自分が関わっていたサービスがクローズしたけど会社は辞めなかった話。

自分がサービス開発者として関わっていたCookpad Do!という料理にまつわるイベントを開催・参加できるサービスがクローズした。正確には2020年3月末に完全なクローズを予定していて、これを書いている2020年01月時点ですべてのイベントの開催が終了し、ユーザー同士とのコミュニケーション機能も停止しています

もともとのサービスクローズのお知らせは2019年6月末の段階でやってきて(細かなタイムラインやどういう施策をしたのかなどの詳しいことは技術書典7で頒布した Cookpad Tech Bookにて「サービス・クローズ・エンジニアリング」というタイトルで寄稿しているので興味ある方はどうぞ https://cookpad.booth.pm/items/1590877 )、それまでは「どうやって月間のアクティブなオーナーの数を増やすのか」、「イベントの数を増やすのか」という議論を重ねていたが、それからは「どうやってサービスをクローズするのか」という議論に移っていった。

議論をしていく中で、サービスクローズ以外の部分で様々な考えが巡ってそれを書き溜めていたのをnoteに認めようと思ったのだが、僕自身のポリシーとして「発言は個人のものであり、雇用主との関係は一切ありません」というような前提で文章を書くのは好きじゃない。いや、「タイトルからして雇用主とめっちゃ関係あるやん...」「絶対に見知らぬインターネットの人たちに一方通行で邪推されるじゃん...辛い...」というのが脳内をよぎったのでこの記事は有料にしました。興味のある人だけ読んでもらえれば、という気持ちで書きます。

予め断っておくと、サービスを成長させる議論とクローズしていく議論はいろんな事が真逆のように見えるのだが、本質の部分としてはどちらもユーザーのことを考えてサービス開発をするという部分は同じであることは、強く主張しておきたい。そのあたりも含めて僕自身はサービスがクローズすることに対して会社にもチームにもネガティブに考えていることはない。

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