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BCリーグ西地区の独立に思うこと

9月1日、独立リーグファンに激震走る

「西地区の4球団(富山、石川、福井、滋賀)が来季からルートインBCリーグから離脱、新たなリーグを発足させる」という知らせが、昨日BCリーグ並びに各球団の公式SNSで発表されました。
特に富山と石川は発足時からBCリーグと苦楽を共にした球団ですから、まさか離脱するとは…と思った方も少なくないかと思います。

※【運営体制について】より引用。

なお、現状の西地区4球団(富山球団、石川球団、福井球団、滋賀球団)については、新たなリーグの発足・運営を予定し、詳細を9月16日に発表予定です。

さらなる詳細は9月16日に語られるはずですので、今回のnoteはあくまで「個人的な想像や憶測」も含まれている内容であることを念頭に置いていただけたらと思います。
とはいえ、私はBCリーグを知って5年目。西地区以外は行ったことがなく、聞いた話でしか語れない程度なので、知識は浅い人間です。
他のファンのように深い内容までは触れられないことも併せて理解したうえでお読みくだいませ。

なお、上記発表後にファンの間でスペース(Twitterのトーク機能)が開かれたのですが、私は参加しておりません(当日が夜勤明けで眠気の方が勝ってしまったからです…)ので、周囲のファンの声というのもすべて把握しておりません。こちらもご了承願います。

発表を知った瞬間に思ったこと

前述しましたが発表された日の私は夜勤明け。
疲れて昼寝をかましていたので、これを知ったのは16時〜17時くらいでしたね。目が冴えるレベルで驚きました。

発表自体が15時くらいでしたか。
この日って三国で西地区の福井ワイルドラプターズと石川ミリオンスターズが13時から試合をしていたんですよね。

「試合中に超重要な話題を発表するんかい!?」

と、思いました。正直言いますと。
たぶんそれくらい早急にことを済ませたかったのかもしれませんが、少なくとも福井ファンと石川ファンの何人かは試合に集中されていた人もいたかと思うのです。その人たちが早速置いてけぼりになっているのはちょっと…とは感じましたね。
私も早速置いてけぼりですけど、ただ勝手に昼寝してる立場なので仕方ないです。笑

選手たちには事前に知らされていたのかは分かりませんが、来季も現役で…と考えている選手が、今回の発表でどこまで影響を受けるのか、少し心配にもなりましたね。
BCリーグの選手として生きるか、新リーグの選手として生きるか、あるいは別のリーグの選手として生きるか…分岐点がさらに増えたことになりますね。

発表までの経緯を勝手に考える

おそらく大体のファンが感じたことがあるのが「ここ数年の地区ごとの運営格差が激しい」という思いでしょうか。
私も過去のnoteで触れましたが、他地区の取り組みを見て羨ましく感じたりもしましたし、西地区ももっと盛り上がればなぁと思ったこともありました。

特に東地区は先進的な取り組みをたくさん仕掛けているので、余計に格差を感じた人もいるかと思います。羨ましいという気持ちが強くなったが故に、東地区が優遇されていると感じている人も中にはいらっしゃるようです。
BCリーグ的にも先進的な取り組み自体には一定の評価はしているでしょうし「他球団もぜひこの取り組みを見習って!」という気持ちだって少なからずあると思います。

ただ、西地区は現時点で先進的なことを仕掛けにくい状況だというのもある程度は理解しています。
マンパワーの不足、集客難、財政難、他地区からの遠征の傾斜、そして何より疫病の影響が…。
この状況で西地区に「他地区と同じことをしろ」と言っても厳しいかと思います。たぶん、今の運営状況でそれをやったらスタッフの体力がもたない。
やりたくても、できない。そんなジレンマが発生してしまうのは正直辛いものがあります。

昨シーズン以来、新型コロナウイルス感染拡大に伴い急遽リーグを3地区に分けて運営してまいりましたが、Beyond COVID-19(ビヨンド・コロナ)を考えた時、今後はこの4球団で地域特性を活かし、フレキシブルでダイナミックかつ、斬新で先進的な運営をしていくことが最善の方策であるとの結論に至りました。

この発表文と今現在の情勢を見るに、来季も疫病の影響はモロに受けるでしょうし、リーグの体勢も今季と近い形になる可能性の方が高いと考えるのが妥当かなと思いました。
感染リスクを極力回避するために、他地区交流戦がなくなり、NPBとの試合もあまり組まれない…結局西地区だけで盛り上げなければならない状況が続く…それならば独立して新たなリーグを発足させるしか、と考えたのでしょうか。

疫病がなければこのような結論に至らなかったのか?とも思いましたが、疫病以前から他地区との差というものは感じたことはありますし、この状態が続くなら遅かれ早かれ…だった可能性も否定はできません。
疫病の流行は、ある意味「トドメを刺してしまった」のかなと思いますね。

一番の理想はBCリーグ事務局を地区ごとに置く形だったかと思います。
現在のリーグ事務局は関東にありますので、どうしても西地区には目が届かなくなってしまいます。疫病の影響でそれは顕著に出たかと。
見捨てているという訳でもないでしょうけど、ファンからしても表面上では「あまり見向きされていないのでは」と感じるのは、さすがにまずいと思いました。
そうならないようにする為にも地区事務局があると満遍なくリーグも各球団を見ることができるので良かったなぁと。今言ったところでもう「ないものねだり」なんですけど…。

実際の経緯は今後ある程度は語られるはずなので、本当にただの憶測でしかないですけど、個人的にはこういった形が影響したのかなと感じた次第です。

ところで最初にも触れましたけど詳細は9月16日に語られるんですよね。
その日って城光寺で富山GRNサンダーバーズと石川ミリオンスターズの試合が13時からあるんですけど…しかもレギュラーシーズン最後の試合…つまり続報も試合中にリリースされる可能性が高いですよね…?

ファンもそれなりに球場に来られる可能性もあるかもなのに、試合に集中できないのでは…。
試合後に発表されるなら良いのですけど、そうなると夕方過ぎますし…難しいですよね…。

新リーグへの期待

いろいろと勝手なことを書きましたが、新リーグに関して期待を寄せている部分はあります。

先ほどの引用で「地域特性を活かし、フレキシブルでダイナミックかつ、斬新で先進的な運営をしていく」と書いてありましたが、先進的な運営すら厳しかった環境の西地区が、来季どこまでできるのか。元々はBCリーグの球団ですから、周囲からのハードル自体は高いものになりますし、一定の期待は寄せられるはずです。
疫病が流行している間は思うような運営はできないかもしれないですが、ここまで書いたのなら有言実行していただきたいな、と思っています。
個人的にはマスコットの活動をより活発にしてほしいところなんですけど…!

オセアン滋賀ブラックスのゆるふわイケメン球団代表の大八木さんが「台風の目になった」と話しており、おそらく今季は相当裏で動いてくださっていたのかなと考えています。
噂程度ではありますが、以前から何かしらの動きが見られているという話は私の耳にも入っていたので、各球団の代表の動向というのはこれからも気になるところですね。

今まで球団を支えてくれたスポンサーも来季以降継続していただけるか気になりますね。BCリーグから離脱し新リーグとして再出発するというのは、大きな賭けでもありますし、その賭けにどこまで応じてくれたか。
「新リーグ」のスポンサーも気になります。こういった決断を支援、後押しした存在はいるはずですし。
その辺も今後語られるかなと思いますので、続報を待ちたいです。

そして何より、新リーグは選手に寄り添った存在であってほしい。
別にBCリーグが寄り添っていないという訳ではないですが、なかなか西地区に目を向けてくれる機会が減った現在のリーグ状況を考えると、これで少しでも選手が野球を楽しんで、やりがいを持てる環境になれたらな…と思わざるを得ません。
最終的に「このリーグを選んで良かった」と思えるリーグになってくれるよう、年数をかけて創り上げていただきたいです。

とりあえず今後の動向はチェックしていきたいとは思っています。

ひとつの時代の終焉

西地区の4球団のうち2球団…富山と石川はBCリーグが発足された頃(当時は「北信越BCリーグ」という名称)から存在している、いわゆる老舗の球団。
リーグをずっと支え続けた球団がリーグから離脱する。つまりそれは「ルートインBCリーグのひとつの時代の終焉」でもあります。そう考えると今回の発表の重みがいかなるものかが分かります。

これだけ書いている私だって未だに現実味がなく、本当に今季限りで4球団が…?って思っています。
球団そのものが消えるよりはマシなのかもしれませんが、来季からBCリーグから4球団の名前は消えてしまいますし、切ない気持ちが強くなっていきそうな気がします。

辛い気持ちや複雑な気持ちを吐露したファンもいらっしゃるので、今回の発表は「新リーグ発足か!頑張れ!」という一言で済ませるにはもったいないものがあります。
私もたった数年ですけど西地区を見てきた身としてはいろいろ思うこともあります(このnoteである程度語りはしたけど、やっぱり語り足りない!)し、これからも議論はあって然るべきかと思います。

議論をしたところで発表が覆ることはありませんが、それらを通して改めて「独立リーグって、プロ野球って、なんだろう」と考える良い機会だと捉えています。
結論も正解も出ない永遠のテーマを、こういう形で考えるとは思いもしませんでした。当たり前なんて存在しないはずなのに、西地区球団はBCリーグにこれからもあり続けると勝手に思っていましたから。

この文章も涙を堪えながら書いています。
私だって複雑な気持ちなのです。16日になってもちゃんとした整理はつけられないのではという不安もあります。
来季以降どのような気持ちでBCリーグや新リーグの試合を観戦すべきなのか、まったく想像がつかなくて困惑しているんですよね。

私を独立リーグの世界に呼び込んだのは、ルートインBCリーグであり、石川ミリオンスターズでした。
BCリーグにも、石川にも感謝の気持ちが強くあります。
「その気持ちがあるならこのような状況でも変わらず応援しろ!」と言われそうですが、心の中につっかえている変な物がまだ取れきれていないもので…今はとにかく様子を見て、情報を集めていかねば、と。
つっかえ物が残っている中で応援しても、それは感謝の意とは違うものになってしまう気がするので、自分の中である程度スッキリさせてからかな…と思っています。
いろいろ複雑な感情は吐露しましたが、今回の発表は基本は前向きなものであり、所謂ケンカ別れ的なものではないと信じています。

ただ、独立リーグが盛り上がってほしいという気持ちに嘘はないので、来季以降も何かしらで動いていきたいと思っています。体力があれば、ですけど。笑
それまでにもっともっと気軽に遠征できる環境になってくれたら良いのですけどね…!

だんだんとまとまりのない文章になってきましたので、今回はここまで。
こんな内容のない長文を読んでいただきありがとうございました。

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