ICU環境に必要なモノって?(医療者から学ぶ)
こんにちは。プロジェクトメンバーの上田です。
今回は、ICU環境に必要なモノって?(リフト編)の続きです。
ICUで行うリハビリテーションの一部をサポートツールを活用することでどう変わるのか?
現在も東京女子医科大学の離床現場で活躍される、理学療法士の堀部 達也さんを講師に招いた勉強会で学んだことを記録します。
今回は、Hill Rom社製のICUベッドとリフトの活用方法を医療者視点から説いていただきました。
なかなか医療者から私たち(企業)に向けた勉強会は少ないので貴重な経験です。
まずは、早期からの離床・リハビリテーションの必要性について…
歴史を辿ると米国では1890年代から考えられており、長い年月を経てようやく本邦でもここまで周知、重要性が認知されていったとのことです。
皆さんご存知のとおり、ICUはたくさんの医療機器を使用する患者さんが多く、それらは患者さんのどの部分と繋がっているかによりますが、看護師さんが安全に管理できるよう配置されていることが多いようです。
なので、リハビリを開始するためには、適した機器配置へ移動するためライン(管)の整理から始めるとのこと。ライン類の長さはそれぞれなのでベッドを動かし患者さんの体制を少しずつ変えながらの地道な作業だなと感じました。
そして、ベッドやリフトを活用し安全に患者さんを離床させるそうです。大柄の方も筋力が弱くより足腰の不安定な方も、人の力+ツールの活用によって平等なケアが行われているように思います。
患者さんの安全を最優先に、さまざまなケアが行われるICU…少しでも負担を軽減し最善の方法でケアが実施できるようツールを活用してもらえるといいなと感じました。
改めて、私たちは利用者(臨床現場)について知らないことが多く、他にもたくさんのことを教えていただきました。
サポート器具や医療設備を進化させるためには、もっと利用者視点で考えていくべきだと思います。特に設備は建築に左右されることが多いので、諦めてしまっていることが多いように感じます。
そうしないためのアスクレピオスプロジェクトです。
諦めず、患者・医療者視点を徹底したものづくりを進めていきたいと強く感じた一日となりました。
上田
アスクレピオスは医療環境の未来について、一緒に考え、カタチにしていくラボでもあります。
医療者のみなさんのご協力なければ、医療環境は変えられません。少しでも興味ある方のお問い合わせ、ご意見やご感想お待ちしています。
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