【読書記録】ファンタスティック・プラネット(洋画アニメ)
作品情報
ルネ・ラルー監督
1973年
フランス
SF・異星人・超古代文明
Youtubeで次に見るSFアニメを探しているところたまたま見つけた古(いにしえ)の作品。風の谷のナウシカの巨神兵のシーンのモデルが登場する。
あらすじ
ある惑星の支配種族である巨大人種ドラーグ族(青い皮膚にエラのような耳)に対し、彼らにこき使われ、あるいは虫けらのように扱われる小さな人種オム族(人間そっくりの外見)が知識を武器に自由を獲得する話。
SF的グッドポイント
ドラーグ族は一日の大半を「瞑想」に費やす。その目的は何なのか、秘密は最後に明かされる。
ドラーグ族とオム族(人類)とでは時間の感覚が異なる。ドラーグ族の1季節は、オム族の4年に相当する。オム族はドラーグ族の子供が使う「学習器」を使い、ドラーグ族の想像を超えるスピードで知識を身につけた。
学習器を手に入れたオム族は、ロケット廃棄場で宇宙ロケットを開発する。原始文明(槍を投げ、地べたで寝る)からわずか12年(3季節)である。
ドラーグ族以外に数多く登場する、物語に関わらないが、不思議で不気味な異星の生き物たち。
感想
忘れられない作品になった。ドラーグ族が小さなオム族を抹殺するために用いる兵器は、原始的だが恐ろしかった。
最後に現生人類(今の我々)につながるメッセージを残すところが良い。