asobi基地カラフル部主催「LGBT映画勉強会」レポート
カラフル部部長のうっちーです。
2019年7月21日(日)にasobi基地キャスト向けのイベント『カラフル部〜LGBT映画勉強会』を開催しました!
LGBT映画について、どのようなジャンルか、発展の経緯と、具体的にいくつかの作品を取りあげながら、見所・作品を読み解くための背景をカラフル部キャストの川原さえこさん(元大学教員・映画や文学のジェンダー/LGBT批評が専門)から解説して頂きました。
子どもの親として知っておきたいLGBTQのこと
【参加者の感想】
カラフル部キャストのいぬっちさんの感想を共有します。
『一児のパパとして、娘に対して、聞かれたりした時にちゃんと説明出来るようになりたいなと思い今回参加しました。
(4歳の娘も一緒でしたが、彼女は自由に遊んでました・笑)
意外と映画を見ていくだけでも、LGBTの歴史が分かったり、国や宗教などによってもLGBTの考え方捉え方が違うんだなと改めて思いました。
映画の紹介では、アメリカの映画などが多かったですが、日本の映画紹介にあった荻上直子監督の『彼らが本気で編むときは』を見てみたいなと思いました。
※『彼らが本気で編むときは』ノベライズ本
最後にLGBTのことをみんなが知る機会がふえ、それがふつう(あたりまえ)なんだなと思える社会になっていたら良いなと思いました またこのような勉強会を、キャストじゃなくてもasobi基地のイベントとして実施(親対象とか)してみてはよいのではと思いました。
親から子へ伝えるためにもLGBTの知識などは必要と思うし、子どもも小さい時からいろいろな事を知っておくことは大事じゃないかなと感じました。
もし、自分の家族が当事者だったら
【勉強会の様子】
さまざまな映画を知ることで、LGBTQの歴史を振り返ることができました!
映画解説の後は、それぞれの感想が交わされ、
・多様な価値観があって、それぞれに人権・権利があるので、相いれないときもある
・存在を認めてもらうために映画で表現した人がいた歴史が分かった、でも、周囲に認められなかったり、悲しい結末になる映画も多いのだと思った
・好きだから一緒にいたいだけなのに、それが叶わないことがLGBTQの人たちには起きている
・理屈では、価値観が多様だと分かっていても、自分が当事者になると認めることが難しいこともある。自分の家族や、子どもが当事者だったら、受け入れるのが難しいと思ってしまうかもしれない
・家族や、人と人とのつながりには、もっと色々な姿があってもいいのでは
という声があがりました。
LGBTQがおかれた社会の状況ついてたくさん考えさせられる企画になりました!
カミングアウト、それぞれのドラマ
【本の紹介】
『カミングアウト・レターズ』は、映画とは直接関係ないのですが、勉強会中に川原さえこが紹介した本です。
映画の中でも、LGBTQ当事者と、家族や周囲の人々との間で生じる軋轢や葛藤が描かれることが多く、LGBTQを家族として、親としてどう受け止める?というのは、頭でわかっていても自分自身の問題としてどう受け止めたらいいのか気持ちの整理に時間がかかることもあります。
この本は、親と子、教師と生徒のカミングアウト(自分がゲイやレズビアンであることを伝える行為)を巡って、その時のことをお互いに振り返る往復書簡。
苦しみながらも自分を受け入れていく子、その子のありのままを認めて幸福を願う親の気持ちなど、共感しながら読むことができるため、LGBT問題に興味があるが、差別とか、言葉の定義が難しそうでよくわからない方に、あるいは自分の家族が当事者だった時にどう受け止めたらいいのか悩む方へ、オススメの一冊です。(川原)
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