パリのどこかで、あなたと
「エージェント物語」ではまったCamille Cottinさん目当てで見に行った映画、「パリのどこかで、あなたと」。
デジタル世代で孤独を感じる男性、女性がヒトと繋がること、そしてヒトと繋がるためには自分自身と向き合って、自分自身を受け入れることから始めることが大事だと気付くまでの過程を丁寧に描いた映画です。
主人公はレミーとメラニー。隣のアパートに住んでいて、薬局やスーパーですれ違うのですが、彼らはお互いを知りません。
お互い仕事は順調にうまくいっているものの、それぞれに孤独を感じていて、レミーは不眠症、メラニーは寝ても寝ても眠気が取れません。
レミーは電車で倒れてしまい、メラニーは仕事に支障をきたすようになり、周囲からのすすめで、二人とも心理カウンセラーに通うようになります。
心理カウンセラーとの対話を通じて、レミーもメラニーも自分と向き合っていきます。カウンセラーが彼らにかける言葉の一つ一つが素敵で、メモを取りたかったほどでした。また、カメラワークも役者さんの演技も素晴らしくて、私がカウンセラーと話しているような気になりました。
そして、メラニーのカウンセラー役を演じているのがCamille Cottinさん。出てきた瞬間私のテンションは上がりました。
そして、パリの街並みってやっぱり美しいですね。
壁の落書きとかあって、清潔とは言えないかもしれないけど、全体をひきで見たときには、パリの上にはモンサンミッシェルがそびえていたり、お部屋のそれぞれの壁の色が違うから、部屋から漏れる明かりの色が違っていたり。ロマンチックな街並みだなと改めて思いました。
登場人物の家の壁紙とか、タイルの色も可愛かったです。壁紙を自由に変えられるのっていいなあと思いました。
ドラマチックな展開は無いけれど、コロナ禍で一人で過ごす時間が増えている今だからこそ、一人で過ごす時間の大切さも教えてくれるこの映画、皆さんお薦めです!