ミニエフェクターボード組んでみた!
こんにちは!アソボロジーのKCです。
毎日暖かくなったり寒くなったりなかなか大変な時期ですがいかがお過ごしでしょうか。
連載企画「〇〇やってみた!」ということで、かなりマニアックな内容でほとんどの人に(メンバーにも)伝わらないことを覚悟で書きますが、「ミニエフェクターボード組んでみた!」について書きます。
■エフェクターとは
全く知らない人に一応お伝えするとエレキギターは弦の振動を電磁石のコイルで電気信号に変換して、アンプ(増幅器)で増幅した上でスピーカーを震わせて音を出す仕組みになっています。
今回のテーマの「エフェクター」とは、エレキギターとアンプの間に設置する機器で、電気信号に特殊な回路を使って、音を歪(ひず)ませたり、やまびこをかけたり、音を揺らしたりするエフェクト(音響効果)を掛けるためのものです。
Aメロではチャラーンって感じのクリーンなギターの音がBメロになるとホワンホワンとして揺れた音になって、サビになるとジャキーンとしたロックな音になっている曲の場合、Aメロはエフェクターなしで、Bメロはコーラス(音を揺らす)をかけて、サビではディストーションやオーバードライブ(歪ませる)をかけている…みたいな使い方をしています。
ここから先は興味ある人だけ読んでください・・・。
■ミニエフェクターボードをつくってみる
ギターは昔からやっていてペダル(エフェクター)もこれまで沢山使ってきましたが、10年以上前に買ったARMORの丈夫なハードケースのエフェクターボードにNOAH‘S ARKのトランス内臓のでっかいパワーサプライを積んで、プロコのRAT2とかマクソンのAD-900とかエレハモのSMALL CLONEみたいな昔ながらの筐体の大きなエフェクターを並べているとかさばって重たくてあまり持ち歩く気がせず、お座敷ボードになっていました。
今年はアソボロジーで軽音楽部を始動したいと思い始めて、これじゃいかん!と今どきのエフェクターボード事情を調べ始めると、ボードもパワーサプライも、エフェクター本体も最近ではかなり小型化&軽量化が進んでいることが分かったので改めて持ち歩き用のエフェクターボード(ギターケースに入るくらい)を組んでみました。
ボード本体は軽いアルミ製で裏に小型のパワーサプライが仕込めるペダルトレインのnano+(一番小さいnanoの次のサイズ)に決めました。
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/208665/
■使いたいエフェクター
そもそもの自分の音作りは以下のような感じです。
ギター ▶チューナー ▶︎ 歪み1▶ 歪み2▶ 歪み3(ブースター)▶ コーラス ▶ 空間系(ディレイ/リバーブ/トレモロ)▶ アンプ
これだけでも7~8台のエフェクターを並べることになりますが、ペダルトレインは5~6台くらいが限界っぽいのでいくつか工夫して収まるようにしました。
■工夫1:複数の効果を持つエフェクターを活用する。
まず、チューナーは高品質のバッファ(ギターの信号を強化するエフェクター)が搭載されているモデル(TC ELECTRONIC POLYTUNE 3)を使います。
次に、空間系はリバーブとトレモロが1台に搭載されSTRYMONのFLINTを採用しました。
これで本来4台分のエフェクターが2台に収まりました。
■工夫2:筐体の小さいエフェクターを選ぶ
歪み系は個人的な好みとしてFUZZっぽい激しい歪みとアンプで軽く歪ませたようなオーバードライブと強く弾いた時だけ軽く歪むクランチクリーンをリニアに使い分けたいので、FUZZ FACE系の歪みエフェクター、トランスペアレント(元の音を変えすぎない)系オーバードライブを使っています。
普通FUZZ FACEって無駄にでっかくて意味なく丸いのでめちゃくちゃ場所を取りますが、スマートな四角い筐体でFUZZ FACEを模したエフェクター(VIRTUESLANDER)を持っているのでここでも場所を節約できます。
また、トランスペアレント系オーバードライブで有名なTimmyも今はMXRから小型筐体のモデルが出ているのでさらに小さくまとめられました。
ソロの時に音量だけを上げるブースターを使いますが、これも最小サイズのEXOTIC EP BOOSTERを使います。
■工夫3:パッチケーブルを薄型にする
ここまで出てきたPOLYTUNE 3、LANDER、Timmy、EP BOOSTER、FLINTにMXRのマイクロコーラスを加えた6台で組もうと思います。
ここでさらにもう一工夫必要になります。FLINTがまぁまぁ大きいこともあり、このままペダルトレインnano+上に並べると6台乗ることは乗りますが、エフェクター間の隙間が小さすぎてパッチケーブルが入りません。
そこで、EBSのフラットパッチケーブルを使います。このパッチケーブルはケーブル自体も薄く、ヘッドも薄いのでエフェクター間の隙間がギリギリまで狭められました。
■出来上がり
こうしてついにミニエフェクターボードが完成しました!
かなり理想に近い形で音も妥協せず組み上げることができました。
さ、練習しよ・・・。