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『ひかりを見つめながら』への思い(自分語り)

曲の動画はこちらから

はじめに

やあやあ、おしゅんです。
今回は桃胡桃様(X:@momogurumi_2023)主催の自己紹介曲投稿祭に参加させていただきました。
今回の記事ではいつもと違い心理学的な部分の解説ではなく(というかこの曲は心理学要素ゼロ)、自己紹介曲を作ることになった背景やそれに繋げて自分がなぜボカロ曲を作っているのかなどを書いていこうと思います。
まあ要するに歌詞に書ききれなかったことをもっと書いて、自己紹介の投稿祭という企画にかまけてさらに自分語りをしようってわけです。

それじゃあ語っていきましょうか。


歌詞全文


図1 歌詞全文

Aメロ

 もともと僕はドラマーでした。高校生の頃家にいたくない、軽音部がなかったからという不純すぎる動機で入った吹奏楽部でパーカッションをやっていました。
 なぜパーカッション、そしてドラムなのか。これは小学5年生の頃まで遡るのですが当時6年生を送る会というものがあって、卒業式の時に5年生全員で演奏をしようというものがありました。楽譜も鍵盤もわからなかった当時の自分は「鍵盤ハーモニカもリコーダーも面白くないから他のことやりたい」と目を着けたのがドラムでした。ね、不純すぎるでしょ。ドラムはオーディションがあり結局落ちてしまったのですが、これがドラムとの出会いでした。ちなみに中学は野球部でした(そこは音楽系の部活であれよ)。

 んで吹奏楽部で先輩に基礎練でしごかれながら、家の雰囲気も悪くなっていく中の逃げ場がメトロノームと練習台だったのです。あのクリックに集中してスティックを振ればほかの音は聞こえなくなってましたからね。
そしてAメロ後半にもある箱庭でロックショーをやってる人達に救われてました。そう、ユニゾンスクエアガーデンです。
 ユニゾンに対する超超超超クソデカ愛を語ろうとすると本当に止まらないのでここではやめておきます。んで、かれこれしんどいことが色々あって「この思いを曲に落とし込みたい」と思うようになりました。作曲生活の始まりです。

Bメロ

 今でも忘れないよ、大学2年生でギターを初めて持った僕にEm7-Em-Am-Gのコード進行を教えてくれた君のことは。「ギターやってる奴なんて指器用すぎて人間じゃねえ」とか思ってましたが、「君」が教えてくれたからかな、めちゃめちゃ楽しかった。歌詞的に「君」ってギターのことかなと思った人も多いかもしれませんが、僕の中では明確な人です。そんな「君」をとりあえずAとしておきましょう。
 Aは自分がドラムしかやったことない状態で作曲をするという無謀すぎる取り組みをしていた時に出会った人で、Aはギタリストでした。そしてAと「『歌う心理学』ってコンセプトでバンドをやろう、俺らなら何でもできる」って息巻いてた時期でした。

サビ

 Aとは歌詞にある通りバカやって一緒に曲作って、それを合わせて、ゲラゲラ笑ってました。Aとバンド組んでから実際に動き出そうとするまで他のメンバーとのゴタゴタがあってかなり時間がかかってしまいました。Aはきっとそんな現状に飽き飽きしていたのでしょう。実はAはドラムもある程度叩ける人で、たまたまサポートとして誘われたバンドに僕のバンドをやめる直前くらいに正規メンバーとして入っていました。
 そのふたつが重なって僕と組んでいたバンドを抜けてしまいました。思うところは色々ありましたが、ここでAを責めたり文句を言いたいわけではないのでやめときましょうか。ただ、その「色々思うこと」が今の僕の作曲やこれからお話しするギターに対する向き合い方に大きく影響しているのは事実です。(ちなみにテレキャスターはAが使っていたギターです。写真にある自分のテレキャスターを言ってるわけではないのです。)

 Aが僕のバンドをやめるまで自分にとってのギターは「自作曲のクオリティを上げるために始めたもの」という立ち位置でした。しかしAがやめることになり、僕は「僕の作った歌詞をA以外が歌っている所なんて想像できない」と思ったわけです。そこからの決断は速かった、ギターボーカルに転向しようと決意しました。冷静で、賢明な判断ではないことは明らかでしょう。ただ当時の僕はそうしたかった。
 もともと歌が苦手で、高校生の頃の友達とカラオケに行ったときに色々馬鹿にされたりで歌なんて大嫌いで、「歌うくらいならドラムやってた方が楽しい」って思うくらいだったし、ギターなんてローコードと簡単なバレーコードでジャカジャカやる程度の実力だったけど、それでもいつか自分が歌ってバンドをやりたいと強く思ったし、それは今も変わらないんです。

 だからボカロ曲の投稿は自分がバンドメンバー(ドラマー)を見つけるまで、そしてそれまでにギターとボーカルの実力を底上げする間の準備期間として始めました。いつかその日まで、「ここ」というボカロP界隈で曲を作りギターを鳴らし、自分が歌う予定のメロディを「狐子」に代わりに歌ってもらっているわけです。
 だからいつになるか分かりませんが、ボカロPとして作った曲を僕の演奏でライブハウスでやりたいと思ってます。もし楽しみにして頂ける方がいらっしゃるならとても嬉しいです。

さいごに

 ユニゾンも今年武道館でやった20周年ライブで「ROCK BAND is FUN」って言ってたし、僕もそれを信じてその日までボカロ曲を作ろうと思います。
 自己紹介の曲としてこんなクソ重たい話を歌詞にしてしまったのは申し訳ないですが、歌詞とは裏腹に曲調はキラキラと明るいかと思います。これは僕が初めてギタボとしてコピーしたユニゾンの『フルカラープログラム』という曲に寄せたかったってのもありますが、一番は家が荒れてスティックとメトロノームの音で聞こえないふりをしていた時もAの件があって音楽をやめたいと思った時も、その他色々しんどいことがあった時も音楽だけは輝いていたからというのが一番大きいです。

 さあ、ここまで壮大な自分語りを最後まで読んで頂き本当にありがとうございます。ただ言葉だけこの感謝を伝えきれる自信がないので、お礼になっているかは分かりませんが『ひかりを見つめながら』の生歌ver.を置いておきます。今の僕のありのままを知ってもらいたいのであえてピッチ補正はなしです。
 改めてまして、ここまで読んで頂き本当にありがとうございました。
ではでは。

p.s.
Aよ、1stアルバムのリリースおめでとう。

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