平凡な句への添削
先週のプレバトの俳句コーナー、季語は「ひぐらし」。
私も一句読んでみたのだが、
田舎道淋しさ忘れる蜩や
これに対して師匠は
タイトルホルダーの自覚を持ってもらわんとのう……フォフォフォ😉
と仰られた。
うっ。確かに平凡と言われてしまえばそれまでだ。
評価してくれた人の為にも、もっと精進せねば!
だけどやっぱり優しいみんなの師匠。
後日この句にも添削をしてくれたのでみなさんと共有したい。
最後に や を置くと落ち着きにくいよ。
よ の方がラストではちゃんと座る。
でもより良い直し方がある。語順の変更だ。それと、余白を作ってみよう。
たとえば
蜩や何か忘るる田舎道
どーか。淋しさってはっきり書いちゃうと野暮ったかったのが、
これで少しほんのりとした寂しさを匂わせる作りになったのでは。
分かりやすい感じと謎だなって感じのバランスを考えるのじゃ。
あとね。さびしい、も、わすれる、も、共感されやすいぶん、
凡才っぽい仕上がりになりやすい言葉だ。
もっと変わった言葉も考えることよ。
それに合う季語を当てはめていく、という作業手順をおすすめします。
すごーい!師匠が作った句の方が哀愁を感じますね!
この人はきっと大切な何かを忘れてしまったんでしょう。
ひぐらしの存在によってその切なさがさらに増幅されます。
これぞ余白!これぞ詩心!
「淋しさ」を「何か」に、そして語順を変えただけで
こんなにも違うものになるとは。
「淋しさ」も「忘れる」も私は自分の作品に使いがちなので
使うとしても1句1つにしておこう。
俳句の世界、本当に奥が深いですね。
余談ですが、トップ画像には蝉の写真を使おうと思ってたんです。
でもみんなのフォトギャラリーにある蝉の写真が
あまりにも、ムシムシしくて・・・。
たくさん見てたら、うっ!(+_+)ってなったので田舎道の写真にしました。
みなさんも蝉の写真探す時は気を付けてください。