
✨.゚・*..☆.。.:*✨.☆.。.:.+*:゚+。✨.゚・*..☆.。.:*✨コズミカルシアター『CAN・DAY・A・SORT』~宙周りの日々☆18✨.゚・*..☆.。.:*✨.☆.。.:.+*:゚+。✨.゚・*..☆.。.:*✨
(・A・)
「ほいほいほいっとーーこれでよっし!」
おれはぺぺぺっし!とおててを叩いて完成!
オーゲルに出来た大穴をばんそーこーてか、白いデカガーゼとテープで補修して、ほい!
「ごめんね、痛かった??」
と、一押し。
〝ほげー!〟
(・A・)
「あ、ごめん(。ò ∀ ó。)」
( ◍_◍ )
「なにやってんじゃいおんし~」
ったくジテンのやつったら…
あ。えっとあたしらはオーゲルの背中に乗ってるよ。流石に超デケぇ。全長何メートルあるんだこやつ。…もはや全長じゃ計り知れない教え切れないーーというわけで宇宙らしく〝光年〟で表ッしてみま哨戒~っ。な~んつッて、あたしは辺りを見渡しながらーーあ、敬礼ポーズでネ!するけど、敵性勢力何もなし!!
「だよなジテン♡」
(・A・)
「ういっス~」
( ◍_◍ )
な~ンて、あたしも見ずに絶えずオーゲルの傷の部分さすってヤガルぜ~。そ~んな事しても傷の治りは速まんないし、だいたいこんな生命力あふるる宇宙星物はほっときゃ一日もありゃーー
(・A・)
「なおったああああああ!!」
( ◍_◍ )
「ウソコケぇィ!!」
ってあたしは振り向くけど、マジモンで修復してやがるーーええええ。恐るべしオーゲル…
あ、ちなみにオーゲルの長さは、1光年を9兆5000億kmーーキリ悪ぃな、ここは景気よくバーンと10兆としたところで、約0、001光年ってトコだな。つまり、1.E15……って出たけどなんだこれ。コスマートフォンの電卓バグってんだな、こら。だって数字欲しいのにアルファベット出てくるわけねーもん。って、あたしはお手持ちのコスマをポイッ。
「ーーあ、ああわあわわ!!」
とあーしあ大慌てで汗掻きべそ書き、浮かんだコスマに抱きつくーー!!
「あ、あびね~」
思わずミニマムサイズになったあたしは腕で額をふきふき。
(・A・)
「キャンディさ~ん。何やってんすか~」
( ◍_◍ )
「い、いやちょっと趣味の宇宙遊泳をばーー」
(・A・)
「え~ほどよく楽しそうなんですけど~」
( ◍_◍ )
ーーなんで誘ってくんなかったんすか~とか言いよる…
(・A・)
「あ、それなんですけど、キャンディさーん。こいつね、お水飲みたいみたいです~」
( ◍_◍ )
「こいつ?こいつってこの宇宙オーゲル?」
(・A・)
「そです。なんか今から水飲み場へ連れてってくれるみたいです」
( ◍_◍ )
「ボク達をのせて?」
CAN・DAY・A・SORT
第18話
「生命の水湧く泉」
( ◍_◍ ){チェケラ~ゥ}🤟
(・A・)
しばらくオーゲルに乗って、宇宙旅行。あ、ちなみにユッキンさんは野暮用があるとかでさよならです。さみしいですが、また会うこともあるでしょう。そういや、ズモモやヒポポーーそれにポストンは元気かなあ。…あれ?なんだありゃーー
(???)
電話ボックスに飛びついた俺は、急いで連絡を掛けるーー何処かって??慌てなさんな。勿論俺の雇い主。それも大口のだーー読者のみんなには初めての面通しになるだろうーー〝がちゃり〟お相手が電話に出る。俺はつとめて冷静に口を開くーー
「こちらコードネーム・バカンス。やはり事態は深刻だーー例の組織が動き出したようだーーしかし朗報もある。落ち着いてくれーーなんでも邪な気配を感じ取れる者がーー」
やはりあまりの掴んだ情報の重大さに、俺の口振りは早まってゆく。俺の早鐘ーーいかん、いかんーーこんな事ではハードボイルド失格である。そこで俺の耳に飛び込んできた声に耳を疑うーー
〝お掛けになった電話番号はーー現在使われておりませんーー〟
やれやれ。俺は電話ボックスの入口に凭れるーー一体全体どうなってやがるンだーーワンダーが過ぎるーーコミカルが過ぎるじゃあねェかーーまさか俺が自体の把握に窮している間に、俺の雇い主達の組織は壊滅したってェのかい??
笑えないーー笑えない冗談だぜーー
なぜ笑えないかというと、ある事実に気がついたからだー
俺は電話ボックスに表示された数字をみて苦笑するーー
電話番号を間違えているーー
それも3つもだーーてゆうか桁数まで間違えるーー足りてねえぜ…桁は足りてる。てか多く打っちまったーー
足りてねえのは俺のおつむとハードボイルド加減ッ!!
と、俺は入口の扉を〝ガツンッ〟ーーとぶん殴る。
ーーそれと同時に俺は〝きゃっ〟ーーと余りにも非ボイルティックな声をあげちまうーー世に言う嬌声の類だ。
なぜならばーー
( ◍_◍ )
「およお~なにちてんの~??」
(・A・)
「おひさ~」
(●>●){ジツハオレダッタンダゼ}
と、そこに夕飯時のカエルのようにしてペタリと別れたはずの元依頼主が張り付いていたからなんだぜーー!!
CAN・DAY・A・SOR
(●>●){ショ、ショウジキ ビックリシテ
ダイジナブブンガ スコシ ユキドケシタゼ
CAN・DAY・A・SORT
(・A・)
「びっくりさせてごめんね」
(●>●)
ーー俺の股間から飛び出した雪解け水には気づいてはいないハズーーなぜなら俺は手早く足でさっと引き伸ばしたからだーー辺りの宇宙の仄暗゛さから言って見つかってはいないハズーーだから俺は飽くまで冷静に、
「そんな事ないぜ、旦那ーー」
と、クールに気取る。電話ボックスに肘をかけて、飽くまでも余裕綽々と言った風情でだーー
(・A・)
「でも、ほら、サングラス割れてるよ?」
(●>●)
旦那の指さした方ーー下を見ると見るも無惨に割れ飛び散ったサングラスの残滓達ーーオーライ。俺の負けだよ。確かに俺は非ボイルディカルだったぜーー…てか、俺の目、サングラスだったのか?
(●>●)
「悪かった。ちょいとしたユキダルカンジョークさ」
そう俺は小粋な言葉遊びを繰り出しーー〝キマッター!!〟散らばったハードボイルドの欠片たちをつまんで行く。
刺さらないよーに。怪我しないよーに。
ーーつとめてーー冷製にーー
しかし、一番刺さったのはその背中に向けられた旦那の言葉だったーー
(・A・)
「ねえ、かっこつけんのやめたら?」
(●>●)
俺は最初それが誰に向けられたモノなのかーーイマイチピンと来なかったーーこの俺がだぜーー探偵勘、推理力、思考力、論理性、孤高ーーそのどれをとっても一級品のーー
( ◍_◍ )
「いや、もう種割れてんのよ。グラサンだけじゃなくて。あたしら宇宙人だから心筒抜けだろうがいーー」
(●>●)
ーーミステイクーーミステイカルーー!!ゴッデス!!オウマイクレイジィーー!!ミスティカル通り越してミスティック、ミスティカルーー!!
ミスティカルがーー過ぎやしないかーー??
ーー俺は、とうとう電話ボックスにずずんーーヘタリ込みーー
「へッーー真っ白にーー燃え尽きちまったよーーおやっつあんーー」
( ◍_◍ )
「おめえ元々真っ白だろーが」
(・A・)
「あと、ずっと冷たいよ?」
( ◍_◍ )「あと、おやっつぁんて誰だよ」(・A・)
ーーという、ワンツーフィニッシュダブルパンチが炸裂ーー思わずKOーーユッキン・ダールマン先生のジカイサクニゴキタイクダサイーー
(・A・)
「あのよ、オーゲルが水飲み場行くってんで一緒に行く??」
(●>●)
「ジーザスクライシス!!」
( ◍_◍ )
「もういいようるせえな!!」
CAN・DAY・A・SORT
☃️{ナニモサ ソコマデイウコトナクナイ?
🐳( 'ω')ヨシヨシ
/オゲー\
CAN・DAY・A・SORT
(●>●)
「そいや、あの青いのはどこ行ったんだ??」
(・A・)
「あ、おひつの魔人??ここだよ」
ひょこん、と懐からお櫃。
( ◍_◍ )
「なんか願い事叶え終えたらするするすーと帰っちまった。それきりどんだけこすろうと、うんともすんともびくっともしない」ーーあたしのテクを以ってしてもーー!!
(●>●)
「そうなのかい。それじゃああれだな。インターバルが必要なのかもなーー」
(・A・)
「そね。何事も誰事もそーよ」
ーーみんな休息は必要よ??みんなインターバってる??リラックしてる??
〝ほげええええええええええ!!〟
( ◍_◍ )
「お。オーゲルはリラックしてるみてーだ」
〝ほげ!ほげほげえええ!!〟
(●>●)
「そろそろ水飲み場に着くみたいだな」
(・A・)
「いえーい!!このままオーゲルを宇宙船にしてみんなで旅しちゃいましょうぜえええ!!」
(●>●)
「俺には職務という宿命があるからダメだな」
( ◍_◍ )
「なーにが運命だよかっこつけちゃってコノコノぉぅ」
(●>●)
「うむーー心許してくれるのは有難いが、なにゆえに頸動脈にチョップを繰り出されるのかーーこういう時のセオリーは肘ではないのか…」
〝げほげえええええええええ!!〟
(・A・)
と、オーゲルも潮をひと吹き。
「ははっ!こいつも喜んでらァ!!」
ーーでも、今のこの時の僕らは知らなかったんだーーまさか、後にーーあんな大変なことになるなんてーー
CAN・DAY・A・SORT☆彡(イソゲヤイソゲ)
( ◍_◍ )〝バスバスバスバスバス〟 (●>●)
{オレノケイツイ ホソモロイ ンダカラ サ}
(・A・)コヤツカワイイノー
オゲー ( ´____` )ーー
(カンワキューダイー)ミ☆ CAN・DAY・A・SORT
_∧_「よーし運んだらリラックスしてよーし!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(・A・)
「ほげーつきましたぞぃ」
( ◍_◍ )
「ん。またあんたそんなタスキかけてー」
(・A・)
「へへへーいいでしょー。ほんで以てここをちょいちょいっと変えてーと」
懐から取りだしたるマジックペンでちょちょーいだ!!〝しゅぱばんっ〟!!
(・A・)
「完成ッ!!本日の主人公タスキいいい!!」
【本日の主役タスキは本日の主人公タスキ】
【にカスタマイズアップ!!ーーされたッ!!】
( ◍_◍ )
「あんたタスキ好きだな」
(・A・)
「えへへ。ばびひるん時に着装した時にハマっちゃいまして」ーーすっかりタスキフェチです。
( ◍_◍ )
「ふーん。ま、いいけどさ」
(●>●)
「なんだいなんだいこのジャングル地帯はーー」
(・A・)
見渡すユッキンが言う通り、オーゲルが辿り着いたのは、なんらかの緑が込み入った原生林。すげーな。うぎゃぎゃとかぼっふぉろふぉーとか変な声がいっぱい聞こえてきやがるぜ。こいつは乗り込むのーー
(・A・)
「たっのしみぃぃぃぃ!!」
ガッツボージン&ジャンピンッ!
〝ほげえええええ!!〟
(・A・)
あっ!ごめん。傷口付近で跳ねちった。
CAN・DAY・A・SORT
☆
CAN・DAY・A・SORT
(・A・)
じゃぼじゃぼじゃばばば。
宇宙に浮かぶジャングルの孤島。その境目ーー宇宙と孤島の境目に大きな川が流れ出してる。そこに目を通すと影ーー小さな小魚の影がーーっでいでえええ!!
「キョーミ本意で指突っ込んだらかまれたああああ!!」
( ◍_◍ )
「ったくもう。落ち着いて星座光で撃退せよ」
(・A・)
「んなこといったって気が散ってーー」
( ◍_◍ )
「異星間友好びいいいいッむ!!」
びばびばびー!!あーしの人差し指からビームがずばしッ!!ジテンの指にひっつく魚ーーなんじゃこの丸いピンキーUFOは!!
UFO
「あ、あたしユフォフォン!」
(・A・)
「は、はじめまして」
ユフォフォン
「水浴びしてたら引っかかっちゃってーー溺れちんじゃうところでした!アリガト///」
(・A・)
「いえどうも…」
その自称UFOはUFOというにはあまりに可憐でした。確かに形は円盤なんだけど、でもでもリボン付いて、お目目もぱっちりまつ毛長くてーー〝がいん〟!!
「いっでええええ!!」
( ◍_◍ )
「さあさ、どうぞどうぞ。うふふ。ねえ~良かったですね~体ご無事で~心壊れなくてよかったですね~」
あーしはこの腐れ石田純一の後頭部に一撃食らわしたところでーーあ?なんだこやつ後頭部にヒビすら入ってねーでやんの。頑丈な事ですなァ~いーつかそこにヒビ差し込んでやるのが今のあたくしの夢です♡
〝てめーがそうやって諸々に色目使ってくんならよ!!〟
ユフォフォン
「あのー…大丈夫ですか??」
( ◍_◍ )
「あー。大丈夫。こいつそのうち死ぬから。ウン。こーゆーことやってくならいずれ」
(・A・)
「い、いぎいいたしゅけーー」
お、おりはあ、あだまぅうぉおざえづガンガンーぐええ
( ◍_◍ )
さっと、あてしはしゃがみこむジテンに足で泥!!
(・A・)
「べぎょお!!」
かおになにか!!ぐはあああ!!
( ◍_◍ )
「う~ん。ねえ。お体大丈夫だったら、もうお先に行かれた方がいいんでな~い??」
ユフォフォン
「ーーあのォ…私、このジャングルに用事があってーーよければご一緒ーー」
( ◍_◍ )
「あああああはははァ!!語彙がなくてごーめんなさいよお!!あたしたち急ぎますんでそれじゃートレジャー!宝探しに行ってみまあああ!哨戒ッ!!」
あたしはジテンの首根っこ太ももでクラッチ!!&ぶん投げフランケンシュタイナーで遠くにぶん投げ密林の中へ!!
「さあ!!ジテン探しへ出発だ!!ゆくぞゆっきんんんんん!!」
しゅびびぴーん!!あたしはアラレちゃん走りですたこらさあああ!!🌀
ユフォフォン
「…げ、元気なお方ですね」
(●>●)
「…そ、そうですなハハハーー」
……負けたぜ、ジテン…その女お前にやるぜーーてか、冷めたぜジテンーー百年の恋…
百年凍土に春が来たーーいや、春が来たは恋があの、あ、もうCM行ってくださいーー
CAN・DAY・A・SORT
うわあああああああああああああああああああ(・A
_◍ )まてええええ!!
CAN・DAY・A・SORT
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ〝んが?〟
〝ゴチイイイインン!!〟
(・A・)
「い、いでえ…」
また再びや頭いでえええよおおおーー俺は再びぶつかった頭を抱えていでえよおおロキソニンあるぅ??涙ながらに目をいでえええ開゛け゛る゛ぅ゛ぅ゛ぅぅーー
ーーそこには、同じく、頭を押さえた人がいた。
頭を押さえた人
「ウガゥーーウガウガァーー」
(・A・)
人ってゆうか、なんじゃこれ。黄色いーーたくわんみたいなカラーで図体の…緑のほうき頭のーー
さらさらさーー!!僕は取り出したスケッチブックに絵を描く!!
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緑のほうき頭
「うがが!!うがうが!!」
(・A・)
「うわ!ごめん!!痛かったよね!!」
俺はスケッチブックをポイッと捨ててその緑のほうき頭に謝ーー
緑のほうき頭
「ぅんが!!んがーが!!」
うがが!!うががーが!!うが~♡うんがうんが~!!んが…うんがうんが!!
(・A・)
ん?なんかひれ伏してるーーお辞儀してるけど…え?なに?
緑のほうき頭
「んが!んがんが!!」
んががーがんがんが!!
(・A・)
??ーーさっと、棒を取って、地面にーーあ??なんだこら??象形文字ーーかな??え?〝んがんが??〟あ、完成したの??…あ、ごめん分かんないよーー
緑のほうき頭
「うんがりぃ~んが~がぁ~」
(・A・)
「ごめん。君の言葉はおろか俺、宇宙語すら分かんない状態でさぁ。そゆときキャンディさん頼みなんだよねーーえ?なに??」
緑のほうき頭
「んがほー!んがほー!」
んが!びー!んがんびぼー!びぼんがんがる!!じゃじゃ!!んがほー!んがほー!!
(・A・)
「こっち来いっての??…うん、まあいいやーー」
オーゲルも水辺で水飲んでたしーーあ。勝手に居なくなっちゃうかな??ま、いいかそんな事考えでも。とりあえずこっち行ってみよっか…
とととと。僕はその緑のほうき頭の先導の元、ジャングルの奥地へーー…奥地…なんだよね??
CAN・DAY・A・SORT
んがほ~♪んがほ~♪んがほらり~♪
(・A・)…ウワ、槍持っておどってるこわ…
CAN・DAY・A・SORT
( ◍_◍ )
「っ全くーーあいつ、どこ言っちまったんだ…やれやれ。とんだトラブルメーカーと旅する羽目になっちまったもんだぜーー」
「なあ?ユッキン」
(●>●)
「は、はい、は!!そ、そうです!!」
ーー非ハードボイルドだが、仕方がねえーーここは非ハドボイで然るべきだーー俺は首根っこ掴まれて投げられるなんて真似ーーそ、そうだろ?そっちの方がノンハードボイルドだ。それを避けるために俺はーー
ユフォフォン
「ーーでも、あの方を投げたのはーー」
( ◍_◍ )
「あ゛ンッ!?」
ギラリっ!!あたしは普段はキュートなまるまるおめめをとんがり光らせてオラァァァん!!
「てめーには話しかけてねぇんだよ!!おぅこら聞けてめぇこら!てめーには話しかけてないんだよ!!」
ぷんすかぷん!!あたしはゴリラみたいな動き方で先を急ぐ!!
〝あたしみたいな可憐な乙女にこんなゴリラみたいな歩き方しくさるなよ!!〟
ユフォフォン
「……」
(●>●)
「ま、まあ、ま、ねえ。お、お二人さん仲良くーー」
ユフォフォン
「ええ。ユッキン・ダールマンさん♡」にこっ。
( ◍_◍ )
「さっすが、お出のよろしい娘さんは男に対する態度が違マンにゃア~!!」
ユフォフォン
「…この方、何をお怒りになられているのかしらーー」
( ◍_◍ )
「けーっ!!今にみてやがれ!そのUFO面ひっぺがしてそのどす黒く染まったジテンのチ○ポみてえな性悪魂公然の猥褻の日の本にーー!!」
ユフォフォン
「この方、何を仰ってるのかいまいち分からないフォン。助けてくださる?お雪の方」
(●>●)
「え、ええ、はあーー」
ーーそう言って、ユフォフォンさんは俺の肩に止まる。
( ◍_◍ )
「はい出ました!!ドスケベ発令注意ほ~!!す~ぐ気安く殿方のボディにおタッチするべからず~!!これだから男性の棒とみるやすぐさま吸い付く女性は嫌よね~!!女性たるもの、アテクシのように!このアテクシのように!!」
ーーそうやってアテクシは、指にマニキュアでも塗るような姿勢で、
「淑女であらなくては~!!おーっほっほ!!」
ユフォフォン
「…………お嫌ですか??お雪の方」
( ◍_◍ )
「言ってやれよ!言ってやれよ!はっきり言ってやれよ!!ブスって!このドブスって!!おめーなんかひっくり返してその3つの丸いところ使ってマッサージ器として用いてやんぞって言ってやんなよ!!」
(●>●)
「あ、いや、言ってやんなよと言われましてもーー」
( ◍_◍ )
「はあー??なーにタジタジみたいな感じで来てんの??なに?あたしの何処が悪いってんの?」
「後ろに〝タジタジ〟って文字が浮き出てんだよ!!隠し下゛手だなッ!!」
(●>●)
「…い、いや」
ーー強いて言うならーーいや、強いて言わんでも全部だぜ、ベイビーーー
ユフォフォン
「大丈夫ですよ。お雪の方」
( ◍_◍ )
「まずその呼び方やめろや!」
ユフォフォン
「ーーはい??」
( ◍_◍ )
「気持ちわりぃんだよ!なんだおゆきのかた~って!こいつにはちゃんと、ユッキン・ダールマン8世って名前があんだよ!!なあ、このアバズレが!!」
(●>●)
「あ、ごめんなさい…私のところまで怒りの飛び火がーー」
ユフォフォン
「…ご迷惑ですか??あなたのお肩を着陸ポートとして使うのーー♡」
( ◍_◍ )
「はいー!!今ハートマークあしらいましたー!!語尾にハートマークあしらってましたー!!あたしゃこの目で!くりくりおめめでしかと!しかとォご確認~!!はいアバズレ~!!ハートマークあしらうやつアバズレ決定稿~!!はい、こいつと付き合わない方がいーい~!!」
(●>●)
「ま、まあ、キャンディさんも落ち着いてーー今はジテンと合流することがーー」
( ◍_◍ )
「はあ!?あたしのどこが落ち着く要素あるっての!?知らねえよ!あんな勝手にあたしの前から姿を消したヤツ!!」
(●>●)
「いや、あ、んたがーー」
ユフォフォン
「あれぇ??あなたがお投げになられたのではなくって~??」
( ◍_◍ )
「あ?なんだこら?短足野郎こら。飛来物のくせしやがって…やんのかこら?おぉ。UFOが宇宙人に逆らうなよーー」
ユフォフォン
「ああ~いやですわ!野蛮ですわ~!これは相当開発の遅れた原始惑星のお出の方なのですね~!!」
( ◍_◍ )
「はいー!!しっぽ出した!!聞いた!?写真撮った!?」
(●>●)
「…いや、撮ってないです…」
( ◍_◍ )
「はい、ドグサレ未確認飛行物体~!!ポンコツ未確認飛行物体~!!でもその性悪さは絶賛確認~ん」
ユフォフォン
「お雪の方、行きましょう?はやくジテンさんを探さないと」
( ◍_◍ )
「ああん??なーに仲間のフリしてんの??いつからうちらの身内になりましたか~??え?いつ??いつ役所提出しましたか??戸籍謄本取ってきましたか?ってか役所の手続きめんどくせえんだよ!クソが!!」
(●>●)
「キャンディさん、なんか後半別のメッセージがチラついてるぜーー」
ユフォフォン
「すい~」
( ◍_◍ )
「あ!すい~って言って先急いだ!!ねえ!こいつすい~って言って先急いだよ!!」
(●>●)
「な、何も問題はないじゃないですか…」
( ◍_◍ )
「あんのドスケベメス猫に先導扱かれるわきゃにはいかねえー!!あいつあれだぜ!あたしらより先にジテン見つけて、ジテンの大事なもんキャトる気だぜ!!そうは水星人のきんたまよおおおおおお!!」
(●>●)
……そんな感じで、キャンディさんは走り去るーー
独りになった俺はそこで葉巻を一服ーー
「…帰っていいかなーー俺…」
正直、関係ないもんーー
ジャングルに降り注ぐ原生星物の声はーー俺に帰れと囁いているーー
「ハードボイルドはつらいぜーー」
俺は葉巻をぴんと弾きながら、二人の許を追う。
「まあ、乗りかかった船だーー」
ーーいや…オーゲルかーー
俺はオーゲルが休んでいるだろう方向をチラ見しーーすぐさま二人の方向へ。
「嫌な予感がしやがるーー」
俺は甲高く鳴いた鳥か某の声を聴きながらーー歩き出す。
〝ぎゃおおおおお!!〟
茶色い火山の方から飛び出してきた蒼き翼竜。それから次いで来る、同類や様々な色をした鳥達ーー
俺はそれを見あげながら、心の中にポッと沸いた嫌な予感を振り払う。
「ーー何事も起こらなきゃいいがなーー」
経験上、何事も起こらないワケはないーーそんな探偵の勘みたいなものを心の片隅に起きつつ、俺は先を急ぐ。
「プテラノドンかーー久しぶりに見たぜーー」
俺の背後を飛び交い盛るそれらに気を払いながらーー
CAN・DAY・A・SORT
18話
お☆
☆わ
☆り
プテラノドン〝ぎゃーす!!〟
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