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自然の中で、癒しと自分の希少価値を感じる時間を/asoto baseインタビュー♯1_えっちゃん

ありのまま自分を見つめ、限界や弱さも含めて、                 自分自身を尊重できる優しさと癒しに満ちた空間。
~それは自らの存在を「いのちの営み」として認識する場所〜

 ■サービス概要:https://whoareyou.studio.site

◆はじめに
「あそぶ」ような心の状態で、「シゴト」する人がもっと増えたら、
社会はもっと優しく、面白くなるはず。
「あそぶようにシゴトをする」次世代の働くあり方そのものを仲間と探求し、共創するコミュニティ「asoto base」
※あそと:“あそび”と”しごと”の良いところどりをした概念です

🌼代表者の想い🌼


そこには、お互いをリスペクトして、ともに応援し合う文化がある。
この「純粋に応援し合える関係」を広げていくことで、優しさに満ちた世界を築いていく。さて、このNoteでは”あそと”体現者へのインタビュー記事を、数回に渡ってお届けしていきます。今回は「salon whoru.」をプレオープンされた、えっちゃんこと半埜恵津子さんに、あそとコミュニティへ参画したきっかけや、サロンの構想・プレオープンの心境についてお伺いしました。


①半埜恵津子さん  プロフィール

<えっちゃんのご紹介>
◻︎プライベートサロン「salon whoru. 」代表

✬簡易ご経歴
 京都女子大学大学院卒業後、新卒でトランスコスモスに入社し1年半新規営業を経験。その後リクルートに転職し5年間ITコンサル業界の採用支援や個人向け転職支援、ヘッドハンティングに従事。友人が立ち上げたTikTokマーケティングのスタートアップに半年間在籍後、現在はITコンサル企業にて人事業務を担う。「誰もが、自分の命の希少価値を感じ、尊重しあえる社会を創りたい」を理念に掲げ、ワタシプロデューサーの肩書きで活動中。

②あなただけの"ユニーク性"を引き出したい

 ーーまず、現在の活動について教えてください!

えっちゃん:プライベートサロン「salon whoru. 」を、知人限定でプレオープンし、ヘッドスパや、パーソナルカラー診断、内面を深く見つめる共感セッション(時々タロットカード等)を使って個人セッションをしています。内面と外見のトータルケアを通じて、癒しと自己理解を深め、自身の希少価値を感じる時間を提供しています。

③サロン誕生までの軌跡と葛藤  

 ーーサロンの構想、着想から、誕生に至った原体験とストーリーについて教えてください。

えっちゃん:幼少期…おそらく小学校低学年の頃から、私は「個のユニークさ」に特別な価値を感じていました。「それぞれの人が持つユニークさ」は、驚くほど多様で、誰もがその輝きを持っていると感じていたのです。小学校高学年になる頃、私は「ユニークさ」が無言の同調圧力で均一化されていくように感じました。みんなが「おとな」になって、決められた型に押し込められていくように思えたんです。その型に収まりきれない人たちが、生きづらそうにしていたり、いじめられたりするのを見て、とても許せない気持ちになったことを覚えています。
その頃からずっと、心の奥では「もっと全ての人が自分のユニークさをそのまま表現できる居場所があればいいのに」という想いがありました。純粋に、「自分って面白い」と思える人が増えればいいのに、と。そしてその願いは、大人になっても私の中で強くあり続けました。もっとカオスで、もっとその人がそのままでいられて、お互いに尊重し合える景色が見たい――そんな願いに2012年に気づいてからは、ずっと「自分に何ができるか」を模索し続けてきたように思います。


今振り返ると、大学院への進学や就職、転職の選択も、ずっとこの願いと繋がっていた気ががします。
そして、2017年にリクルートに在籍していた時、コーチング資格を学んでいた同僚のサポートを受けながら、初めてその思いを言語化できたんです。「ひとりひとりが自分の"個"を見い出し、その"個"が何にも阻害されず最大化されている社会をつくりたい」というビジョン。今年になって、この言葉もアップデートしたんですけどね(笑)。

実は、プライベートサロンを開業したのは2022年なんです。
当時はリクルートでキャリアアドバイザーとして、人の内面やキャリアに寄り添う仕事をしていました。平日はその仕事をしながら、土日に専門学校に通って資格を取得し、週末に少しだけ副業としてサロン運営して、パーソナルカラー診断と骨格診断をメインに、オンラインで自己分析のサポートも提供していました。

余談ですが…大阪から東京に戻るタイミングでスタートアップに転職したことで土日がなくなり、さらに場所の確保が難しくなったため、一旦サロンの活動を休止してたんです。そして期間が空いてまた余裕ができたので、今回知人限定で、プレオープンする運びになりました。

 ーーサービスに込めた想い

えっちゃん:「salon whoru.」とは、誰かが定義した肩書きではなく、名前とか住まいとかは脇に置いておいて、ただ「あなたはどういう人間ですか?」という、少し本質的なところで自己対話を促したい意図があります。これは相手が求める程度で深さは違うものの、精神(≒魂)レベルの探究意欲を求めている人も、いるかもしれません。様々な「わたし」の深さを総じて、「命の希少価値」を感じてもらう表現としています。名前や肩書き、外見ではなく、その人が本当は何を考えているのか。どのように世界を見てるのか。本当の願いは何なのか。心の奥底に問いかけて対話をする。声に耳を傾ける。そんなイメージです。

 ーーメニューのご紹介

◼︎salon menu
 Step1 ほぐす
   ▷relax:ドライヘッドスパ 〜眼精疲労解消/自律神経を整える〜

 Step2 見い出す
  ▷外見の個性を引き出す
     └16タイプパーソナルカラー®診断 (似合う色を知る)
     └自分スタイル診断® (似合う系統/スタイルを知る)

 Step3 深掘る:ジブン深堀セッション 手順
    ▷内面の個性を引き出す
     └内面共感セッション (IFS×NVC手法を使用)
     └タロットカード(オラクルカードを使用)

 ーー在り方〜えっちゃんらしさとは、サロンの雰囲気とは〜

えっちゃん:セッションでは「主役はあなた」の在り方を、とても大切にしています。私のセッションにおける在り方(スタンス)は、ただ「尊重して見守るだけ」です。そこに私の判断の物差しを入れず「ありのままのその人を見つめる」。そしてご本人がそれを味わい、自分の弱さや不完全さを許すといったプロセスを大切にしています。

しょこたん:ジャッジせず人を見るって、どういう感覚なのでしょうか?

えっちゃん:私は、ジャッジするということ自体が、一種の「押し付け行為」だと感じています。本人以外の他者の意見は、無数にある一つの観点(≒物差し)であって。時に物差しは手段として有効な時はありますが、特にわたしのサロンに来てくださるような「自分を癒し、自分の希少価値を感じたい」と思って足を運んでくれた方に対しては、「判断というものさし」でジャッジすること自体が、失礼になってしまうと感じています。(もちろんわたしも、私のものさし≒価値観を持っているので、日常生活で範囲を超えて使ってしまうともありますが、お客様と接するときは持ち出さないように意識しているという感覚です)

サロンに来られる方の中には、日々誰かに押し付けられた「ものさし」で判断されることに苦しむ方も多く、「わたしなんて…」と言って自分を好きになれない方もいます。そういう方を見ると、とても残念に感じますし、もどかしい気持ちになることもあります。だからこそ、外側のものさしを基準に考えるのではなく、ご本人自身の感情や感覚を大切にして自分と向き合う場を作りたいと思っています。

 ーーどんなお客様が多いですか?

しょこたん:じゃあ、えっちゃんは「私なんて」と自分にそう思ってる人に対して、何かお手伝いしたいと考えているのですか?

えっちゃん:そうですね。特に、自分の価値を感じることが出来ていない人には、是非体験していただきたいです。でも逆に、ひたすら内省したが「なんだか物足りない」という、内省し尽くした方にも是非足を運んでいただきたいですね。物足りないと感じるということは、おそらくご自身が求めている深さにはまだ達していないということかもしれません。

しょこたん:よく体験されるお客様の世代はどのくらいですか?

えっちゃん:世代は本当に様々です。学生かから30代後半まで、男女様々な方に受けていただいきました。(※今後、男性はご紹介のみとなる予定)

=====お客様の声一覧=====

④えっちゃん1.0

 ーー理念

えっちゃん:幼少期からきっと願いは大きく変わらないのですが、2017年から2024年夏まで「ひとりひとりが自分の"個"を見い出し、その"個"が何にも阻害されず最大化されている社会をつくりたい。」というビジョンを掲げて、公私ともに活動してきました。

 ーーなぜリクルートに?

えっちゃん:リクルートに入社した理由は、自身のビジョンをリクルートというプラットフォームを使うことで、実現できるかもしれないという期待感からです。なので、今でも思い出しますが、最終面接で「正直私は、リクルートに入りたいのではなくて・・・。リクルートというプラットフォームを通して、ビジョンをどう形にできるのかを模索して、挑戦してみたいんです。さらに、ここで学ぶことで、自分の力でビジョン実現の力をつけたいんです。」と言いました!そこが評価されて、晴れて入社しました。

 ーーなぜリクルートを辞める決意をしたのか

しょこたん:なるほど!ではリクルートで、納得できる一定レベルまで力が付いたと確信できたので、退職したのでしょうか。

えっちゃん:はい!といいたいところですが、どうでしょう(笑)。それよりは、ここで過ごしていても、私がみたい景色がみれないかも、と思ったことの方が大きいです。とはいえ・・・!(笑)リクルートでは、よく頑張ったとは思います。愛想つかさず手をかけてくれた先輩や上司のおかげで、入社時と比較すると相当成長させてもらいました。社会人としての基礎は全てリクルートで学んだ感覚です。とても感謝しています。でも、この会社を通しては、私がみたい世界を純度高く見ることは難しいんだな、という気付きが「リクルートを去る」という意思決定に大きく起因していたと思いますね。

しょこたん:「この環境下では、自分の見たい景色が見れない」と感じた”きっかけ”は、具体的にどの経験だったのですか?

えっちゃん:リクルートの新規事業コンテストRingというのがあるのですが、それに応募したことがあって。ざっくり言うと、「ひとりひとりがコアな願いを起点に行動する。資本だけでなく、信頼という価値を可視化し、そこから共創の文化を育てていく仕組みを作る。」といったテーマで事業計画を立てて応募しました。でも結果は、「マネタイズ規模が小さすぎる」と一蹴されて終わりましたね。(笑) 

 ーーリクルート時代についた力

えっちゃん:「見立てる・仕立てる・動かす」という、事業を作る上で必要な3つの力の基礎力が身についた感覚はありました。

しょこたん:なるほど!まさに”CAN”が増えて「何となく出来そう」という自信が湧いてきたように感じました。サロンを自分の力で育てる力がついた、とありましたが、CANが増えると「根拠のない自己信頼」「私には出来そう」という感覚が湧いてくるのでしょうか?

えっちゃん:CANで自信が増えた、というよりかは、実際に想いを形にして、お客さんに届けるまでの「カスタマージャーニー」的なプロセスが、解像度高くイメージできるようになったという感覚です。なので、まずはやってみよう!と思いやすくなった気がします。

しょこたん:素敵ですね。リクルートの時代とか振り返ってもらって、チカラをつけるために、日々意識していたことはあるのでしょうか?

えっちゃん:一旦、何も考えず、目の前のことを一生懸命にやる(笑)。やりきった先に「本当に何がやりたいのか、何を大切にしたいのか」が、より鮮明に見えてくる気がします。その中で、自分の得意不得意が明確になった気もします。

しょこたん:目前のことを頑張り続けた先に、想いが日々研ぎ澄まされていき、本当にやりたい世界観が生まれるのですかね!

 ーーリクルートで得た学び

えっちゃん:社会人の方向けにまとめると、このような感じかも。

🟠実現する力や具体性が低い段階では、まず目前の仕事に一生懸命、愚直に向き合う
🟠愚直に行動を続けながら「自分が本当にやりたいことは何か」を問い続けることを諦めない
🟠一生懸命間の前の仕事に向き合い、自分の”やりたいことの言語化”に拘った結果、徐々に自我が芽生えてくる
🟠まずは守破離の「守」の体得。先人の知恵を借りて生かす。
先輩や上司の教えに忠実に従い実行し吸収していた(温故知新的な考え方)

えっちゃん:この中でも、まず守破離の『守』を徹底することは、とても大切にしていて。そうすると、自ずと自我や個性が芽生えてくるんですよね。天才的な人は最初から『離』の段階に達している場合もあるかもしれませんが。

 ーー自我が芽生えたタイミングは、分かったのですか?体感覚?
えっちゃん:仕事の中で『守』を守っていましたが、それまで違和感を感じなかったこと「あれ?私はそう思わない」「もっとこうしたい!」の感情がふと、沸き始めてきたんです。人間も2歳ごろに自我が芽生えて「イヤイヤ期」が始まると思いますが、そのイヤイヤ期とにているような。とにかく、守破離の『守』を続ける中で「あれ?」と自我の芽生えを感じたら、「いよいよ来た来た」と思ったりすると自我の到来も楽しめるかも(笑)。

⑤えっちゃん2.0の誕生

 ーー新しい理念

えっちゃん:2024年の夏以降に、新しい理念が生まれて。それは「誰もが、自分の命の希少価値を感じ、尊重しあえる社会を創りたい」です。
6月に呼吸が止まりかけて「死」を意識する経験があり、その影響も大きいですね。方向性は変わっていないのですが、目指すべき姿の純度が、より高くなった気がします。

しょこたん:すごい鳥肌。またアップデートされましたね。この理念には、具体的にどんな想いが込められているのでしょうか。

えっちゃん:その人がその人らしく生きられる景色を見ることができる世界観を実現したいですね。皆が、命の希少価値に気づき、ユニーク性を発揮して楽しんでる姿を見たい。そんな願いから、よりしっくりくるフレーズにアップデートしました。そして、新しい理念が生まれたタイミングで、”ワタシプロデューサー”という役割を自分に与えてみました。まだスタートラインにも立っていない感覚で、まだまだこれからという感じですが。

 ー今後の展望は?

えっちゃん:来年引っ越す予定があり、そのタイミングでサロン運営を本格化し、2025年夏に正式オープンすることが、現時点の目標です。

⑥あそととの出逢いによって生まれた変化

 ーーえっちゃんにとっての”あそと状態”とは何か?

えっちゃん:私は「好きや得意を活かして、心地よく努力できている状態」です。面白く遊ぶような感覚で仕事をして、結果それが誰かの役に立って社会貢献になる。そこで得た報酬で、理想の生活を維持出来ること。将来的には、自分の事業一本で生活できている状態が理想ですが、まだもう少し先ですかね。

しょこたん:「心地よく努力でき面白く遊んでる感覚」とは、少し難しいですが、どういうイメージでしょうか?

えっちゃん:努力しているけれども、それが全く苦行ではなく、努力していることを忘れるかのように夢中になってる感じです。もともと私は、must感やべき論の外発的動機では、少しも心を満たして仕事ができない性分です。だからこそ、努力をすることにおいて夢中になることは、必須条件なのかもしれません。一部の方からは「甘えるな!」といわれそうですが、(笑)

しょこたん:ですね!夢中になれることが見つかって、本当に幸運ですね。一方で、世の中的には「好きではなく、得意を活かすべきだ!」という論理が一人歩きしているようにも思います。ここに関してはどう思いますか?

えっちゃん:難しいですが・・・何を優先したいか次第かなと思います。私はどちらも大事で、「好き✖️得意の重なる部分」を何とか見つけたい!とちょっと欲張りに思っていますが(笑)

 ーーあそとの何が好き?

えっちゃん:ここに集まっている人、空気感ですかね。一緒に様々なことを探求できる多様な友達(あそとも)です。それも口だけではなく、行動が伴う言行一致している、かっこいい大人が多いです。

しょこたん:へえ!興味深いですね。

えっちゃん:まず、強さと優しさ両方兼ね備えたひとが多いように思います。「こんな事やってみよう」と思い立った瞬間、すぐに声が上がり面白い企画が立ち上がる。楽しい遊び(仕事)が伝播していく。そんなフットワークと好奇心が旺盛な人が多く在籍しています。

しょこたん:\えっちゃん、ありがとうございました/


◆あそと株式会社について
『誰もがあそぶように、シゴトができる社会を。』というビジョンを掲げ、HR領域においてコミュニティづくりや研修を提供する企業です。(※“あそと”は“あそび”と“シゴト”の良いところを融合させた造語です。)

🟠事業内容:
・人材の育成、職業適性、能力開発のための教育及びカウンセリング業務
・研修、セミナー等の各種の企画、立案、実施、運営及びそれらに関するコンサルティング業務
・各種イベントの企画及び運営

◆URL:https://asoto.jp/


◆Instagram:https://www.instagram.com/asotobase/

  • 会社所在地:神奈川県鎌倉市大町一丁目9-22 トレジャーフットビル

  • 設立:2023年4月

  • 代表取締役:佐藤光司


◆インタビュアー・ライター/Shoko FUJII

「想いを形にする」取材・インタビューライター。
 個人の「音」をキャッチし、言葉に紡ぐ表現者。

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