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店舗を作るのに重要な商品の選定。質も重要ですが問題はSKUを通常の半分以下に絞り込むこと。

 秋にオープン予定のアソビスキーショップ(仮)の準備を進めておりますが、最初の一店舗目のオープンが9月から8月末に変更に。え、9月も結構急ぎで対応なんですが8月ですか?結構8月デカイイベントがあって途中が現場で全く動けないんですよね・・・・と言っても早い方がなんでもいい私的に断る理由もなく、どっちかっていうと施工などの方々が急に早まった納期にゲッってなっている感じです。

 こどもに気づきを与えるワークショップ+気づきを与える玩具のセレクトショップがコンセプトで、ワークショップの方はもう長年積み上げてきたものがあるので特に問題ないのですが、物販の方が色々と出てきてどう絞ろうか考え中です。課題の一つである「デモンストレーションをやらないと売れなそう・売れていないものをワークショップデモ能力を駆使して展開するとどこまでお客様の購買衝動を揺り動かせるか」この手法がどこまで通用するのかを見定めるのがポイントです。

 今の玩具店、特に百貨店の玩具売り場はSKUの種類が少しでも多い方がいいという多種多品目陳列で、売り場に行っていただくとまず感じるのが「どこに何があってどんなものか全くわからない」という事。最近特にGMSの玩具売り場が広大になっている事もあり、当然カテゴリーには分かれているんですがまあ従来品を見つけるのは出来ますが新しい発見や気づきを得るのはほぼ不可能な売り場となっています。ネットで買うのとおんなじ感じなんですよね、要するに。もうお目当てのアイテムをただ取りに行くという作業的な購入方法。なので他の業界も同じとは思いますが、みなさん注力ポイントは箱。パッケージでいかに爪痕を残すか、商品内容を瞬時に伝え、自分のこどもがこの玩具の対象か否かを判断できる表現力を重要見します。なのでもうそりゃみなさんパッケージに命かけてます。中身がなんでもいいとは申しませんが、そう考えて作っている人も多分いて、これってそういう商品なんだろうなあ、って思っちゃいます。

 中身がものすごーく面白いんですがパッケージでちょっと遅れを撮っていたりすると即脱落。売り場にメーカーの人間が行けばいいんですけど玩具業界の営業さんって面白くて基本土日休みなんですよねwこどもに関する仕事なんだから平日休みにして現場回ればいいのにって結構昔は感じたんですが、今はもうその常識になれちゃいました。いいんだか悪いんだか。なのでいかに無人で人が商品を知ることができるか選手権みたいな感じになっております。もうネットで買うのとあんまりかわんないというか。

 私はそこを逆手にとって、売り場の面積に対して商品の展開数を絞ります。20坪程度の店舗で通常SKUは500〜800くらい(ミニカーなど小さいものもあるのでもう少し本当は多いと思います)に大して、今回の店舗は100SKUくらいに絞ります。カテゴリーも4つに絞り、季節で入れ替えていく予定です。考え方としてはアパレルのメイン展開に近い感じですね。売り場で季節を感じられたり、見たことないガジェットやギミックを持ったもの、懐かしいものなどをうまくテーマ性を持って出していきたいと思っています。洋服ってまあ中には決め打ちで買いに来る人もいるかと思いますが、なんかいいのあるかなあ、みたいな高揚感で購入するじゃないですか、そんな高揚感の出る店舗展開になったらいいなあ、と思っています。

 そんな中で例えばアウトドア部門の商材をこちらのトライルさんから仕入れる予定です。こちらの会社さん、まあまあマニアックなものをやっているのと、結構いろいろ火傷していて社長さんが面白い感じです。あとは商品がアウトドア関係やスポーツ関係方面に卸す会社さんなので玩具流通に商材が流れていない点もポイントでした。上記画像のウインドスピナーのワークショップ、夏に今から間に合えばガッツリやりたいと思っております。

 あとはもともと取引しているフィギュア系の会社4社さんやデジタルトイ(例のデジコロも出します)、プログラミング系と昨日お会いしたデジタルガジェットを取り扱う会社さんの商材も結構キレキレで面白いのでやってみようと思っています。

 各メーカーさん、ほんと面白いんです。国内外問わず、めちゃくちゃよく出来ている。でもやっぱり玩具流通で圧倒的にキャラクタートイが幅をきかせているのが現状です。みんなおかしいと思わないんですよね。どこの玩具売り場もだいたい陳列が一緒じゃないですか、なんというかまあコンビニに近い。種類種別が微妙に違うものの、あいててよかったどこにいっても同じものがあって、っておいおい玩具って嗜好品というか面白いとか楽しいが購買軸なのになんで日用品みたいな小売流通になっているの?って思うんのは私だけなのか。アパレルってすごいのがまあものすごくメジャーなものもあるしニッチなものもあるしほんと店舗の展開が多種多様。おもちゃはもうステレオタイプな店しかないんですよ笑っちゃうくらいに。テレビ販促を前提にした毎年恒例の番組でアピールされるおもちゃがほしい!となって、それに従いテレビの影響をもろに受けた多くの保護者たちがなんの迷いもなくその商品を買っていきます。でももっと子供に気づきを与えたり、学びを促すという本来玩具が持つ能力を最大限生かせるおもちゃがたくさんあるんです。

 市場流通の問題でなかなか表に出にくい状況になっている中、私が作ろうとしている店は、もしかしたら売れない店かもしれないのですが、ものすごくチャレンジングな玩具のみを揃え、あえて品数を絞り込んで明確に商品の能力をアピールする、玩具の十貨店的なものにしたいと思っております。

 百貨店のこども売り場でやる理由は、隣にステレオタイプな玩具店があるので、ものすごく比較しやすいという点もあります。市場の原理でここと異なる玩具店のあり方が立証出来れば、全く新しいおもちゃの販売手法になるのでは、と一人ニヤニヤしながら商品選定している毎日です。

 ご興味あるかたはぜひ、一緒に働きましょう!

株式会社アソビスキーでは一緒に働く仲間を募集しています

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