第26回お母さん食堂クッキング
日時:2023.04.15 土曜
会場:新宿レンタルキッチン
参加者:生徒7人
(ほかアシスタント4人、ゲストスピーカー)
メニュー:チーズケーキ サブレ
ゲスト:近藤博子氏(がんの子どもを守る会理事。元同会のソーシャルワーカー)
坂上和子👩🍳
今回ゲストスピーカーをお招きしました。みなさんと同じ体験をされた方です。当時は立ち上がれないほどの喪失を抱え、自宅にこもる日々がありました。あるとき、偶然目にした社会人大学を知り、少しでも外に出なければとご自分を奮い立たせて大学に入学。ソーシャルワークを学んでがんのこどもと家族を支援する仕事につかれた方です。
私は近藤さんと30年来のお付き合いですが、あるとき「子どもを亡くすことはそんなに悪いことなのか」と言われたことがありました。子どもに先立たれるほど大きな苦しみはないと思った私はこの話の続きを聞いて、ぜひ近藤さんの体験を皆さんに聞いていただきたいと思い、お招きいたしました。
近藤博子
「ドイツで知り合った同じ経験をした友人が、こんなことを言いました。"亡くなった子どもは幸運な子。幸運をもたらす子ども"です」と。
最初はこの言葉がよく分かりませんでした。これは私の解釈ですが、短い命を全うした子どもは親の生き方を通して同じ体験をした人の役に立つのではないかと。なぜなら人生は思い通りにはいかない、どうにもならないことがおきて、私はかけがえのない娘を亡くしました。でもこの悲しみを知っているから、その経験を持つ人との出会いが貴重だと思うのです。娘が亡くならなければ出会えなかった人、かけがえのない人たちとの出会い、この経験があるから、厚みのある人生を生かせていただいていると感じます。そのように思えるまでにはたくさんの涙を流して、時間もかかりました」 (途中省略)
みなさんの感想
☘️明日死のう、勇気ないから自分から死ねないけれど、それでも5年が限界と思っていた。今日のお話を伺って、もう少し生きてみようと思った。
☘️ まだ娘がいなくなったことを受け止められないけれど、近藤さんの言葉で「亡くなった子供は幸運をもたらす子供」本当に私の娘もそんな娘だったから。私もたくさんの人に娘のことを話したい。
☘️ お子様を亡くされて、33年たつ近藤さん、わたし今47歳です。亡くなられたお嬢さんは私と同じ年。わたしが15歳のときにこのようなことが世の中にあるなんて知りもしませんでした。こどもをなくすことはそんなに悪いことなのか。。。すごく残った言葉でした。
☘️ 今のこの深く悲しい気持ちがいつまでもいつまでも終わることなく続くのではないか、と漠然と不安を抱えていますが、今日のお話から、未来に小さな希望の光が見えました。
☘️ 幸運な子ども"という言葉だけを聞くとドキッとしてしまうけれど、娘は不幸ではなかったし、娘は幸運な子どもであったと言える生き方をしたい、と思いました。
☘️悲しみは消えないけれど、形は変わっていくこと、私も少しずつ感じています。近藤さんが過ごしてこられた年月に向かって私も歩んでいく事を想像した時、それは決してつらい道のりだけではないと希望をもらえました。
☘️ まもなく二年という経験者ですが、深い悲しみのなかにあっても、近藤さんと同じように感じている面もあります。
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ま