地雷のない友達

1ヶ月ぐらい前に久々にパリの友達に会った。美術館に行って、そのあとは適当に行き当たりばったりでお店に行ったり、ハンバーガーやフルーツやワインを買って適当に見つけた公園の芝生でゴロゴロして喋って過ごした。

あまりにも楽しかった。人と会ってこんなに楽しかったのは久しぶりだ。
いろんな友達と時々遊んだりするけど、こんなに気を使わずに伸び伸びと出来る日はあまりないように思う。

最近よく聞いてるネットラジオで、パーソナリティーの方が仲の良いライターさんをゲストに呼んでいた。オフでもしょっちゅう遊ぶという話をしていて、その時に
「◯◯は、何も考えてないっていうか、地雷が全くないから一緒にいて楽なんだよね。」
と言った。

それだ！

人は誰しも心の表面に地雷が埋まってる。それが多い人もいれば少ない人もいる。
遅刻が絶対に許せない人。親の話だけはできない人。レストランの値段で不機嫌になる人。彼氏に話かけたらブチギレる人。
地雷のある場所を把握していればまだ良いが、大抵の場合、分からないから地雷なのである。

私はもうすっかりフランス生活に慣れて物をズケズケ言う方になってしまったし、察して欲しいという態度をされても困ってしまう。

そうして知らず知らずに地雷を踏み抜いて相手が不機嫌になり、理由が分からないので私も困る、ということが何度かあった。
そんなわけで、最近は、このへん埋まってそうだな…と思ったら先読みして避けるなどの対策を取っている。これは気疲れする。とても。

地雷のない友達ってのはほんとに楽だ。平たくいうならずっと機嫌が良くてハプニングが起こっても何を言われても急に不機嫌になったりしない人。最高。
予定を変えても怒らないし、適当なことを言っても笑ってくれる。付き合ってくれるし、付き合ってあげるのも楽しい。

かくいう私は、他の人にとって「地雷のない友達」なのだろうか？

おそらく、地雷数はかなり少ないけど、ピンポイントで踏み抜いたら確実に終わるヤバい地雷が２個ぐらい埋まってる。だと思う。

私が地雷ないな〜と思ってる友達にも、もしかしたらあるのかもね。
優しさに甘えていつかうっかり踏まないように気をつけよう。