2023/7/20 渋谷区センター街「こども食堂」ヘアロスワークショップ
まったくヘアロスについて知らない子供たちへ
ヘアロスについてのワークショップを開催しました。
「一体どんな反応をしてくれるのか」
「どんな風に理解してくれるのか」
ドキドキしながら学校講師でもあるちひろさんと
冠花の会の代表memeにて、会場である渋谷区センター街にある
一般社団法人渋谷区SDGs協会の会場へ向かいました。
ヘアロスについてのハンドブック(保護者・教育関係者向け)
でもご紹介している「みっちゃんのなみだ」という学校生活で起こりうる
場面をアニメーションにした動画を使って
まずは、まったく「ヘアロスや脱毛症」などのワードも雰囲気も見せず
わからない状態でワークを進めました。
参加してくれたのは小学1年生~中学生、「こども食堂」をお手伝いしている高校生~大学生まで幅広い年齢層の子供たちです。
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変わらない日常
男の子同士が冗談で「ハゲがうつる~」「俺はハゲじゃねー!坊主だ」
などとふざけあっている様子を見て女の子が泣き出します。
「なぜみっちゃんは泣いたのかな?」
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「お腹が痛かったんじゃないかな?」
「チョークを勝手に使っちゃいけないのに男の子たちが使ってたけど注意できなくて泣いたんじゃないか?」
「ハゲって言われた男の子のことが好きだったから、からかわれていてないたんじゃないかな?」
などなど、純粋に感じたことを発表してくれた子供たち
そこから続きの動画を見て
「だつもうしょう」で髪の毛が抜けてしまったこと。
髪の毛がない以外はみんなとおんなじで元気なこと。を知った子供たち。
髪の毛がなくなったり抜いてしまったり生まれつきだったり
「100人に一人」はヘアロスの人がいることを知り、
身近な病気であることにびっくりしていました。
具体的に、脱毛症・乏毛症・抜毛症・病気による治療による脱毛について説明する。知ってる子や見たことあるという子と聞くと、ちらほら手が上がっていました。
でも原因や症状については詳しく知らなかったようです。
ヘアロスの人たち、子供たちは周りには知られたくない
と思っている子が多くて、気がつかずに「ことば」によって
傷つけていることがあることも説明していきました。
髪の毛がないことをみんなに伝えることは恥ずかしいと思っている子もいること
髪がなくてもみんなと同じように頑張っていることや
そのままの姿もかわいいこと
いつもと変わらずに接してほしいこと
をちひろさんがわかりやすく実体験を交えながら伝えてくれました。
いろいろ学んだあとは、
年齢によって理解できている部分やアウトプットできる幅もそれぞれでしたが、ヘアロスを知ってこれからどんなことに気を付けたいと思ったかについて付箋へ記載し集めてもらいました。
「髪の毛のはなしをしない」
「普通に変わらずに接する」
「言葉を選ぶ」
などなど、感じたことをしっかり書いてくれました。
アウトプットが難しい子も、スタッフの方が細かくヒアリングしていくと、感じたことをお話してくれ、子供たちなりに理解をしてくれていました。
ワークのあとは、プリシラさんのカラーメッシュを実際に
髪の毛につけてウィッグを使っておしゃれを楽しむ!を実践してもらいました。
カラーメッシュは大人気で女の子も男の子も好きな色を選び、髪の毛につけていきました。
今回、初めての「ヘアロスを知らない子供たち」へ伝える
ということへの挑戦でしたが、どんな風に伝えるといいのか、
傷つく言葉はなんなのか。
私たちも学びの多い時間になりました。
一回ですべてのことが理解できるわけではないと思いますが
今回のワークを通して、
「様々な理由で髪の毛がない人がいること」
「ことばによって傷つくことがあること」
はきっとどの子にもなんとなく脳裏には届いたのではないかな。と思います。
カラーメッシュでウィッグを使っておしゃれして楽しい体験とともに心に残ってくれたらうれしいです。
後日、YouTubeライブ配信・インスタライブにて
・ASPJ代表土屋みつこさん
・ご縁をつないでいただいた一般社団法人渋谷区SDGs協会のつぐみさん
・講師を務めていただいたちひろさん
・冠花の会代表meme
にてどんなワークをしてきたのか、感想や成果についてトークをさせていただきました。
ぜひアーカイブもご覧ください。
今後も、たくさんの子供たちにもヘアロスについて伝えていきたいと思います。
文:meme
冠花の会代表,、ASPJ理事
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9月23日(土)渋谷ストリーム 稲荷橋広場にてヘアロス啓発イベント
だれでも参加できるパレード!パレードグッズも購入できます。↑
キッズヘアショー
カマたくさんのトークショー
など内容盛りだくさん!ぜひ子供たちも一緒にご参加ください。