監視社会
TAKAみちのく選手、KAIENTAI DOJO退団。
特別好きな選手ではないのだが、やはり自分で作った団体を離れるということには立場上敏感になるし、センチメンタルな気持ちにもなる。
監視社会がどれほど人の人生を狂わせてしまうかという、私の専門に通じる部分も改めて考えさせられる。
ミスを許さない社会は、誰のためにもならない。
誰もがミスをするからだ。
ニュースサイトのコメント欄は、ミスをした人への批判で埋め尽くされる。
それをすることで、自らの「潔白さ」を他者と自分に示し、一時の安心感を得るのだ。
多くの人が一時の安心感を求めた結果、監視社会ができあがる。
監視されている私たちは常に潔白であることを自分に課す。
しかし、最初に述べたように人間は誰でもミスをする。
ミスは隠さなければならない。
ミスを隠すために良い方法が、ミスが発覚した他者への批判だ。
さらに監視が強くなる。
まさに負のスパイラルという感じで、監視社会はどんどん人を生きにくくしている。