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妬み嫉み僻み

 ふふっ……面倒な男だよ渋谷龍太……

だけど好きなんだなコレが。自分自身がこの回路を持つ人間だから理解できる部分がある、というのも大きいんだろうなあ。

上記のエッセイを要約すれば、「その言葉、“自己プロデュース”の一環に利用してないかい?」というお話。

例えば、「◯◯が好きなんだよね〜」とこちらが言ったことに対して、「わたしも◯◯好きなんです!」と言ってきた人がいたとしましょう。これが先述の「その言葉、“自己プロデュース”の一環に利用してないかい?」ですね。

そもそもこの「◯◯が好き」という発言、具体例が出なかったら本当に好きなわけじゃないと思うんですよね。その場で好きを装って相手にすり寄った発言、あるいはギャップの演出、はたまた「こんな私もいいでしょう?」という自己陶酔、など。

本当にその◯◯が好きなのであれば、具体例が浮かぶと思いませんか?
「私は◯◯の△△が好きで……」とか、「◯◯と言えば……」とか。なのにそれをすっ飛ばしてオススメとか聞いてくるでしょう。追求するとそれっぽいことを言って逃げるでしょう。

まぁ、騙されて遊ぶも良し、そこで心が離れるでも良しなんですけど。

で、これって趣味でも同じことが言えるなあと思って。

「趣味は◯◯です」って言う人がいて、それが仮に映画鑑賞だったとします。「最近観た映画って何?」とかなんとか聞いたとして、スッと出て来なかったらダウトじゃないですか。読書もそうだし。

じゃあお前さんが聞かれたとして、何て答えるのさ?って言いましたね。聞こえましたよ。心の声が。

もちろん!お笑いを観ることと!!答えるに決まってらあ!!!

胸を張って言える趣味ですよコレは。はい。よくぞ聞いてくださいましたねイッツショータイム!耳の穴かっぽじってよぉくお聴きなさい!と思っちゃうね。うんうん。

月平均10本、多いときは17本劇場でお笑いライブを観ているうえ、配信だのYouTubeだのラジオだの、お笑いというコンテンツを引っくるめたら相手方の想像を絶するほど費やしておりますのよ。おほほほほ。

映画鑑賞も趣味っちゃあ趣味ですが、お笑いに比べたら弱いんですよね。お笑いほど熱入れて観てないから。最近観た映画で面白かったのは?って聞かれたらなんて答えよう、とか、ありもしない架空の合コンを頭に浮かべて辿り着いたのが、劇場版アバレンジャーでした。これは……なんとも……。

映画館で観た映画で当たり引いてないんだよなあ最近。『怪物』くらいかな。配信で観て面白かったのはゴーン・ガールとヘレディタリーとXですかねぇ。わぁ、見事に全部人が死ぬ! あと最近じゃないけどクリープね。クリープ本当に好きだった。面白くて気持ち悪くて最高。

なんというか、正直目の前の人間に合わせてカメレオンのように己をプロデュースしますよ、って人のほうが世渡り上手だなと思います。八方美人って言い方すると険がありますけど、結局サッと見渡すと好かれるのってそういう子じゃないですか。基本的に。

マブ友がね、「流行りの服装とか髪型してる子なんて自我ないんだから」って言っててゲラゲラ笑っちゃった。だからマブなんだよなあとつくづく感じた瞬間だった。

自我と頑固は表裏一体よね。自我は持てど柔軟な人でありたいわ。

プロデュースの一環としての好きだったとしても、それを否定するつもりはありません。言いやしないけど心の中では(ダウト……)と思ってる人もいるよーん、それに気付いてて「うんうん、そうなんだね、可愛いね、今日ヤれるかな」ってお話聞いてるだけのクソ雑魚どもがいっぱいいるからね。気をつけてね、とかなんとか思ってるかもしれない。

 しいきともみの好きなツイート三連ぶら下げておしまい。



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