バセドウ病ってどんな病気?
甲状腺は、首ののど仏の下にある蝶々の形をした臓器です。
甲状腺では、新陳代謝を活性化させる甲状腺ホルモンが作られています。
バセドウ病は、免疫異常によって、甲状腺に対する抗体が作られ、甲状腺ホルモンが過剰になる(=甲状腺機能亢進症をきたす)病気です。
バセドウ病は、20歳代~30歳代の若い女性に多く認められます。
バセドウ病でよくある症状には、次のものが挙げられます。
体がだるい
脈が速い
脈が飛ぶ
手足のふるえ
汗かき
下痢
体重減少
不安
気分のムラ・イライラ
月経不順
(これらの症状は、すべての人に出現するわけではなく、人それぞれです。)
バセドウ病によって、甲状腺が腫れると、自分で鏡を見た時に、甲状腺が腫れていることに気づくことがあります。
バセドウ病には、甲状腺眼症という病気を合併することがあります。
甲状腺眼症になると、眼球の後ろの組織が腫れ、眼球が前に飛び出てきます。
甲状腺眼症の症状には、眼が大きくなったと感じたり、ものが二重に見える、まぶたが閉じにくい、眼の痛み、充血などが挙げられます。
バセドウ病の診断では、病歴聴取、身体診察、血液検査、甲状腺エコーなどを行い、甲状腺の自己抗体など、バセドウ病に特徴的な所見の有無を確認します。
バセドウ病の代表的な治療法は、次の三つです。
薬物療法(抗甲状腺薬(チアマゾール・プロピオチルウラシル))
放射線ヨウ素療法
手術療法
それぞれの治療法には一長一短があります。
日本では、甲状腺が著しく大きい、抗甲状腺薬のアレルギーの既往などの理由がなければ、薬物療法で治療する事が一般的です。
抗甲状腺薬には、無顆粒球症(細菌と戦う白血球がいなくなってしまう病気)や、肝障害などの重篤な副作用があるため、定期的に副作用をチェックする必要があります。
抗甲状腺薬を内服中に、高熱や体調不良をきたした場合には、すぐに医療機関に受診しましょう。
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