見出し画像

10月18日のライブを終えて

10月18日の配信ライブ見てくれた方、共演してくれたなみちえちゃんをはじめ、ゲストで参加してくれた、DJ MARMELOちゃん、isseiくん、MANABOONさん、TACK、まなちゃん、そしてWALL&WALL、撮影クルーの皆様、本当にありがとうございました。

今日は、最近始めたnoteに配信ライブのことを話そうと思う。

まずは今日の話から。

3日前のキラキラしたライブとは打って変わって、今日は派手な髪を隠すため、原宿のウィッグショップで購入した黒髪のカツラを被り、スーツで面接に出向いた。

「あのー、、、大学をご卒業後、就職をされていませんが、何か理由があったんですか?」
「あっ、音楽をされてたということで。え、つまりは、今もそこで成功したいと思っているのですか?」

もう何十回と聞かれた質問に、慣れたように「はい」とだけ答え、今日もその場をやり過ごした。

隣の派遣担当の方は終始ソワソワしつつ、
「もう少し、前向きな答えをできるといいかも」
と面接官の離席中に耳打ちでアドバイスをした。
すでに意気消沈していた自分を仕切り直すため、出してもらったブラックコーヒーを口にしたが、罰ゲームのような味がする。やはり苦手なものは苦手だった。

およそ1時間の面接の中で、唯一私が「私」になれた瞬間は「好きな音楽」を聞かれた時だった。
「ヒップホップやR&Bが好きです」「どんなところが・・?」
「韻があるからこそ生まれる言葉があったり、リアルな歌詞だったり、
そんなところが好きです」と生き生きとした目で答える。
面接官は、間に合わせ程度に「なるほど」とだけ添えた。

帰り道に、面接会場最寄りの有名なハンバーガー屋に入り、1時間の交わらない最低な会話を思い出し、複雑な気持ちをTwitterや自分のメモ帳に書きながら、「まあいい、曲にすればいいんだし」と自分に言い聞かせた。

「ああ、3日前まで楽しかったのになぁ、早く売れたい、、」
面接のたびに現実に直面しては、鏡に映る不格好なカツラ姿の自分に嫌気がさした。


3日前の配信ライブでも話したが、私は7月末で前職を退社した。
そのおかげもあって、10月のアルバムや配信ライブに向けて集中して準備することができたし、生活のために並行して行なっていた就職活動は、こんな調子の面接が続いて、疲弊しているときもあったけど、仕事をしている時よりも好きなことに熱中する時間がたくさんあって充実していた。

一体何人が見てくれるのか、不安もたくさんあったけど、
何よりも自分のやりたいことを体現できる場が10月18日であったし、
振り返ってみても、「やりきった」ライブだったと自信を持って言える。

もともと私はライブが苦手で、
ASOBOiSMとしてはあまりライブをしてこなかった。
自主企画やワンマンをやったら?と言われることもあったが、
なかなか乗り気になれず、
ようやく3年越しに決心ができたことだった。

小さなライブハウスでの活動は弾き語り時代に月に多い時で5本~6本やり込んでいたので、ライブそのものが嫌いというよりは、「数字」や「ノルマ」に追われる音楽活動に嫌気が差して、避けていただけだった。

今回、自主企画を決心したのは突然のこと。
会社の空き時間、私はほとんどの時間「ASOBOiSMについて」考えていたが、
「自分はこのままいくとこの先どうなるのか」
「今やれることはなんなのか」
そんなことを考えていた先に、これまで避けてきた自主企画のライブをすることで自分を追い詰めたらもっと成長できるかも。。とふと思いついた。
思いつきでも、鉄は熱いうちに打て!と思い、その数日後にはWALL&WALLをおさえて、10月18日を迎えた。

それが去年の12月の出来事。
そこからコロナで有観客ライブは難しくなり、配信ライブでの決行へとシフトしていく。配信ライブをやるかもしれない、とわかってからは、できるだけ多くのアーティストの方の配信ライブをみた。

2会場を使うアイデアはサカナクションの配信ライブをみたときに、面白いと思ったから。ただ、セットを作るほどの予算はないので、自分の家のラグやクッションなどを使って、できる限り家に近い風にしたら面白いんじゃないかと思った。

何千万とお金をかけることができなくても、今の私ができる最大限のクオリティで届けたいと思った。それは、「見ている人に楽しんでもらいたい」という気持ちと、「ASOBOiSM音源はいいけど、ライブだせー」には絶対になりたくなかったから。

そんなこんなで、映像チームの人からの最高のアイデアも取り入れながら、みんなで作り上げていった。ありがたいことに、赤字は承知の上、より多くの人に見てもらうため「無料」で配信することも決定した。
ほぼ毎日スタジオにいって練習し、とにかく10月18日を成功させることでいっぱいいっぱいだった。

弱気になって、WALL&WALLのキャパ的に100人くらいには最低限見てもらえたらいい・・と前日までぶつぶつ言っていたし、そこに辿りつかなかったときの最悪のシナリオまで正直頭で考えていた。
ありがたいことに、「最近、調子いいね」「CMすごいね」なんて声をもかけてもらうことも増えていたので、ここでコケたら、今までなんだったんだとなってしまいそうで、内心ビクビク、自分自身へ勝手にかけるプレッシャーがすごかった。

実際、配信ライブが始まると、100人、200人と同時視聴者の数字は伸びていく。
最終的には、総視聴者数1000人近くに達成するなんて思ってもみなくて、安心と共に3年間で初めて「よっしゃ」と思った。

ライブをしないせいか、ファンの方々と関わる機会もあまりなくて、
再生回数やエゴサでなんとなく聞いている人がいるんだな〜程度に思っていたから、
温かいコメントの多さに感動したし、やってきたことが報われた瞬間だった。

2時間超える配信ライブ、とにかく見てくれた人に楽しんでもらいたい一心だった。
その想いに賛同してくれて、10月18日のあの会場にいた全員が最高のパフォーマンスをしてくれた。「今まで見た配信ライブの中で一番クオリティの高い配信ライブだった」というコメントも何人かいて、本当に嬉しかった。

ライブが終わってから、このメンバーで武道館に立とうね!東京国際フォーラムも!なんて話もした。青春の中に自分がいて、一人だったのがいつの間にか、こんな素敵な人たちに囲まれていることを実感して、ありがたいなぁと改めて思ったし、そんな人たちともっといい景色を見たいと心の底から思った。

と、、、3日前の最高の瞬間を振り返っている自分の横には脱ぎっぱなしの黒髪のカツラ。現実に引き戻されつつ、また、あの日のような最高な時間をつくるために今日も新しいことを考えている。

長々と書いてしまったけれど、10月18日は本当にありがとうございました。
決して一人じゃ作ることのできなかったライブです。
出演者も、見てくれた人も、映像のチームも、WALL&WALLも。関わってくれた全員に感謝しています。
また、ありがたいことに、200円~1万円を超える投げ銭をしてくれる人のおかげで、その日のゲストの皆様へお支払いするギャランティ分くらいを賄うことができました!泣 (まじでありがとう泣)

ライブのアーカイブは10月25日23:59までご覧いただけます。
短い時間ですが、できるだけ、多くの方に見てもらえたら嬉しいです!
ゲストのアーティストの方も全員最高のミュージシャンばかりですので、ぜひSNSチェックして、みんな応援してください。どうぞ、よろしくお願いいたします。

▼『ASOBOiSM×なみちえ YouTube Live Stream』アーカイブ
(10月25日23:59まで)

▼ゲストアーティストSNS
なみちえ
Twitter: https://twitter.com/namichi7373
Instagram: https://www.instagram.com/namichie73/

DJ MARMELO
Twitter: https://twitter.com/marmelolo
Instagram: https://www.instagram.com/mar_me_lo/

issei
Twitter: https://twitter.com/issygaby
Instagram: https://www.instagram.com/gabriel.issei/

TACK( from シシノオドシ)
Twitter: https://twitter.com/tack_9699
Instagram: https://www.instagram.com/tack_9699/

まな
Twitter: https://twitter.com/asaremana
Instagram: https://www.instagram.com/manatam073/

MANABOON
Twitter: https://twitter.com/MANABOON
Instagram: https://www.instagram.com/manaboon0320/

Live photo by 217...(NINA)

いいなと思ったら応援しよう!