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1から分かるMajor League Baseball_Part2

 サムネは今シーズンのFA市場注目選手。ようやく全員契約決まったね。
 左から順番に

  • カルロス・コレア(ミネソタ・ツインズ→サンフランシスコ・ジャイアンツ) 13年3億5000万ドル(474億円) 遊撃手史上最高額

  • サンダー・ボガーツ(ボストン・レッドソックス→サンディエゴ・パドレス) 11年2億8000万ドル(379億円)

  • アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース残留) 9年3億6000万ドル(491億6000万円) 野手史上最高額

  • ジェイコブ・デグローム(ニューヨーク・メッツ→テキサス・レンジャース) 5年1億8500万ドル(248億円)

  • トレイ・ターナー(ロサンゼルス・ドジャース→フィラデルフィア・フィリーズ) 11年3億ドル(410億2300万円)

  • ダンスビー・スワンソン(アトランタ・ブレーブス→シカゴ・カブス) 7年1億7700万ドル(241億6000万円) 

 今年のFA市場は高騰しすぎな気も…

 まあ、とりあえずPart 1の続きからやってきます!

アメリカンリーグ東地区

カンザスシティ・ロイヤルズ

 本拠地 カウフマン・スタジアム
 2022年 65勝97敗

 俊足巧打の選手を集め機動力と鉄壁の守備で2015年のチャンピオンズカップを手にしたチーム。今まで多くのスター選手を生み出したチーム。2015年優勝時のショートはヤクルトにも在籍したエスコバーだった。今季は全米トッププロスペクトと目されたボビー・ウィッティージュニアのデビューや若手のブレイディー・シンガーの覚醒など順位以上に明るい材料が多かった。前半戦からペレスが出れていればツインズに追いつけてたかも。

  • サルバドール・ペレス 捕手 #13

2021年 本塁打王 打点王 シルバースラッガー賞
 .273 48HR 121打点 OPS .859 WAR 5.3

 2021年、大谷翔平やゲレーロジュニアとの激しい争いを抑えて本塁打王と打点王の二冠に輝いた打撃型捕手。7度のオールスターに5度のシルバースラッガー賞と球史に残る活躍を続けている。2022年はケガで出遅れ114試合にとどまったがWAR2.7と一定の活躍は見せた。若手とともにチームを上位へ導けるか。WBCベネズエラ代表。

ちなみに2014年の日米野球で甲子園に来てた。ホームランエゲツなかった。この試合のロンゴリアのグランドスラムがきっかけでメジャー見るようになったのは懐かしい。ロンゴリアは誕生日同じやから絶対にカムバック賞取ってほしい…

  • ボビー・ウィット・ジュニア 遊撃手 #7

2022年
 .254 20HR 80打点 30盗塁 OPS .772 WAR 0.8

 今季デビューしたメジャーNo.1プロスペクト。豪快なプレースタイルと俊敏性が高く評価されていたが、メジャー1年目は135三振とアプローチの面で苦しむ場面が多くみられた。それでも20本塁打&30盗塁を記録したのはさすが有望株といったところ。WBCアメリカ代表に内定し、内野のスーパーサブ及び代走の切り札として期待される。
 
 義理の兄が埼玉西武ライオンズに所属していたザック・ニール。



アメリカンリーグ西地区

2022年順位

  1. ヒューストン・アストロズ

  2. シアトル・マリナーズ

  3. ロサンゼルス・エンゼルス

  4. テキサス・レンジャース

  5. オークランド・アスレチックス

 今季も絶対王者アストロズが圧倒的な差をつけて優勝。しかし、今季は2位から4位のチームの奮闘が光った。特に2位のマリナーズは2001年以来21年ぶりのポストシーズン出場を果たした。アストロズが21世紀初の世界一連覇へ向けて補強を進める中、各球団補強に個性の出ている4チームがどこまでアストロズにくらいつけるか。

ヒューストン・アストロズ

宇宙の町、ヒューストンならでは…

 2022年 106勝56敗 ワールドシリーズチャンピオン
 本拠地 ミニッツメイド・パーク

レフト奥には好プレーのたびに汽車が走る
後、ブルペンの位置も特徴的

 圧倒的な強さを見せ続けた強豪球団。復活した大エース、ジャスティン・バーランダーのほかにも30試合連続でクオリティースタート(6回自責点3以下)を記録したフランバー・バルデスなどソリッドな先発投手陣を誇った。打線も前年までショートを守り続けていたカルロス・コレアが流出したもののルーキーのジェレミー・ペーニャがその穴を完全に埋めきる活躍を見せ、主砲ヨルダン・アルバレスの活躍も相まってア・リーグ最強打線を形成した。

 ペーニャは史上初めてゴールドグラブ賞、リーグ優勝決定シリーズMVP、ワールドシリーズMVPの三賞を獲得した選手となった。しかも、ルーキーイヤーに全部取ってんだぜ…


  • ヨルダン・アルバレス 外野手 #44

ポストシーズン初戦の劇的サヨナラスリーラン

2022年 MVP投票3位 シルバースラッガー賞
 .306 37HR 97打点 OPS 1.019 WAR 6.8

 ヒューストンが誇る若き主砲。元々はドジャースに在籍していたがトレードでアストロズに移籍。当時ドジャース編成部が要求されているアルバレスが別のアルバレスと勘違いしてヨルダン・アルバレスを放出してしまったのは有名な逸話。
 今季のアルバレスは開幕から驚異的なスピードで本塁打を量産。途中、頭部死球による脳震盪で欠場したものの、強打のアストロズ打線を引っ張る活躍を魅せた。OPS+(打撃の偏差値みたいなもの、100が平均)で他に187を記録したのは2010年代以降でブライス・ハーパーとアーロン・ジャッジの二人だけという歴史に名を残す爆発っぷりだった。

 マリナーズとの地区優勝決定シリーズでのサヨナラホームランは2022年バットフリップランキング2位に選ばれた。前年サイヤング賞を獲得したロビー・レイから超特大の一発で逆転勝利を決めた伝説の一発。

 ワールドシリーズは不調だったものの最終戦に勝利を確実にする完璧なホームランを本拠地のファンに届けた。


  • ホセ・アルトゥーベ 二塁手 #27

小さな巨人 アルテゥーベ

2022年 シルバースラッガー賞
 .300 28HR 57打点 18盗塁 OPS .921 WAR 5.1

 身長は僅か5フィート6インチ(168㎝)しかないものの、体を目いっぱい使った豪快なスイングで長打を量産する安打製造機。2014年に225安打を記録するとそこから4年連続で200本安打を突破。過去には56盗塁を記録するなど俊足も持ち味の一つ。
 サイン盗み騒動でイメージを大きく下げヒール役となってしまったが心根は優しい人間。今季はブーイングの嵐からも徐々に解放され久々の30本塁打をマークした。

 WBCベネズエラ代表でもリードオフマンとして死の組突破へのキーマンとなるか。


  • カイル・タッカー 右翼手 #30

素手派の選手好き

2022年 ゴールドグラブ賞
 .257 30HR 107打点 25盗塁 OPS .808 WAR 5.2

 走攻守三拍子そろった外野手。WBCアメリカ代表の正右翼手としてがかかる若手。来季26歳のシーズンということも相まってさらに好成績が見込めそうなのも魅力。来季オフに年俸調停権を獲得するが、いったいどれほどの大型契約を結ぶのだろうか…

 どうでもいいけど好みのフォーム。


シアトル・マリナーズ

日本人にはお馴染みの球団、かつてのオーナーは任天堂

 本拠地 T-Mobile パーク
 2022年 90勝72敗 ワイルドカード3枠目 

 スーパールーキーの名をほしいままにしたフリオ・ロドリゲス2021年サイヤング賞左腕のロビー・レイら新戦力を擁し捲土重来を期した2022年。メジャー史上最多となる116勝を挙げた伝説の年、2001年以来21年ぶりとなるポストシーズンがシアトルに帰ってきた。

 2001年のマリナーズは海を渡ってやってきたルーキー、イチローが歴史を塗り替える268安打を記録。その時のように颯爽と現れた「怪物」フリオ・ロドリゲスが21年続いた冬の時代についに終止符を打った。


  • フリオ・ロドリゲス 中堅手 #44

シアトル念願の英雄、誕生。

 2022年 
 新人王(満票) シルバースラッガー賞 ホームランダービー準優勝
 .284 28HR 75打点 25盗塁 OPS .853 WAR 6.2

 通算696本塁打のレジェンドA-Rod以来となる「シアトルの英雄、ロドリゲス」が誕生した。自打球による離脱でフルシーズン戦うことはできなかったが、162試合換算では30HR&30盗塁と歴史に残る活躍を魅せた。ルーキーイヤーに25本塁打25盗塁を記録したのはマイク・トラウト以来史上4人目のことだった。
 イチローを師匠として慕い、イチローが始球式を務めた際には捕手役を務めたのも大きな話題になった。
 2023WBCドミニカ共和国代表でも1番センターとして期待される。

 オフには最大14年4億7000万ドル(638億5200万円)で契約延長。もちろん、ルーキーが結んだ契約としては史上最高額

 東京オリンピックにドミニカ共和国代表として来日した際、福島のコンビニで「爆買い」したことが日本でも話題に。その僅か半年後に鮮烈なデビューを果たすとは…

 さらにオールスターゲーム前日に行われたホームランダービーではルーキーながら準優勝の快挙を成し遂げた。1回戦は古巣ドジャースタジアムへの凱旋となったレンジャースのダービー常連、コレイ・シーガーに8本差で圧勝。続く2回戦はダービー2連覇中の絶対王者、ピート・アロンゾ相手にこれまた8本差で圧勝
 惜しくも決勝で同郷の先輩であるファン・ソトに敗北したものの、ホームランダービー史上最多となる81本のアーチを夕暮れのドジャースタジアムに架けた。


  • ルイス・カスティーヨ 先発 #21

球界屈指のイニングイーター

2022年
 防御率2.99 150.1回 8勝6敗 167奪三振 WAR 4.1 whip 1.084

 円熟期を迎えた現代野球の申し子。魔球と評される平均88マイルのチェンジアップと最速100マイルのフオーシームとシンカー、そして90マイル越えの曲がりの大きなスライダーを満遍なく精密に操る投手。今季はトレードデッドライン間際でシンシナティ・レッズからトレードでシアトルに移籍。オフには最大6年1億3300万ドル(180億7000万ドル)の大型契約を結んだ。
 
 WBCドミニカ共和国代表ではサンディ・アルカンタラに続く2番手。

 たまたまだが、同姓同名の選手が東京オリンピックドミニカ共和国代表で参加しており、来季から千葉ロッテに在籍することが決定した。

 21年ぶりのポストシーズン大事な第1戦の先発でこれ以上ない最高のピッチングを披露。この日のシンカーの最速は先発としては異例の102マイル(163㎞/h)


  • キャル・ローリー 捕手 #29

21年のブランクに別れを告げる一発

2022年
 .211 27HR 63打点 OPS .774 WAR 3.8

 2年目の今季は正捕手の座を獲得。パワーツールに優れ、両打ちとして今季ア・リーグ最多本塁打を記録した。終盤複数個所を骨折しながらも代打として随所で結果を残した。

 

 21年ぶりのポストシーズンを決めた試合を終わらせたのはローリーの代打逆転サヨナラポール直撃弾だった。

「Good bye,Baseball. Hello,Post season!!!!」は個人的No.1のフレーズ。

 この時のマリナーズ公式twitterの投稿↓


ロサンゼルス・エンジェルス

los angeles angels←○生さんなら同語反復!って言いそう

 本拠地 エンゼル・スタジアム・オブ・アナハイム
 2022年 73勝89敗

 現在日本人スーパースター、大谷翔平が在籍するチーム。ほぼ全試合中継しているのをテレビで見るほどなので、日本で今一番人気なチームといっても過言ではない。
 今季は開幕から投打がかみ合い、リーグ最速で20勝に到達。さらに、ルーキーのリード・デトマーズがノーヒットノーランを記録するなど好スタートを見せた。しかし、6月頭に14連敗を喫しチームは失速。7月には身売りの発表やクローザーのライセル・イグレシアスのトレードなどポストシーズン争いから早々と離脱してしまった。

  • マイク・トラウト 中堅手 #27

現役最強外野手

2022年 シルバースラッガー賞
 .283 40HR 80打点 OPS .999 WAR 6.3

 2023年WBCアメリカ代表のキャプテンを務める外野手。今、現役を引退しても満票での殿堂入りが確実視されている。2012年、当時20歳だったトラウトはトリプルスリーの達成WAR10.5 (2010年代2位)を残し新人王を受賞するにとどまらず、MVP投票で三冠王を獲得したミゲル・カブレラに次ぐ2位に食い込む鮮烈なデビューを飾る。

 以後の彼の活躍は知られる通り。3度のMVP10度のオールスター9度のシルバースラッガー賞とありとあらゆる賞を総なめにしてきたスーパースター。

 何しろ12年で稼いだWAR 82.4はすでにメジャー歴代60位彼よりも多くのWARを稼いだ選手は全員殿堂入りを果たしているが、彼よりも少ない打席数(6159打席)で上回っている選手は存在しない

 
 2022年は7試合連続本塁打のメジャー新記録を樹立。これで今季はケガが完全には癒えてなかったしメンタル面で不安があったとかサラッと言っちゃうんだから…

 
 実は天気予報士の資格を持っている。
 人格者としても有名で、コロナ禍に双子を養子に迎えた。そんな彼が息子と遊ぶ映像は人気を博している。


  • 大谷翔平 二刀流  2-Way Player #17

野球の限界を超えていくスーパースター

2022年 MVP投票2位 サイヤング賞投票2位 シルバースラッガー賞
 .273 34HR 95打点 11盗塁 OPS .895 WAR 9.6
防御率 2.33 166.0回 15勝 9敗 219奪三振 Whip 1.012

 もう説明不要。野球というスポーツの限界を突破し続けているスーパースター。彼が出場する時間を増やすことを目的として指名打者に関するルールが変わるほど…

 MVP経験者として挑んだ今季は投手としての成長が光った。奪三振率11.9は規定投球回到達者の中で最高値を記録。15勝はエースとして申し分ない活躍。スライダーの投球割合が半数まで増えたことが好投を引き出し、サイヤング賞投票で4位を獲得した。

 いずれの日か彼がサイヤング賞とMVPの同時受賞という野球の頂点に立つことがあるのだろうか…

 
 日本人として初めて「MLB THE SHOW」のカバー選手に選ばれた。

世界最高選手の証

 
 1試合に8打点した試合の翌日に13奪三振の快投は史上初の記録
 
 なお大谷は8打点して試合に敗北した史上初の選手にもなった。

  • テイラー・アンダーソン 先発 #31

ドジャース残るもんやと思ってた

2022年
 防御率2.57 15勝 5敗 178.2回 138奪三振 Whip 1.002 

 4番手クラスに甘んじていた左腕がついに覚醒。今季はドジャースで開幕からフル回転。エースのフリオ・ウリアスに次ぐ2番手として活躍した。変則気味の腕を下げたフォームからキレの良いスライダーやチェンジアップで芯を外すピッチングが上手く安心して試合を任せられる投手に成長。またフィールディングも上手く、ゴールドグラブのファイナリストにも選ばれた。

 エンゼルス戦で9回1死までノーヒットノーランを続けるも大谷翔平に三塁打を浴び偉業には手が届かず。その相手、エンゼルスと3年3000万ドル(39億円)の契約をオフに結んだ。

 体感が鬼のように強い、タックルを受けてもはじき返した


テキサス・レンジャース

 本拠地 グローブライフ・フィールド
 2022年 68勝94敗

 ドジャースから強打の遊撃手、コーリー・シーガーを、ブルージェイズからはセカンドの本塁打記録を打ち立てたマーカス・シミエンを補強しジョイ進出を狙ったが先発陣の層の薄さや生え抜き野手が活躍できなかったこともあり大きく負け越した。オフにはメジャー屈指の好投手、ジェイコブ・デグロームを獲得。課題の先発投手陣は改善されているので来季上手く投打がかみ合えば上位も狙えるダークホース。

  • コーリー・シーガー 遊撃手 #5

大きく沈み込む特徴的なフォーム

2022年
 .245 33HR 83打点 OPS .722 WAR4.0

 乃木坂のしーちゃんが久保史緒里なら、メジャーのしーちゃんはシーガー
 2016年新人王の強打を持ち味とする遊撃手。ドジャースではワールドシリーズやリーグ優勝決定シリーズでMVPに輝くなど大舞台での強さを見せた。2021年オフに10年3億2500万ドル(443億3200万円)の契約を結びレンジャースへ移籍。移籍後はドジャース時代よりも長打を求められたこともありパワータイプへとモデルチェンジ。自己最多の33本塁打を記録した。その一方で持ち味だったコンタクト力を犠牲にしている面もあり来年はより率を意識したバッティングが期待される。

 ドジャース時代最大の思い出といえば、2017年ワールドシリーズ第2戦。
 1-1で迎えた6回裏に相手エースジャスティン・バーランダーから放ったレフトへの勝ち越しツーランは全ドジャースファンの脳裏にいつまでも刻まれる一発。打った後の雄たけびがかっこよすぎる…


 今シーズン4月15日のエンゼルス戦で3-2でリードした4回一死満塁で敬遠された。1950年以降満塁で敬遠されるのはバリー・ボンズ、ジョシュ・ハミルトン以来14年ぶりの出来事だった。しかもこの日は初めて黒人のメジャーリーガーとなったジャッキー・ロビンソンを称えるジャッキー・ロビンソンデーだった。さらに、ボンズやハミルトンはビハインドで敬遠されており、リードした展開で敬遠されるのは1950年のジャッキー・ロビンソンデー制定後初の出来事だった。
 (シーガーの満塁打率が通算で5割を超えているので敬遠の方が得点期待値が低いのは間違いないのだが…)

 なお試合はエンゼルスが5回に5点を奪い6-7で勝利した。

  • マーカス・シミエン 二塁手 #2

ブルージェイズ時代ですまん

2022年
  .248 26HR 83打点 25盗塁 OPS .733 WAR5.9

 2021年、二塁手史上最多となる45本塁打を記録しシルバースラッガー賞とゴールドグラブ賞を獲得した走攻守揃った二塁手。7年総額1億7000万ドル(238億6700万円)の大型契約で移籍し迎えた今季は、序盤に大きくつまずいた。4月の打率は1割台、OPSは4割台ととても前年の成績からは想像もつかない大不振。BABIPが.194とあまりにも運に見放されていたのも原因だったが、もともとバレル率が高くないシミエンが得意としているラインドライブの打球が少なかったことが不調の原因だった。それでも後半戦は盛り返し積み重なる系の指標について及第点にまとめてくるところは流石。


  • ジェイコブ・デグローム 先発 #48

投げる機械(ただし、故障がち)

2018年 サイヤング賞 MVP投票5位
 防御率 1.70 10勝9敗 217回 269奪三振 Whip 0.912 WAR 9.5

 「投げられるなら」人類史上最も理想に近づいている投手。

 2018、19年に2年連続でサイヤング賞を受賞。2018年の10勝での受賞は短縮シーズンを除いて史上最少の勝利数での受賞だった。そもそも1失点以内に抑えた内12試合で勝ち投手の権利を得られていないそれもこれも援護がないのが悪いよ…メッツ打線強いはずなのにね…

 2021年にはわずか92イニングだったが、Whip 0.554と異次元の数値を残した。最もこの年はこのイニング数で146三振も奪っているのだが…
 この年の初登板で彼は100マイル越えのフォーシームを24球も投げた。当時メジャー史上最多の記録だったが2022年、レッズのグリーンが更新した。

 デグロームのすごいところは挙げればきりがないが完成度の高さが売り。
 最速102マイル、平均99マイルのフォーシーム平均92マイルのスライダー。ほぼこの2球種で組み立てているがこの2球種のコントロールミスがほぼない。それでいてキレも球速もメジャーナンバーワン。打てというのが無理な投手であることに間違いはない。

All deGrom's slider to right hitters since 2014 from baseball fangraphs

 上の画像はデグロームがデビューしてから右打者に投げた全スライダーの投球分布をコース別に分けたものだがこれを見れば外角真ん中から低めの6つのゾーンだけで約75%と絶対にコントロールを間違えないことが窺える。

 まさに「投げる機械」なのだ。

 そんなデグロームだが実は大のバッティング好き。
 2021年の成績は 打率 .364(33-12) 6打点 OPS .764

  今年のオフにレンジャースと5年1億8500万ドル(248億円)で契約。

オークランド・アスレチックス

なぜか街中でよく見る

 2022年 60勝102敗
 本拠地 オークランド・アラメダ・カウンティ・コロシアム

 クッソ貧乏な球団なのになぜか街中でアスレチックスのトレーナー来てる人多い。貧乏すぎるから恥ずかしくて僕なら着れない…

 とにかく球団のイメージとしては貧乏で結構かと。
 正直毎年再建続けてるだけで大した進展がここ数年はない。
 実際2015年から6年間で指名した1巡目選手が稼いだWARは‐1.0…
 これで再建できてるは独自路線の解釈すぎる…

 年俸調停権を手にした瞬間に主力選手をよくわからん伸びしろもあるのかわからない選手とすぐトレードしちゃうからただでさえ選手が育ってないのにスターが出てこない。だからこのセクションでは紹介する選手はなしということで…(ほんとはブレーブスにトレードされたマーフィーを書くつもりだった)

 移転予定先の住民と揉めて移転予定地が白紙状態に。新移転予定地にラスベガスが急浮上している。



 今回でアメリカンリーグ15球団の紹介が完了!

 個人的には来年はオリオールズとエンゼルスが上位に上がってくるのかな?って思ってるのでその2チームに注目してもらえたら嬉しいなー

 次回からはナショナルリーグに移るんやけど語りたいこと多すぎて15球団終わるのか心配してる…



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