【ジャストサイズの靴をあなたに】最速でプロの頂点に立った靴師「ZinRyu」さんの目利きフィッティング
こんにちは! アソビカタSalon note執筆・編集チームのSachiaです。
今回のnoteは少し前のお話になります。
「JapanLeatherAward 2015」にてグランプリを受賞された「ZinRyu」さんがアソビカタSalonに入会されました。
自己紹介を見るや否や、男性からは興味津々なコメントが相次ぎ、機を見るのに長けているKiyotoさんがすかさずイベントを提案。
なんと入会して2日後にはイベントチケットが発売され、即SOLDOUT!
それもそのはず、チケットの内容は「革コンペ日本一による靴フィッティングの個人相談」。丁寧に足の計測診断をしてから、その足に合う革靴のショッピング同行までついているものでした!
日本一の革靴をデザインする靴師が見る足のポイント、選ぶべき革靴のブランド…。気になりすぎます。
そこで、noteチーム代表としてフィッティングからショッピングまで取材同行し、レポートとしてまとめさせていただくことにしました。
今回のnoteはそのイベントチケットレポートとなります。
個人チケットなので、受けた方しか分からない貴重な体験ですが、ZinRyuさんもチケット購入者の池内麦さんも快くOKをしてくださり、このnoteが実現致しました。
目次
1.「足は嘘をつく」騙せない本当の骨格を見抜く
2.「高ければいい訳じゃない」自分の足に合うブランドを絞る
3.「今日買うべきだと思った」一流に触れると手に入れたくなる
4.「圧倒的量が自信になる」趣味でプロになった靴師の話
5. 「すべての人に合う靴を」フィッティングWEBサービス開始
まとめ
1.「足は嘘をつく」騙せない本当の骨格を見抜く
都内某所に集まった3人。まずは自己紹介を軽くしつつ、早速池内さんの靴のサイズを測ることとなりました。
まずは足の型取りです。
足裏の形を紙に写し取り、そこから高さを計測しました。
高さを測るのは2箇所、数値だけではなく、針金を使って高さの傾斜もチェックするのがポイントです。
「足は嘘をつくんです。座ったとき、立ったとき、きつく締めたとき、それぞれでサイズが変わるんです。その数値の変化を見るんですね」(ZinRyuさん)
お店で数値を測るときは、座ったときのサイズしか測らないこともあるそうで、それだけでは本当に足の形に合うものを見つけるのは難しいのだとか。
池内さんの数値の変化を見たZinRyuさんは「少し崩れが強い」とおっしゃいました。
「大きめサイズのスニーカーを履いている人はこうなりやすいです。足より大きめのものを履いていると、足の密度が弱まってきます。本来は地面を蹴る力で筋肉を使うから、しっかりしたものを履いていると密度が固くなるんですよ。あとは紐をゆるく結んでいるのも(数値の変化が)崩れやすくなる原因の一つです」(ZinRyuさん)
2.「高ければいい訳じゃない」自分の足に合うブランドを絞る
サイズの計測が終わったあと、革靴の木型を使って足本来の形をレクチャーにうつります。
「計測した2箇所は、足が嘘をつけない基軸を含むところです。この、変化しない部分を革靴の木型がとらえているものが足に合うということになるんですね」(ZinRyuさん)
さらにこうもおっしゃいました。
「足の甲の一番高いところは、実は中心ではなく中心よりもかなり内側にあるんです。いろいろな人の足を測りましたが、これはみんなほぼそうなんです。その中でも甲が薄いとか高いとか狭いとか個人差があるので、そのところでさらにブランドを決めていくといいです」(ZinRyuさん)
高級ブランドでも中心に高い部分を持ってきている木型を使っているところがあるそうです。まずは足本来の形を知って、そこから適正なブランドを絞っていくことが大事なんですね。
自分の足に合う革靴は、靴擦れしないのはもちろんのこと、痛くならず歩きやすい。しっかりはまっている革靴なら足全体に対して力がかかるので、歩くときに力をかけても力が分散されて痛くならないんだそうです。
3.「今日買うべきだと思った」一流に触れると手に入れたくなる
ここまでで約1時間。木型を使いながら足と革靴の関係をみっちりと教えていただいたころには、すっかり池内さんは購入することを決めたようでした。
「実は今日は買うつもりまではなかったんです。革靴普段履かないし、スニーカーばっかりなので…。ただツイートを見ていて調べていくうちに足のことに興味を持ってきていて。ちょうど知りたくなっていたタイミングでサロンチケットが出たので購入したのですが、自分に合うものを知るだけでいいかなって思ってました」(池内さん)
そう言っていた池内さんでしたが、話を聞くうちに考えが変わったと言います。
「自分の足に一番見合うものを手に入れられるタイミングって今だな、と。修理すればずっと使えると聞いて買うなら今日だなって思いました」(池内さん)
そこで、某デパートへ移動して池内さんに合う革靴を探すことになりました。
ZinRyuさんがおっしゃるには、足の甲で結ぶタイプのもののほうが調整しやすいのでお勧めだそうです。
池内さんの好みと予算と足の形に合わせたシューフィッティングがはじまりました。
革靴ブランドにも大変詳しいZinRyuさんなので、ブランドを選ぶ際にひとつひとつのブランドの特徴や背景を教えてくれるのもとても興味深かったです。
いくつかの試し履きをして池内さんが選んだのは、国内の革靴ブランド「大塚製靴」のもので、天皇家の方々も履かれているという老舗の名品でした。
大充実のシューフィッティング。ここまでで2時間ほどでした!
4.「圧倒的量が自信になる」趣味でプロになった靴師の話
さて、フィッティングが終わった後に私たちは軽く飲みに行くことにしました。それぞれ初対面だったのでサロンに入ったきっかけなどを話したのちにZinRyuさんが靴にハマったきっかけをお伺いしました。
「私の本職は船を作るエンジニアなんです。靴は趣味というか、満足できるものに出会いたかったから。規制靴はどれを履いても痛かったり靴擦れしてしまったりしました。オーダーもしてみましたがきつかったりゆるかったりと、どこか満足がいかなかったんですよね。それで靴の大もとになる木型を自分で作ったのがきっかけです。
休職する時期があって、その時期に木型作りを自分のものにしてやろうと決めて、もうとにかく寝る時間も惜しんで作りこみました。才能とか持って生まれた資質とかじゃなくて、圧倒的量です。とにかくやりこんだ。それで僕は当時素人でしたけど、JapanLeatherAward 2015に出て、他のプロを差し置いて1位になれた。圧倒的量が他の人を凌駕したんです」
5. 「すべての人に合う靴を」フィッティングWEBサービス開始
短時間に圧倒する量をやりこんだことでプロとなったZinRyuさんですが、このシューフィッティング講習でさまざまな人の足型を測って数値のサンプルを集め、新たなサービスを開始しました。
それがその名も「すごいフィッティング」。
こちらは自分でサイズを計測して入力すると、ぴったり合う靴を導き出してくれるという画期的なものです。
無料で使えるサービスとのことなので、ぜひ気になった方はお試しくださいね。(現在は男性用の革靴限定となります)
また、サロンメンバーならオンラインメッセージは無料で革靴相談も受け付けてくださるそうなので、お悩みがある方や初めの一足に迷われている方はぜひメッセージをしてみてください!
さいごに
実はこのシューフィッティングは通常約30,000円ほどの価格で行っているそうですが、このときはアソビカタSalon内特別割引として破格のお値段で出されたチケットでした。
アソビカタSalonには、ZinRyuさんのような手に職を持った方や予約困難店につながりがある方など、バラエティに富んだ人が集まっています。
その方々がメンバーに向けて特別に開催してくれるイベントもこのサロンの魅力のひとつなんです。
11月の新規募集にはまだ少しだけ、枠があります。
このサロンは360名の限られたメンバーのみとなっておりますので、枠が空いているうちにぜひ!
<終わりに>
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