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体育で失敗しても「あっ」って言うの禁止

体育・運動あそびの指導者をしています。

何年も前の話ですが、ものづくり系の専門校で体育を担当していました。
そのクラスは発達障害者を対象にしていたクラスで、運動が苦手で運動経験も少ないメンバーが多い状況でした。1年間コースだったので、急ぐこともなく様々な種目の導入の導入くらいから進めていました。様々な種目の導入部分だけを試食やつまみ食いをしていく感じです。

そんなクラスでサッカーの導入部分を体験することにしました。場所は体育館なので、思いっきり蹴るのはなし。傷んで処分予定のバレーボールや子ども用の柔らかいボールを使ってみました。
インステップキック、インサイドキック、トゥキック、ヒールキックなど出来る出来ないを別にして色々な蹴り方を体験。相手から来たボールをトラップしてキック。
相手から来たボールを足にトンっと1回当ててから蹴る。

そんな最初から上手に出来るわけもありません。
そこで、ルールを決めました。

失敗して自分の思っている通りにならなかった時に「あっ!」っていうの禁止


あっ!って言うから失敗に思われる。

もう、「あえてそうしているんです」「あ〜はいはい、ボールはそっちに行ったのね」って感じで、何もなかったような表情や顔でプレーを続ける事。

何食わぬ顔でプレーすると、他人からはミスに見えないし、自分でプレーを続けていたらミスと思わなくなるよ〜‼︎

そんな雰囲気でパス回しをしてあそびました。誤魔化せない程のミスは笑って済ます。もしくはボケツッコミをする。
本人が笑わないと他の人が笑いにくしね。
でも、誰かがミスしても馬鹿にするような笑いはありません。終始ニコニコしてプレーしているだけ。

しばらくするとミスが減りトラップやキックが安定してきます。みんなの演技が上手で安定しているように見えるだけかもしれませんが・・・。

もう、ミスして「あっ‼︎」って言った事を指摘する。プレーのミスなんてどうでも良くなってしまいます。指摘されてまた「あっ!」って言ってしまう。
一緒にプレーしていて、私自信がミスして「あっ!」って言ったら指摘されました(笑)

上記のリンク先の記事と同じで、
失敗した事への意識でなく、他の事へ意識をすると失敗・ミスをする事&失敗・ミスをした事なんて忘れてしまいます。どうって事ないレベルになります。

確かにサッカー部のようなプレーは出来ません。でもサッカーの要素を味わう事はできます。
何も試合形式で勝利するだけが楽しさではありません。

運動が苦手な人だから、初心者だから味わえる楽しさ、嬉しさを満喫しましょう。


たぶん、1番難しいのはそんな環境を見つける事かもしれませんね。
中学生や高校生、大学生や社会人、年齢が上がれば上がる程にそんな環境は難しいと思います。

そんな環境を作る準備をしています。

幼児や小学生だけでなく、それ以上の年齢の人も投げる・蹴る・捕る・打つ、そんな基本的な動作からゆっくり体験できる環境をつくります。

需要があるかはわかりませんが・・・。

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