RubyKaigi2024 in 沖縄に参加しました
先日行われたRubyKaigiに参加してきました。(写真の右が私です)
RubyKaigi自体は初参加で、大規模なカンファレンスの参加経験もなかったため、とても思い出に残る有意義な体験となりましたので、そのレポートを記載したいと思います。
特に面白かったセッション
自分は特に「単体テストに関連するセッション」にとても興味があり、プロダクトの品質を担保するためにできる情報収集を目的にセッションを回りました。
Ractorを用いたテストの並列処理の話がとても面白かったです。
本番で初めて見つかるバグをできるだけ減らすためのアプローチとして、さまざまなテストケースを自動的に生成するテスト方法とツールの紹介でした。
またLTセッションでは、静的解析とLLMを使用したテストコードジェネレータである「omochi」というgemの話がとても印象に残っています。
静的解析技術を活用して Ruby コードベースを精査し、関連するテストがないメソッドを特定する仕組みですが、普段開発しているとテストコードが漏れていたりすることに気づかずリリースしてしまうことがあるので、タイミングを見て触ってみたいと思っています。
良かったこと・反省点
私のRuby歴は4年ほどでそこまで長くはありませんが、Rubyコミッターの皆さんの新鮮な声を聞くことにより、より専門的なRubyの知見をたくさん得ることができました。
Rubyに型を宣言することを可能にするRBSを導入したいモチベーションも高まりました。(弊社プロダクトではまだ導入できていません)
また、最終日の「Ruby Committers and the World」では、Rubyの主要なコミッター達がステージ上で一堂に介して議論をする部分が非常に印象に残っており、async awaitに関する話題でMatz氏がある意味で批判的な意見を述べつつ、Rubyには採用しない旨を明言しているのはとても納得感がありました。
一方で反省点としては、Rubyに関する専門的なトピックスが多く、理解が追いついていない部分があったことや、英語のセッションを読解するためのヒアリング能力が足りていないことがありました。
社内エンジニアとのコミュニケーション
AsobicaはフルリモートOKの会社なため、普段はエンジニアも全国各地に散らばっています。
そのため日常的に顔をあわせる機会が少なく、このようなカンファレンスの機会あると、対面でご飯を食べながらコミュニケーションをとることができてとても有意義な時間が過ごせました。
晩御飯で飲みに行った際に、企業ブースで出題されていたのRubyに関するクイズ問題で盛り上がったりもしました。
最終日の夜はAfter RubyKaigiに参加させて頂き、エンジニアチームの親睦をより深めることができました。
さいごに
最近はRuby/Railsのコードをあまり書かない仕事が多い(どちらかというとHono/TypeScript/React周りが多い)のですが、とても刺激のある体験をすることができました。
最近はOSS活動があまりできていませんでしたが、さまざまなセッションやRubyエンジニアと触れ合うことで、エンジニアとしてのモチベーションが非常に高まった3日間でした。
我々Asobicaでは「遊びのような熱狂で、世界を彩る」というミッションのもと開発を行なっております。主に顧客起点のマーケティングを支援するプラットフォーム「coorum(コーラム)」の開発を行っており、直近1年で433%の成長率を記録しています。
最近ではcoorumの他にも新規プロダクトの立ち上げに伴い、Ruby/Rails以外のアーキテクチャ(Node.js/Hono、React/TypeScriptなど)で、0→1のスピード感ある開発を推し進めています。
興味のある方は、ぜひお声がけください!