いだてん #10

いだてん #10です
弥彦は、すでに白夜のために神経がボロボロ。
肝心の監督は労咳のために使い物にならない。
周囲の外国人は、奇異の目で見てる。
モンキーとまで言われたりしてね……(ひどい)
練習していても、みんながお互いをチェックし合って高め合う。
監督もしっかりしてる。そして弥彦くんは、なによりトイレのたびに、
ちっぽけな自分を思い知らされて、
キレちゃうのです。
自殺しかけて、四三さんに止められます。

このシーンでわかるのは、当時の日本人が、いかに突っ張ってたかってこと。
「大和魂!」 と言ってるけど、ほんとはとってもナイーブな弥彦くん。
まあ、お坊ちゃんだしね。
そんな弥彦くんとは対照的に、四三さんはしっかりしてる。
貧乏で苦労してるから、ムリもない話。
外国人との比較と同時に、この二人の性格の描き方も、
クドカンの脚本の腕を魅せられてしまいました。
君が代を最初に歌うのも、四三さんだし……。
あの場で歌うから、てっきり自転車節かと思っちゃったけどね(笑)

その一方で、師匠の芸を盗もうと、必死でがんばる美濃部くん。
師匠も悪い人だねえ、ライバルをあんなふうに蹴倒すなんて。
でも、芸が一流だから、だれも文句が言えない。
世の中、きれい事だけじゃ、渡っていけないってことを、
身をもって教えているわけです。
芸って、魔物がひそんでる……

負けてもいいじゃないか、と口にしている四三に、
嫉妬心を剥き出しにする弥彦くん。
でも、二人とも、負けることは考えてない。
内に秘めた闘志が、胸に迫る
今回のお話でした。

PS
足袋屋さんのピエール瀧が、2019/03/13、コカインで捕まりました。
残念です。ファンだったのに。
早く立ち直ってね。

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