなるんですが激痛で大変でしたよ本当に!
中嶋さんの小百合さんぴったりすぎるやろ!と思いつつ伊達さんの公英くんでいやもう……笑って笑ってしかたなくて。
他の人が演じるとそうなるんだなぁというのもいいですね。シャッフルキャスト。

他の方のはぜひ作品で聞いてくださいね。
元気になりたいときに聞くと楽しいと思います(笑)

スタジオ収録のこと

2016年草稿で、脚本完成が2018年2月〜4月くらい、収録は2018年10月。
秋M3の前日でした。
カラオケで読み合わせして収録して打ち上げでしゃぶしゃぶしたわけですが、いやもう楽しかった……楽しすぎてあっという間でこの日に帰りたいまである。

はじめてのスタジオ収録(学生のときに収録はやっていましたが、スタジオを借りてというのははじめて)でしたが、キャスト様たちのおかげでなんとか終えられました。サインのある台本はまさに“春色の思い出”、大事にします。

ハルイロのスタジオ収録のとき、台本を製本して、この間の別作品のときはページ数が多すぎて製本しなかったのですが、したほうがいいな!?と気付いたので次回以降は製本します。(スタジオ収録を主催する予定は今のところありませんが)

やはりページ数が同じじゃないと二度手間ですね。レイアウトで文章の位置が変わるならなおさら。効率よくいきたい。

でも、ページ数が多いと重たくなるじゃないですか。だから迷いどころではあるんですよね……、手が小さい方とか片手でずっと持つのは難しいかなって。まあ、あまりにも分厚くなりそうなら分けるのがよさそうですけどね。


編集とかについて

実は?というほどでもないですが、本屋珈琲店の間取りを考えまして、ジャケットの絵はその間取りに従って人物を配置していますし、編集も間取りにしたがっています。

わかる人がいるかは別にして、環境音も1階と2階で聞こえ方を変えてみたり、カップの音など録音したSEもまぜてみました。ドアベルも2種類をまぜて作ったものです。

ナツイロは、最後のBGMは、あそこで盛り上がるように編集しました!
良いBGMとめぐりあえてよかったです。

音楽について

BGMは涼風ひさめ様の劇伴に大変助けられまして……!

「ハルイロスーヴニール」「Skydome」、どちらも素晴らしい楽曲です。「ハルイロスーヴニール」はまさにハルイロスーヴニールといえばこれ!となるテーマ曲ですし、「Skydome」は落ち着いた入りから盛り上がる後半が星空みたいで素敵ですし。他にも店内BGMとして使ってくださいとご厚意でいただいたものもあったりして、いやただの神ですね。

絵について

いつもpixivで絵師様を探すのですが、そこで出会ったのがchibi様でした。

間取りにしたがったわかりづらいジャケット絵の構図を見事に絵におこしてくださって、店内も色々と考えて配置だったりカラーだったりしてくださいまして、珈琲の匂いがしてきそうな本屋珈琲店ができました。

キャラ設定とストーリーをくんでいただいた店内背景がもう見事で。素晴らしいです。

公英は最初太ももを出すか悩んだものの、やっぱり太もも出したいな!とおもって丈を短くしてもらいました。私の作品(脚本)にでる少年はもれなく短パンです。

イベントのこと

パッケージは家でできていました。事前搬入したいものの届かなかったときのことを考えると怖くていつも手搬入です。だからキャリーケース。

これだけあれば足りるだろう、と思った部数でちょうどだったみたいで良かったです!
なるべくイベントでは完売しないようにと思うのですが、在庫を抱えすぎるのも部屋のスペース上難しいので、イベント終わりに完売できるように……という部数計算はうまくいきました。

反対に「はなむけ」はお取り置き部数+5くらいでいいかなーとのんきに思っていたら最終的に3つしか机上におけず……すみませんすみません……、ハルイロ同様多めに持っていくべきでした。じ、次回の「結わいの縁」は多めに…!

最後に

振り返りはここで終わります。
1年以上かけてきた企画が無事に終わったこと、嬉しいし寂しいしではぁ……と息をついてしまいますが。

終わってみればあっという間でした。大変なこともあったけれど何より楽しかったし、あたためていた作品を発表できて良かったです。協力してくださった皆様に感謝。

仕事との兼ね合いで、たいてい長期企画になりがちですが、これからも創作は続けていきたいです。

ちなみに、次回秋M3で「結わいの縁」「白雲病の住処」の発表を予定しています。

時系列というか、話を考えた順が、
ハルイロ→はなむけ→結わい→白雲病 で、頒布順(はなむけ→ハルイロ→結わい→白雲病)とは違うので、「はなむけ」から入った方は、お?と思われたかもしれません。
ちなみに、はなむけは嘘吐きオオカミから3年ぶりに出したお話でした。

白雲病の住処は全登場人物のうち8割が死ぬお話です。はなむけやハルイロからasearoute作品を聞いてくださってる方は白雲病を聞くとびっくりするかもしれません。かもしれない、ので、しないかもですが。
そのうち、ちゃんとお知らせとか出します。

というわけで、ハルイロスーヴニールもはなむけも、2019秋M3もよろしくお願いいたします!

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