帳尻合わせの代償
この時期アスパラガス農家は
2月以降の出荷に向けて
準備を始めます。
去年の茎葉の刈り取り
ビニールハウスの外へ持ち出し
バーナーで土を焼く
殺菌剤を散布
肥料を散布
堆肥を敷き詰める
ざっとこんな作業を
年末から1月末にかけてやっています。
全てが単純な作業の繰り返し、
体力と根気がいる作業ばかりです。
そんな中、
とんでもないことに気が付きました!
『帳尻合わせをしながらする作業は圧倒的に遅い』です。
どうしたら作業が早くなるだろうか?
どうやって規定量で間に合わせようか?
この考えは一見
効率性や生産性を求めた
素晴らしい取り組みのように思います。
ここに落とし穴が存在していました。
帳尻合わせをしようとしたり
作業しながら工夫しようとしたり
考えながら作業すると
圧倒的にスピードが落ちるのです。
どんどん時間が奪われていくのです。
効率を求めて考えているのに
遅くなっては本末転倒です。
いつも仕事はシンプルに
・一つの作業に没頭する。
・マルチタスクはしない。
・疲れる前に休む。
これが一番早くできます。
時間をかければいい仕事ができるとは限りません
むしろ、リズミカルにスピーディーな仕事の方が
完成度も高くなります。
早く終わればスッキリした状態で
改善点なども見えてきます。
次もいい仕事ができるようになります。
そして帳尻合わせの代償はもう一点あります
『目的が変わってくる』です
間に合わせようとすることに意識が傾き、
本来の目的からズレていることに
気がつかない状況に陥ります。
農家の場合にしても
肥料の散布の目的は
『適量をムラなく無駄なく』
帳尻合わせをすると
過剰に散布したり、最後の方が薄いといった
ピッタリ終わらせることが目的なってしまします。
これは普段の食事でもしばしば起こります。
お腹いっぱいなのに余ったものを食べきったり(過剰摂取)
味噌の在庫がなく、使い切るのが目的になり
適量の味噌より少ない量で味噌汁を作って、結果
本来の美味しさに欠けるものを作ることにも似ています。
(ちょっと例えが下手ですね…)
ピッタリジャストフィットは気持ちいいです。
一方
帳尻合わせによって、本来の目的を見失う。
帳尻合わせ思考を第一にしないように
心がけたいです。
『仕事は一点集中。』
➡今はコレだけしかやらない。
私にはこのスタイルが合っていますね。
今回も最後まで読んで頂き
ありがとうございました。
では、また!