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「部活動」に対する教師の素直な気持ち…

中学校が担う「部活動」。
これがまた現場教師からするとモヤモヤする存在なのである。

部活動を学校の教師が担うのではなく、地域に移行していく議論が数年前からずっと叫ばれている。

 ・少子化によりチームスポーツなどが成り立たなくなっていること。
 ・専門性の無い教師が部活動の顧問になっていること。
 ・教師の多忙化の一番の原因が部活動であるということ。

などが大きな背景にある。

さて、かくいう僕も教師になってから、この13年間、学生時代自分が一番長く経験してきたサッカーの顧問になったことがない。

今まで、陸上部、卓球部の顧問を。
そして現在は、バレーボール部という体育の授業以外でほとんどやったことがない部活動の顧問をしている。

だから、競技が変わるたびにルールを覚えて審判をしたり、練習の方法を勉強する。そして、部活動が変わるたびに、その世界における新しい教師のネットワークを構築していく。

僕は、今の部活動の制度には本当に嫌気を指している。
何の専門性もない部活動の顧問にどうしてなれるのかが不思議でならない。
子どもたちだって何の専門性のない教師に教えてもらったって面白くない。

でも、中学校現場にいると、

なぜか部活動をやりたくないという気持ちにならない。
むしろ、めちゃめちゃ頑張らなくちゃならないという気持ちになる。

理由はとっても単純。

子どもたちが希望を持ってクラブに入部してくるから。
そして、一生懸命上手になろうとして練習に取り組んでいるから。

中学校現場にいないと分からないことだと思うけど、

子どもたちにとって部活動のウェイトは大きい。
部活動が楽しいから学校に来ている生徒もたくさんいる。

だから、専門性も何もない教師が顧問になれてしまう今の部活動の制度には嫌気がさすけど、部活動が中学校から切り離されて地域移行していくという方向性には少し寂しさも感じる…
複雑なんです、本当に…

バレーボールに希望を持っている生徒たちを前にして、
専門性が無いからって、教師がやる気をなくすことは絶対にない。

だって、子どもたちの成長を願って、子どもたちに将来希望をもってもらいたくて教師をしているんだから。

今も、毎週どこかに練習試合をお願いして、生徒たちと一緒に強くなっていこう、上手になっていこうというスタンスで顧問を続けている。

生徒たちが上手になっていくととてもうれしいし、試合に勝てるようになって結果も出てくるとさらにうれしい。

これが現場教師の部活動に対する素直な気持ち。

今の部活動の制度は正直変わってほしい。
部活動が教師の多忙化の原因であることに変わりないから。
それに、専門性のない競技を教えるのはおかしいと思うから。

でも、部活動を通して教師のやりがいを感じることがたくさん
ある。子どもたちの成長していく姿が見られるのは、本当に幸
せなことだ。

部活動改革は、これからどんどんと進んでいく。
難しいこともたくさんあるだろうけど、

子どもたちにとっても、
教師にとっても、
両方が幸せである方向に進んでいってほしいな。

さあ、明日からも部活動がんばろう。





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