看護師が退職前にやっておくこと5つ※退職後すぐに働かない人に限る
2021.04.29
本日は!
退職後すぐに働く予定の無い看護師に送る退職前にやっておくこと5つ
について説明していきたいと思います。
実は、退職後すぐに働く予定の無い方には退職前から準備しておいたほうがいいことがあるんですね。
これらを知って準備しておけば、退職後に慌てふためくこともなく穏やかに退職ライフを過ごすことができます。
わたしのように看護師を退職後すぐに働く予定のない方に役立つ内容となっていますので、ぜひ最後までお付き合いください。
退職前にやっておくこと5つ
それではやっておくこと5つについてそれぞれ詳しくみていきましょう。
①離職票を依頼する
退職後すぐに働く予定の無い看護師さんは、退職後の収入が『失業保険(求職者給付)』によって支えられることになると思います。
その『失業保険』をもらうために必要になるのが『離職票』です。
しかし、この『離職票』を発行するのは会社(施設)の義務ではないので、自分で「くださーい!」と申請する必要があります。
比較的規模の大きい施設だったりすると、ご親切に退職前に「欲しかったら言ってくださいね〜」とアナウンスしてくれるのですが、必ず声をかけてもらえるとは限らないので、ご自身でも「離職票がほしいって言う」と覚えておいた方が間違いないと思います。
②健康保険を考える
病院(施設)で働いていたときは、多くの方は勤め先を通じて社会保険の健康保険に加入していたと思います。
しかし、退職するとその健康保険証は使えなくなり、個人(自分)で新たに健康保険に加入することになります。
退職後の健康保険の選び方は3種類!
1.家族の扶養に入る
2.今の勤め先の健康保険を任意継続する
3.国民健康保険に加入する
どれが一番お得になるか、考えていきましょう。
1.家族の扶養に入る
最優先はこの選択肢です。
なぜなら、扶養に入れば自分が支払う保険料は0円だから!
親や配偶者が会社に勤めていて、勤め先で健康保険に加入していれば、ぜひ扶養に入れてもらいましょう!
ただし、自分の年収が130万円(月108,000円)以下でないと扶養には入れないので、退職後すぐにバイトをするなどして月に11万円以上稼ぎそうな方はご注意ください。
2と3.任意継続が得か国保が得か比較する
もし家族の扶養に入れなかった場合は、任意継続するか国保に入るかになりますね。
自分の場合どちらが得になるか、今からやっていく順番で考えると簡単ですので一緒にやっていきましょう!
扶養する家族がいる
YES▶ 任意継続 (国保には扶養の制度がないため)
NO▶ 次へ進む
収入が大幅に減る予定(数ヶ月働く予定がない)
YES▶ 国民健康保険 (減免処置があるので保険料が安くなる可能性が高い)
NO▶ 次へ進む
国保の保険料を調べる
▶国民健康保険計算機で国保の保険料を調べる (国保は市区町村によって保険料が結構違う)
▶給与明細の控除の欄で健康保険料を確認し✕2する (社保の保険料は施設と自分で半分ずつ負担→退職後は全額自己負担になるので天引きされていた保険料の2倍が任意継続の保険料となる)
▶任意継続の保険料の上限を確認する (40歳以下:3万円前後、40歳以上:3万5千円前後)
▶どちらか安い方で決める
※任意継続は退職後2年までしか継続できません
③国民年金を考える
今まで年金は給料から天引きされていたので、退職後に国民年金の保険料を知るとびっくらこくことでしょう。
令和3年度の国民年金保険料は16,610円/月です!!(高ッッッ!!)
わたしのように退職後しばらく働く予定がない(収入が激減する)場合は、国保のように減免処置を受けることができるのですが、減免処置の前に確認しておくことがいくつかあるのでみていきましょう。
受給資格期間
▶最低10年間加入していないと年金がもらえない
9年間年金に加入していても、そのあと支払わずに滞納し続けていると、せっかく払っていた9年分の保険料がもらえなくなります。
あとから追納もできるので、最低でも10年間は支払うことを覚えておきましょう。
免除されるかは世帯所得で計算される
▶いくら免除されるかは去年(おととし)の世帯所得で計算される
(1〜6月に申請・・・おととしの所得、7〜12月に申請・・・去年の所得)
世帯所得(自分の所得だけでなく、親や配偶者を含めた世帯での所得)で計算されるので、そもそも免除にならない可能性があります。
免除申請するとiDeCoが使えない
▶超絶お得なiDeCoを継続するためには年金の免除は受けられません(半額でも1/4免除でもだめよ)
免除分はもらえる年金額が少なくなる
▶アタリマエのことですが、免除されていた分はもらえる年金額が少なくなります
ただし!半額免除でももらえる金額は3/4、全額免除でも1/2は年金をもらえるんです!
保険料払って無くても半額もらえるんだよ!すごくない!?
めんどくさいとか思わず、滞納しないで免除申請だけはしておきましょう!
④退職後の生活費を考える
退職後、失業保険がもらえるようになるまで約3ヶ月かかります。(自己都合退職の場合)
退職後は生活費+健康保険+国民年金+住民税の支払いもあるので、それらも考慮して退職後の生活費を考える必要があります。
↓退職後の生活費の準備と考え方についてはこちらをChack☆
ノープランで看護師やめて(金銭的に)死なないために。
⑤看護協会を退会するか考える
看護協会の入会はほぼ強制だったりで入会している人も多いと思いますが、退会については誰も教えてくれません。
そして、年度の途中の退会であっても、納付した年会費は戻ってきません。おそろしい組織です。
退職後、他の病院·施設で働く予定がある▶キャリアナースで会員情報の変更のみでOK
引っ越しなどで都道府県が変わり、そこで再就職予定▶新たな土地で再入会
しばらく看護師を続ける予定はない▶退会
(退会届は都道府県看護協会のHPを必死で探さないとなかなか見つからないのでがんばって!)
それぞれの注意点
①雇用保険について
そもそも失業保険をもらうためには『雇用保険』に加入している必要があります。
ご自身が『雇用保険』に加入しているかは給与明細の控除の欄に雇用保険料と記載されているかで確認できますので、一度確認しておくことをオススメします。
②健康保険について
健康保険に入らないという選択もあるっちゃありますが、何かが起こった時に全額自己負担というのはかなり博打的要素があるのでおすすめできません。何かしらの健康保険に入りましょう。
まとめ
実は退職するまでにもやっておいたほうがいいこと、確認しておくことがたくさんあります。
この記事を参考に、退職までに確認・検討してみてください。