角松敏生『MAGIC HOUR ~Lovers at Dusk~』
角松敏生『MAGIC HOUR ~Lovers at Dusk~』、まずダンスも演劇も関係ない、音楽が主体の音楽に戻って来て、尚且つ新曲なのが嬉しい。しかも角松敏生の真骨頂とも言うべき昔から得意とするところのいわゆる"シティポップ"の現代版でありContemporary Urban Musicと謳っているが都会の情景を歌ったそのあたりの音楽である。余談となるが昨今の海外でのシティポップブームを意識しての回帰もあるのだと思われる。私は2010年以来の"若手"ファンなのだが、サウンド的に『Citylights Dandy』やREBIRTHシリーズを想起させる贅沢なサウンド、所々に『THE MOMENT』や『東京少年少女』『Inherit the Life 1 & 2』の曲調が感じられ、これまでの楽曲と今の楽曲がいくつもの糸で繋がっているように思える。ブラスは勿論のこと、今作はストリングスもふんだんに使われ豪華なサウンドに仕上がっている。今回のアルバムでただ出来た曲の集まりではなく、作りたい楽曲を思いのままに作れるようになっていた事を思い知らされた。ただ収録時間が36分ほどと短いが、これはアナログ盤化を視野に入れたものなのだろうか?4曲目と8曲目にバラードが来ていることもA面B面を意識した位置付けなのだと思う。(収録時間が短いことに文句はない、むしろ無駄に長すぎなくて良い)話は戻るが、やはりリメイクやセルフカバーではなく、新曲をこの時代にリリースしてくれることに嬉しさと感謝が込み上げてきた。このアルバムはリリースされて終わりでは無く、M4.Turn on your lights ~May your dreams come true~のデュエットバージョンが収録される『VOCALAND REBIRTH Extended Mix by TOSHIKI KADOMATSU』へと続いてゆく。Contemporary Urban Musicと銘打ったC.U.M.シリーズが今後どれほど続くのかは定かではないが、"若手"ファンとしてはこれからも新曲のリリースを期待している。
追伸、24年年始から本作の制作に入ろうとしたところ、体調不良などでなかなか制作に手が回らなかったそうで、今後も末永く上質で素晴らしい作品をリリースし続けてくれる様、我が師・角松敏生氏のご健康とご多幸を願っております。
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2024/05/15
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