デンマークの無声映画 Kørsel med grønlandske Hunde(1897)
noteを始める前に「はてなブログ」に書いていた記事を一部お引越し。
以下、デンマークのサイレント映画Kørsel med grønlandske Hundeの紹介。
以前の記事から一部修正あり。
Kørsel med grønlandske Hunde
Kørsel med grønlandske Hunde（直訳では「グリーンランド犬とのドライブ」という意味。日本語的に自然なのは「グリーンランド犬の橇引き」）は、1897年にデンマークで初めて撮影された映画の一つと考えられている映画。
以下のリンクから、この映画を観ることができる。
これは犬ぞりに乗る人物を捉えた映像で、その長さは47秒という僅かなものだが、犬たちやそれを追いかける人物の生き生きとした様子が映しだされている。
雪原を走る犬たちがかわいく、動きを記録するという素朴な面白さも感じられる。犬ぞりが画面の奥から手前に迫ってくる位置で撮られているが、遠ざかる画より迫ってくる画の方がインパクトあると感じるのは昔からなのか。
デンマーク映画協会（DFI）の資料によれば、この映画は1897年に写真家ピーダ・エルフェルトによって撮影されたものだという。犬ぞりを操る人物は、ヨハン・カール・ヨーンスンという人で、グリーンランドで植民地管理をおこなっていたそうだ。
Fælledparken
この映画が撮影された場所は、コペンハーゲンのFælledparkenという公園。この公園は、コペンハーゲンの中心から北に位置し、現在も市民の憩いの場となっている。
最近、私がお気に入りのYouTubeチャンネルCity Exploreにこの公園を撮影した動画がある。このチャンネルは、他にもコペンハーゲンをサイクリングしている素敵な動画を多くあげているので、コペンハーゲンの街並みが恋しい方はぜひ見てみてほしい。
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〈参考文献〉
デンマーク映画協会公式サイトKørsel med grønlandske Hunde | Det Danske Filminstitut