私が離島 海士町に移住し、島でasobi基地を広めたい理由。
【キャストコラム No.19】
こんにちは!
asobi基地 海士町チームリーダーのかおりです。
海士町に5年前に移住し、子育て真っ最中!
仕事は週1回あまマーレ(教育委員会)、週1回森のようちえん(隠岐しぜんむら)、週1回自分の仕事で、週3回、所属もバラバラという働き方をしています。
さて、私がどうしてasobi基地が好きなのかを書こうと思ったのですが、4つのルールに共感した!とだけではすぐに終わってしまうので、海士町に住むことになった経緯と、そして海士町でasobi基地を行うことになった経緯についてをご紹介したいと思います!
私が「海士町」という島に移住した理由。
海士町には、元保育園の施設を利用した『あまマーレ』という施設があるのですが、そこを立ち上げる求人があり、応募したら、採用になってしまい、2年間住んだ高知に夫をおいて、単身やってきました。
そして、1年後に夫もやってきて、現在は1歳半の娘も一緒です。(ちなみに島には出産できる病院がないため、島外で出産しました!)
高知の前には、東京に12年ぐらい住んでいました。グラフィックデザイン・印刷のディレクターのかたわら、同じ会社で『するところ』という、墨田区にある印刷機がある建物の2階を使用した、アーティストを迎えて遊ぶ、親子むけのワークショップの運営・企画etc、すべてのことをやっていました。毎回ちがうアーティストが様々な方法でワークショップをするのが、とても楽しかったです。(現在は、本体である『SHIBAURA HOUSE』 に試み引き継がれています。ここの立ち上げもやっていました!『するところ』はSHIBAURA HOUSEが建つ前のプレ的なプロジェクトでした。)
実は子どもが苦手だった私が、親子向けの活動をシフトしていったのは、同じ女性として「ママ」たちの負担が軽くなればいいな〜、お手伝いできたらいいな〜と思っていということがありました。
なので、海士町のコミュニティ施設開館に子育て支援が入っていたことが私の食指をうごかし、海士町に来てしまったという訳です。
島根県沖・日本海の離島でasobi基地が必要な理由。
ということで、「親子向けワークショップ」に当時アンテナを張っていたので、知人が秋田でasobi基地をやっているのを見て、すてきだ!と気になっていました。
そして幸運にも、『あまマーレ』は海士町の教育委員会管轄、1年目は子育て支援の補助金があったこともあり、なにか大きめのイベントができるぞ!となり、asobi基地できるかもと企み始めました。
更に、直接舞さんに連絡を取ってもよかったのですが、なんと島内には舞さんといっしょに仕事をしたことがあるという友人がいたのです!
彼女も「asobi基地できたらいいな~と思っていたの。」と。
まさにご縁です。
この2,300人の小さな島で、asobi基地を知っている人がいる!
さらに、もともと「教育」に力をいれている島なので、同僚を含め共感してくれる人がいる!
なによりも上司が「おもしろい。いいね。やったらいいいよ。」と後押ししてくれる!
という好環境で、あれよあれよとことが進み、2015年に2回・2016年に1回、開催することができたのでした。
「大人と子どもは平等」という考え方を広めたい。
ここまで読んでみなさん気づきましたか?
なんと私、asobi基地を体験したことがないまま、asobi基地をやりました(笑)
そんな私が好きなのは、「アート」と「4つのルール」です。
アーティストさんといっしょにワークショップをしていたので、「このように描きなさい」といった強制が親子の間になく、どんなものができるのか、毎回ワクワクしていました。
そして、アーティストさんが入ることで、ただ絵具を使わせるのではなく、「赤でもこんなに種類があるよ〜」と赤みのあるオレンジぐらいからピンクまでの色で絵を描いたり、わざと色を制御したりすることでアーティスティックに、素敵な作品になっていました。
asobi基地にも、舞さんがレッジョ・エミリアを参考にしていることから、子どもたちが自由に作るといったところ、少しの素材の配慮で本当にクリエイティブにアートになっていると思っています。
そして、今までのコラムにも何度も登場している「4つのルール」
私が通っていた小学校・中学校・高校と、高圧的な先生がいました。
なんで?と言わせないし、理由も言わない・言わせない。
話を聞かない。意味のない規則。
なんか全部揃っちゃってますね(笑)
私たちを明らかに下に見ているという人たちが本当に嫌で嫌で….
だからこそ、このルールにある「大人と子どもは平等」という考え方に心から共感しました。
ほんとうに大人たちよ、こどもをバカにするなと思います。(でも、今はまだ小学校高学年から上は苦手ですけど。笑)
大きな不満はないけれど、同じ歳の子たちの様子も見てみたいし、ママたちとおしゃべりしたい!
海士町には、子育て支援センターがちゃんとあります。ただ、イベントなどは平日にあるので、働いている人は参加できません。
何年かに1回ではありますが、待機児童が出ることもあります。子どもが増えていると言っても、まあ、一学年平均18人ぐらいです。
なので、島で他の親子に会う機会が圧倒的に少ないです。
支援センターに行っても、公園にいっても、海に行っても、貸切バンザイって感じで…(笑)
これは、あまマーレの立ち上げをしていたときにヒアリングでママさんから聞いてはいたものの、実際、私も育児をしてこの体験まっただ中。
約束してまで人と会わないし…ということもあり。
それでも、娘を見ているとおもしろいので、特に不満もない。(余談で書きますが、関わりのある森のようちえんの子たちと遊んだりできるし…。)
それでも、やっぱり、
「同じ歳の子たちの様子も見てみたい!」とか、
「うちの子こうなの~」「そうそう、わかる〜!」みたいな話を、普段は控えているので、いっぱいしてみたいと思うんです。
「asobi基地が、もっと親子の役にたったらいいな~」と漠然と思っていたのですが、次第に「この海士町にもasobi基地って必要だ!」と、思うようになりました。
余談「あまマーレ」についてと、これから。
現在は週1回程度、私が働いている『あまマーレ』の活動として、子育て支援があるのは、2013年に島唯一の私立の保育園で待機児童がでてしまい、そこではじめて町が子育て・未就学児の親子に意識がいったということがあります。
2014年に元保育園の施設である『あまマーレ』で託児まではしないでも、常時開館し開放することで子育て中の親子の遊び場に、更に、平行して、私立で森のようちえん「お山の教室」の動きもはじまりました。
週1回午前中だけだった森のようちえんは、私も立ち上げに協力して動きに動いて、2016年には、教育委員会支援のもと週3回全日に、あまマーレを利用しながら活動できるようになりました。(2018年度からは週5回全日に)
『あまマーレ』がコミュニティ施設なので、いろいろ人が出入りする、でも森のようちえんもやっているという、とてもゆるい環境です。あまマーレに遊びに来た小さな子や小学生が、森のようちえんの子と自然に遊ぶという環境になったのは、偶然でもとてもよかったです!
そんなこんなで、今年からリスタートしたasobi基地@海士町。
さまざまな所属の仲間も新たに増えたので、活動場所をあまマーレ以外に広げて、普段あまマーレに足をのばさなくても違う場所なら足をのばしてくれる、未就学児の子たちは一度はasobi基地に参加したことがあるとなるように、仲間たちとワクワクしがら、さらに多くの家族に体験してもらえるように活動していきたいなと思っています!
次回のasobi基地@海士町は、2018年6月24日(日)に開催予定なの是非とも予定を今から空けておいてくださいね!