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美容技術の練習方法と気持ちの持ち方
美容師になって社会人になって数か月が経って
やはり色んな壁ってあると思うんです
新しいところに「えいっ」って飛び込んで
不安だけど頑張ってる
だけど、上手い事いかない
もしかしたらそれも経験なんだろうけど、僕達美容師は「職人」で在りながら「営業マン」だったり「セールス」のお仕事も同時にやっていくのでなかなか心の在り方も複雑だと思います
今日は、今年入社して頑張っている美容師の皆さま
そして、今年入社した「技術職」の皆さまに読んで頂いて
何かの励みになれば幸いです
美容師って何の為に練習するのか?
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ワインディング(パーマを巻く行為)の練習を教えている時にワクワクしたり、ソワソワしたりします
自分自身、新人時代に技術を覚える時ってどんな気持ちでやっていたんだろうって思い返すと不安な気持ちしかなかったんだなぁって思いだします
何で不安だったのかな?
そもそもの話なんですけど「自分が何者になりたいのか?」って事に気が付く前は本当に将来の事なんてわからなくって「頑張ればなんとかなる」とか「きっと有名になる」って意味もなくとにかくガムシャラに練習します
朝練習して、夜練習してちょっと自信がついたら先輩に「どや!!?」って見せに行くと駄目なところばかり言われ、また練習して練習して「どや?」って行くと駄目な事を言われます
そんな時は「この人、僕の事が嫌いなんだろうな」って勝手に思って
優しい先輩に見せに行くと「うん、良いんじゃない!頑張ってる頑張ってる」って優しく言ってくれる
この人、髪様 いや仏様だなぁって思っちゃう
気持ち良くなってまた店に行くと「随分良いねぇ頑張ってる!凄い!」
って褒められちゃう
キャー嬉しい♡♡
ダメなところばかり行ってくる先輩ってやっぱりモチベーション下がるんだよね、悪いトコロばかり言う悪魔かと思っちゃう
やっぱり包容力のある先輩に!!
ってまた聞きに行くと、うん、凄い凄いっていう
また見せると凄いっていう
…
…
すごいのかこれ?
本当に出来てるのかこれ?
チョットわからなくなったから悪魔に聴いてみよっかな
本当の事言ってくれそうだし
先輩、これみて下さい…
何これ!お前何も変わって無いじゃん
今まで何してたの??
本気で練習してた??
なっんっ!!??
ぐっ!!がー!!!くっ…あー!!!
やっぱ嫌い!
嫌いこいつ!
悪魔だ
こいつ悪魔なんだよ、おれを陥れようとしてる
たぶん俺の事嫌いなんだよ
好き嫌いで教育すんなよ馬鹿!!!!
バカーーーーーー!
って
心の中で叫んでみたものの本当は大した成長をしていない事を自分自身うっすらと気が付いていました
きつい事を言われるのは僕も嫌です
傷つくもん
仏様は優しく大丈夫だよって言ってくれる
悪魔は駄目だ駄目だってうるさく言う
この時の僕の技術向上の為のモチベーションは、彼らの意見だけで左右されていた事
これが大きな問題でした
(必要であれば)の徹底
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練習や学習って誰の為に何の為にあるのでしょうか?
努力と真面目さって自分がどうなりたくってそう在るのでしょうか?
そんなに難しく考える事ではないんだけど
まずは将来の自分がどのようになっているのか
又はどのようになりたいのか想像してみて下さい
その時に流れている音楽、空気の匂い、周りの雰囲気、着ている洋服
出来るだけ具体的にイメージして見た時に「今の自分」が一番ワクワクする空間が出来上がります
その空間が出来たら、ほぼ成功者
後はそれをやる為にやるべきことは
(必要であれば)練習する
(必要であれば)学習する
(必要であれば)努力する
(必要であれば)真面目にやる
それ以外は何も考えなくて良いし、好きな事をやっていればいい
誰かの評価も(必要であれば)求めれば良いし
その為に(必要であれば)どれだけ練習しても誰も何も言いません
まずは自分がイメージしている未来を作り
必要な事を一生懸命にやる事を推奨します
それ以外って本当に要らないですから
誰かの評価を受ける為に自分の人生がある訳じゃないし
誰かがそれを決めるべきでは無いんです
決めるのは自分自身
足りないのはそれを受け入れる覚悟
自分で設計した未来のワクワクする自分自身の為の努力や学習や練習を
僕は本当に(必要な事)だと思っています
ワクワクの為のガソリン
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ただ、それだけでは不十分な事があります
自分はどういう風になりたい
自分はその為にこういう努力をしてきた
自分はその為に真面目に練習した
これは「自分がなりたかった自分になれた」ってこと
車で例えると
大きめのエンジン積んだ
フィアットでオシャレなデザイン学んで作った
内装と電気関係はマツダに頼んで安心出来る車にした
そして素敵な車が出来上がった
これ、理想通りになりました
でも、なにがこの車を動かすと思います?
これを購入してくれるお客様と、ガソリン
これがあって初めて自分の想いが世界中に広がります
僕達美容師で言うとお客様に来てもらう事
これが車を購入してくれるという事
そしてお客様の笑顔が僕達にとってガソリンだという事
自分が思い描いた未来の美容師像に共感して頂いてかつ笑顔をもらう事
これは、美容師さんに限らず「職人さん」のガソリンになるので、決して先輩の顔色を伺いながらやる事ではないのです
勿論素敵な先輩はその事を充分理解しているので
ファン(お客様)を沢山持っている方の助言は素直に聞くことをお勧めします
ビジョンを明確に持つ事の重要性
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「お客様の笑顔」って世界中共通認識で
技術のお仕事をやる方には共通のガソリンなのかもしれません
自分がどういう商品(技術)を提供したいのかと自分がやりたいことがリンクしていれば職人のお仕事は物凄く幸せなものになるので是非少し目線を変えて実行してみて下さいね
①仕事において自分がワクワクする将来のイメージを出来るだけ具体的に持つ事
②そのために(必要であれば)努力を惜しまない事
③お客様の笑顔をガソリンにして、将来のビジョンをアップデートし続ける事
これ、出来たら今抱えてる悩みなんて殆ど解消出来ると思います
ちなみに僕はずっと美容師をやりながら
美容室帰りのお客様のヘアスタイルと、普段のヘアスタイルが違う事に違和感を感じて「何とかしたいなぁ」と思っていたのでカットとパーマ、ストレートを物凄く勉強しました
やればやるほど楽しいので少しは美容室帰りのヘアスタイルを日常に出来るようになったのかなぁと思います
カラーも大好きです
特にデザインカラーをする時は小さい頃から絵を描くのが好きだったので、今でも絵を描くようにハイライトや組み合わせを考えます
僕の動機はそんな大した事じゃありませんが
自分にとって違和感がある仕事はしたくないなと経営者になっても思っています
Reproduction & easy
リプロダクション アンド イージー
再現性の高いヘアスタイルを提供する事で、お客様に毎日気持ち良く生活してもらう
お客様の笑顔を頂くために僕が掲げている事です
自分らしく目標を決めたら必要な努力を真剣にやるだけなので
技術者の皆様が自分の欲求に素直に行動してくれる事を望みます
最後まで長い文章を読んで頂いてありがとうございました