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30歳女、子宮内膜ポリープ摘出手術を受ける

同じ症状の方の参考になればと思ったので、記録に残します。
※病理検査も済んでおり、子宮内膜ポリープでした。
※間違いなどがあればすぐに修正します。大変恐れ入りますが、ご指摘いただけますと幸いです。


生理不順と不正出血

私にはもともと生理不順がある。二ヶ月来ないのは当たり前で、学生時代は半年以上生理が来ないことが何度もあった。生理が来ない分には楽だったので、特に問題視もせず、社会人になるまで放置していた。
しかし最近になって、生理が月に2回来たり、1回の量が少なかったり、おりものに血が混ざったりしていた。
これがいわゆる不正出血だとはわかっていたものの、生理が来ないよりは良いか、と楽観視していた。

2024年2月上旬 きっかけ

X(Twitter)を見ていたところ子宮体がんの方の漫画が目に止まった。そこに書いてあった、症状である「不正出血」の字を見て、サッと血の気が引いた。よく考えると、一年以上の不正出血があった。もしこれが子宮体がんの症状だったら?一年以上放置するとどのくらい進行する?考え始めたら止まらず、子宮体がんについて調べる。リスクが高い人の特徴である、「出産したことがない」「肥満」にも当てはまっている。そのまま、評判の良さそうなレディースクリニックの予約をインターネットで取った。予約が取れたのはちょうど一週間後。今まで放置していたくせに、一度気になると、気になって仕方がなかった。

2024年2月中旬 レディースクリニック

予約を取っていたレディースクリニックに行き、症状を伝えると、すぐにエコーを取ってくれた。
「子宮にポリープがあります。若いから大丈夫だと思うけど、気になるだろうから、別の病院を紹介します」
あっという間に紹介状を渡され、時間があるときに予約を取るように言われた。
緊急性は無さそう。そしてポリープは、よく聞くし大丈夫だろう。まさか自分のお腹にポリープがあるとは思わなかったが、がんではないなら一安心だ。都合がついたので、その一週間後に紹介先の病院に予約を取った。

2024年2月下旬 紹介先の病院

紹介された病院で、再度エコー検査を受けた。
「確かに、ポリープがありますね。少し大きいみたいです。次回子宮鏡検査をさせてください」
子宮鏡検査の同意書を渡され、会計を待っている間に読むと「子宮内膜ポリープ、子宮体がん」という文字が見えた。そこで初めて、ポリープだと思ったらがんだった、ということもあるのかということを知る。ポリープはポリープ、がんはがんだと思っていた。無知で恥ずかしい。恐ろしくなってインターネットで子宮内膜ポリープを調べる。ポリープを取ったら子宮体がんが発覚したというブログを見つける。再び、子宮体がんなのかもしれない、という恐怖が戻ってきた。しばらく食事が喉を通らなかった。

2024年3月上旬 子宮鏡検査

子宮鏡検査の日。子宮頸がん検査は何度かしたことがあったが、子宮体がんの検査は一度もない。痛いと聞くので、そんな子宮の中にカメラが入ると思うと怖かった。
痛み止めの座薬を入れてから検査をした。しかし、想像していたより痛みはなく、先生が「よく見えてますからね」と言うまで、カメラが奥に入っていることに気が付かなかった。撮った写真を見せてもらうと、そのポリープは空気を入れて膨らんだ風船のようだった。想像よりも鮮明に映っていた。
「2cmありますね。1cm以上だと手術をおすすめしています。見た感じポリープだとは思いますが、入院していただいて、手術で取ったほうが良いと思います」
見た感じポリープ、という言葉に安堵したのも束の間、人生初の入院と手術が決まった。
緊急性がなさそうな先生の雰囲気と言い方にひとまず安心したものの、大きさが気になった。
「子宮内膜ポリープ 大きさ」で調べたところ、大きくなればなるほど悪性の確率が高くなるという記事を見つける。それならば、2cmは大きい。先生に大丈夫そうと言ってもらえたのに、再び恐怖を感じ始める。
結局、切除するまでポリープかどうか分からないのか。トイレに行き、不正出血で下着に血がつく度に泣きそうになっていた。

2024年4月上旬 入院・手術

2泊3日で入院・手術をした。手術日までは、ディナゲスト錠を処方されて飲んでいた。

1日目、再度子宮鏡検査を受け、追加で写真を撮ってもらった。前回痛みを感じなかったため安心しながら受けたものの、今回は結構痛かった。検査後は特にすることもなく、シャワーを浴びた。手術は昼過ぎの予定だったので0:00まで食事をすることができた。下剤と睡眠薬を処方された。

2日目、10:00までは水が飲めた。下剤の効果はなかった。水が飲めなくなったあと、点滴が始まった。14:00に手術が決まった。弾性ストッキングを履き、手術着に着替え、点滴をカラカラと引きながら手術室に向かう。
手術台に乗り、初めての全身麻酔に抗おうとしたが、口に酸素マスクを付けられ「ふわふわしてきましたか?」「なんとなく…」という会話をした次の瞬間には手術が終わっていた。ポリープもきれいに取れたとのこと。お医者さんは本当にすごい。
術後の痛みは全くなかったものの、尿道に入れられたカテーテルで痛みがあり、それがこの入院生活で一番つらかった。4時間安静にしていたが、少し動くたびに痛みが走った。しかし、痛かったのは自分だけのようで、同室の人達は皆平然としていた。抜いてもらう瞬間は、特に地獄かと思った。もう二度とあんな思いをしたくない。その後は排尿時にも痛みがあり、トイレで泣いた。夕飯は出たので食べた。

3日目、この日は朝から食事が出た。服用する薬や制限などはない。排尿はまだ痛かった(結局その後2日ほど痛かった)
昼前には退院できた。病理検査の結果が出る二週間後に予約を取った。それまで運動、過度なお酒、入浴は禁止された。

術後、一週間ほどは出血があり、ナプキンが必要だった。また、二日ほど便秘になってしまって少し焦った。

2024年4月中旬 病理検査の結果

検査の結果が出るまでドキドキしながら過ごした。
悪性だった場合でも、やはりこの日まで知らされないのだろうか?それとも、先に電話がかかってくるのだろうか?家族と来てくださいと言われるのだろうか?そんなことを色々と考えていたが、その日まで病院から連絡が来ることはなかった。
当日、悪性所見はないと言われた。もう来なくていいですよ、という先生の一言と笑顔で、心の底から安心した。

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