【キス釣り】足で外道を躱わすこと
8月4日、今日も伊勢湾のサーフへ。
先週デビューを果たしたFと朝5時に待ち合わせである。
Fが来られる時は、二見のサーフには行かず、Fの自宅に近い大淀のサーフへ行くことにしている。
このポイントは中央に海に向かって堤防が突き出ていて、私達はそこを境に左のサーフと、右のサーフとよんでいる。
堤防先端は、ルアーマンやちょい投げ合げマンで大人気である。
先週、右のサーフで釣果が出た為、今回も右に降りた。
しかし満潮で、堤防から離れるにつれ、波がかかっている状況であった。
過去の釣果とは呪いのようなもので、「前に釣れたから」という理由で、堤防のすぐ横、ギリギリ波がかかっていない狭いところで始めることにした。
左投げの私は、キャストミスをすると左に抜けてしまう。左に堤防を背負ってのキャスト。緊張する。
そして案の定、堤防の方へ飛んでしまった。
やってしまった。と、後悔してももう遅い。
初めて高切れで仕掛けもろともロストしてしまうのが頭をよぎる。
糸を巻きつつ仕掛けを追いかけ、なんとか天秤まで回収することができた。
アマモに絡んだ道糸をほぐし、時間を大幅にロス。まだこれでも良かった方だと思う。
今後、左側の障害物は絶対に避けようと思った。
Fのもとに戻り、釣果をたずねるとアマモばかりで釣りにならないとのこと。
ちょうどいいタイミングなので、堤防向かって左のサーフに移動することにした。
こちらは広々、投げやすい。
さぁ、ここから今日の釣りが始まる。
まずは幸先よく、Fがシロギスを一尾。
自分も続けと投げていく。
「早速アタリ、ん?なんか変なアタリや」
とFに言う。すると、堤防を指差し、手で仕掛けを回収する釣り人。
まさか。
十分離れたつもりだったが、堤防の釣り人と絡んでいるではないか。
急いで駆け寄り、絡まりをほどき、互いに詫びる。親切な人でよかった。
しかしここでも時間をロス。
これでもかというほど距離をとり、気を取り直して、もう一投。さぁ、ここから今日の釣りがはじまる(午前7時2回目)
ここから2回連続で、8本張りにパーフェクト。しかし、シロギスは1匹。
あとは全てメゴチという散々な状況。
不思議と先週のようにはいかない、こういう状況でどう釣っていくかと思案する。
午前8時。Fはタイムアップとなり、4匹釣れたシロギスはオカズには少なすぎた為、私が貰い受けることになった。そうこうしているうちに、右のサーフの潮も引いてきたので、再度移動することにした。
何投かしてみると、3連に4連。面白いほど釣れてきた。満潮で接岸したアマモもどうやら散ってくれたようで、朝一番より幾分も釣りやすい。
明らかな地合いを感じる。こうして、毎回釣行記を綴っていて思うのは、下げ3部が良いのではないかという感触があるがどうだろう?
結果は25匹。キャストミスがあったり、外道の多かったり、上手くいかないこともあったが、良くリカバリーできたと思う。
「キスは足で釣れ」という格言はよく目にするが、メゴチ祭りが起こった際に早々に見切りをつけて移動したのが良かった。
今回の釣行で、お試しで買った5号針の50本仕掛けを一旦使い切り、次はなにを使おうか悩んでいる。
また、クーラーに備え付けてある竿立ても壊れてしまい、こちらも買い替えるか作るかしないといけない。
仕掛けや道具に嗜好がでてきて、キス釣りに深まっていくのを感じる。
適当に投げてても釣れるのも魅力だが、より釣ろうと工夫した時に、答えが割とすぐ返ってくるこの釣りにドップリである。
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