精神疾患の回復を話しに行って、精神疾患の回復に驚いた話
11月19日、佐賀県精神保健福祉大会にお招きいただき、講演をしてきました。
この仕事で飛行機に乗ること、この仕事でTVに出ること、そして何より他県の方に「あすぴれんと」の活動を知ってもらうこと。これらは全部、7年前からの私の大志でした。
その全てが達成できました。目指していたし、実現できると思っていたのに、実際にやってみると今でも現実感がありません。
そしてそんな「現実感がない」ほどの喜びよりもずっと嬉しかったこと。あすぴれんとの7年間で最大の「お給料」。
今回共に旅をしてくれた、それどころか講演の舞台にまで立ってくれた3名の当事者の方々。
彼らの回復を誰よりも信じていた私が、今回誰よりも驚いてしまいました。1年前の彼らの姿でも、私は自信を持って精神疾患は回復するとお伝えできたでしょう。
しかし、彼らは次のステップに進んでいました。情けないことに、私は彼らの回復のスピードについていけていなかったようです。
3名のうち2名が高所恐怖を抱えていました。しかし彼らは他の乗客と何も変わらず飛行機に乗りました。
精神疾患はエネルギーを消耗する病気です。しかし彼らは現地到着後に遊びに行きました。
そして翌日の講演。当初予定していなかったことだらけでした。しかし彼らは臨機応変に対応してくれました。
個別にはもっと驚いたことがあります。それもいつかお伝えできるだろうと思います。
私は自分の認識の浅さに情けなさも感じつつ、一方で「自分はこの日のためにあすぴれんとをやってきたのでは」というほどの嬉しさ、ありがたさを感じました。
この7年間、上手くいかないことや苦しいことが山ほどありました。
でも、このスケジュールを笑顔でこなしてくれる彼らの姿が見られた。この事実だけで「あすぴれんとを作って良かった。続けて良かった」と思えています。
旅の最後に、Nさんは「楽しかったです」と教えてくれました。本当に嬉しかった。
今日、Kさんは「荒井さんがいたから(舞台に)立てたんですよ」と言ってくれました。本当はそうじゃないとわかっていましたが、ありがたかった。
彼らと共に。苦しい時代だけど、みんなで苦しみながら楽しみながら進んでいこう。この仕事を続けていこうと思えました。
改めて、Sさん、Nさん、Kさん、本当にありがとうございました。
そして、理事のOさん、副理事長の菊地の協力もなくてはならないものでした。本当にありがとう。
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