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#3:よし、事業企画を作ろう!
スタートラインの10歩手前どころか、起業という競技に参加していたとう事実を遅まきながら知る事となったのが前回までのお話。
さて、唐突ですが、アソビアリのアリンコマークの会社ロゴは、当時5歳のうちの息子に、ポケモン図鑑を報酬に発注したものです。
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元々、会社を設立するにあたって、社名をどうしようかと、あれやこれやと考えていたわけですが、当初は横文字のちょっと小洒落た感じで、なんかいい感じのものがないかと探しておりました。
しかしまあ、みんな考える事は、だいたい一緒なのでしょう。考えてみた社名はことごとく既にあるもので、それでも何か無いかと、風呂につかりながら、無い知恵を絞っておりました。そして、私はあるひとつの結論に至ったのです。
「小洒落たいい感じの社名は無理!」と。
もう日本語で、ちょっとクソダサい感じの方がもう、寧ろいいんじゃないか。なんて事を頭を洗いながら考えている時に、ふと唐突に何かが頭をよぎりました。
「そう言えば、働き蜂っているけど、遊び蜂って聞いたこと無いなあ。ん?遊び蜂?アソビバチ?んん?ちょっと語感がイマイチだけど無くは無い?そう言えば、働き蟻もいるよね、って事は、遊び蟻?アソビアリ?アソビ、アリ⁈あれ、これは!」
「εὕρηκα‼」
アルキメデスさながらに風呂場で叫びはしませんでしたが、早速、妻に意見を聞いてみたところアソビバチよりもアソビアリの方がいいんじゃない。となり、調べてみてもアソビアリという会社名は奇跡的に見つからず、アソビアリという社名に決まった訳です。
そして、どうせロゴを作るのなら、これまた小洒落たデザイナーさんにお願いするのではなく、どうせなら、と思い、お絵描き大好きなうちのデザイナーくんに、いい感じのアリを描いて、となった次第でございます。
アソビアリが誕生し、この会社はどんな会社なのか、一応これでも考えました。
働き蟻ではなく、遊び蟻として生きられる会社
遊び心を大切にして、ワクワク楽しい毎日を送れる会社
これが私が一番初めに描いたアソビアリのビジョンでした。
ですが、全くもって残念なことに、そこから会社のミッションや事業にブレイクダウンされる事はなく、言ってみれば絵空事の夢想話で止まってしまったのでした。
とは当時の私はつゆ知らず、アソビアリ、アソビアリと浮かれておりました。
しかして、はてさて、どんな仕事をしたものか、と。
これまたそんなある日の昼下がり、だったかどうかは覚えていませんが、会社員時代に知り合った起業家のKさんと再会し、ありがたいアドバイスをいただけました。
「あなたはコンテンツを作った方がいい。
あなたがやってきたことを知りたいと思う人は必ずいる。だからまずは、あなたがやってきた事をブログのようなものにして、コンテンツ化した方がいい。
私をそれをやってこなかったからこそ、今となってやっておけば良かったと思っている。」と。
あー、ね、ホントそれ!
当時の私はふむふむと頷きながらも、自分の何をコンテンツにすれば良いかも分からなかったこともあり、結果的にはそのアドバイスは全無視となり、コンテンツ作りはできませんでした。
今になって、この言葉の意味が染み入ります。
ホント、やっておけば良かった…
なので、このアリンコ道中記は、そんな思いから生まれたものでもあるのです。Kさん、あの時は本当にありがとうございました!
閑話休題。
時は流れ、2024年。私は重い腰をようやく上げ、自社事業づくりを始めました。
あらためてアソビアリとはどんな会社なのか、どんな会社にしたいのか、どんな事ができるのか、を考えながら、アソビアリだからこその事業を作ろうと。
で、いい感じに資金調達とかして、いい感じに…
なんて事を夢見ながら、一方でVCの方と話をしてみたり、知り合いの新規事業の方たちとも話をしながら、自社の新規事業企画を考えてみる事としたのでした。
しかし副業での新規事業企画ということもあり、なんとか時間を捻出し、半年以上の歳月を経て、ようやく一つの事業企画がまとまりました。
「ドラマチックマーケティング」
これこそが私がアソビアリで初めてキチンとまとめた事業企画でした。
しかし…
次回、「#4:そうは問屋が卸さない」乞うご期待!