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#2:そうだ、事業企画を作ろう
と言うことで、とりあえずでアソビアリという会社を作ってしまい、とりあえず2期目に突入した途端に副業となってしまったのが前回までのお話。
さて、アソビアリは2期目の副業期に入り、何とかせねばと思いつつも、さてどうしたものかと。
そんなある日のことでした。
前職の同僚で、同じく退職して私よりちょっと前に起業した、いわば起業仲間みたいなⅠさんという方がおりまして、その方が新しく立ち上げたサービスの記念パーティみたいなところにお呼ばれしたのです。
そこで私は、何と、目から鱗が!
「あ、そうか、こうやって自分でビジネスを立ち上げていいんだ!」
そうなんです。そんな事に驚きを感じてしまったのです。
恐ろしいですね、思い込みって。
会社という束縛から抜け出し、自由の身となったハズなのに、見えない鎖に勝手に繋がれていたのです。まるで象と鎖の寓話のように。
では、私は何に縛られていたのでしょうか?
今思うに、
「役割を誰かから与えられる」
という鎖だったのではないかと。
会社に所属していると、役割は誰かから与えられます。自分で勝手に役割を決める、なんて事は基本的にはできません。(そんな人も中にはいますが…。)会社員ならば、誰しも、与えられた役割の中で仕事をしているわけです。私も会社員時代、勝手に企画を考えて、あれやこれやと動き回って、承認を貰い、企画を実現する、なんてことはいくらでもありました。でも、それはあくまでも会社から与えられた役割、XX部のXX担当、の中でやっていた訳です。
例えば会社に所属していながらも、自分勝手に、
「オレはこの会社の社長という役割だから、好きなように仕事をするぜい!」
と言うような人がいたら、おそらくみなさんその人には近づかないか、何か悩み事でもあるのかい?と優しくアドバイスしてあげるのかもしれません。
会社に所属すると言うことは、会社から役割を与えられるということです。まあ、そりゃあそうですよね。言われてみれば当たり前です。私は20年強、会社員だったわけですが、その20年ですっかり、誰かから役割を与えてもらうと言う当たり前の事に、当たり前のように慣れてしまっていたのです。
会社を辞めて自由の身となった私は、誰からも役割を与えられない存在となっていたのです。言葉を変えれば、自分で役割を決められるようになっていたのです。なのに私は会社を辞めて、起業してから1年半くらい、そのことに気が付かなかったのです。
前回の話の通り、私はこれがしたい!これをやるんだ!と言って起業した訳ではありませんでした。言わばとりあえずの、何となく起業です。ですが、私は確かに、私自身に、アソビアリという会社の社長の役割を与えていたのです。
にもかかわらず、
いやあ、気づいてなかったなあ。
社員雇ってなくてホント良かった!
起業から1年半を経て、私はようやくスタートラインに立てた、いや、でもまだ気付いただけなので、スタートラインの10歩手前くらいに、いや、この競技に出てるんだよーと言う事にホントにようやく気付いたのでした。
あれ?事業企画の話にまだ辿り着いていない⁈
と言う事で、次回こそ、「よし、事業企画を作ろう!」に続く。