患者さん視点からみたICU Nさんその3
こんにちは。IN//SEKIの中尾です。
今回は、一般病棟に移ってからの治療環境について詳しく伺いました。
・Nさん ICU入院:2日 一般病棟:7日
病棟に移る時のお気持ちはいかがでしたか?____________________________
やっぱり嬉しかったですね。痛みも減ってきたし、辛かったICUを出て回復に向かう実感も沸きました。
病棟での環境はいかがでしたか?________________________________________
多床室でベッドは廊下側でした。一般病棟は1週間の入院だったので、廊下側でもそんなに不満はなかったのですが、やっぱり窓側の方がいいですよね。
特に不便だと思ったのは、テレビの場所です。ベッドの横にあるので向きが非常に悪くて、看護師さんに動かしてもらったのですが、テレビスタンドなどを使うとか、患者の体勢に合わせて見やすい位置にあった方がいいのではと思いました。
音の環境はいかがでしたか?________________________________________
パーテーションがなかったので、他の患者さんの面会時の音は少し気になりましたが、お互い様ですよね。私自身も初日はベッドサイドで面会しましたが、数日経つと元気になってきて会話も弾むので、他の患者さんへの配慮で談話室にいきました。
あと
患者会メンバーに聞いた話ですが、術前のセンシティブな時に同室にいる認知症の方が叫んだりして、睡眠がとれなかったのが辛かったそうです。
照明の環境はいかがでしたか?
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もう少しなんとかした方がいいような気がしますね。照明の
スイッチも探せず、自分で
明るさの調整もできませんでした。
これからの治療環境への要望などはありますか? ________________________
患者会のメンバーで話すことができない状態の方のお見舞いに、家庭用のホームプラネタリウムを用意したのですが、病棟でもそういうことができると良いなと思います。五感の一部が使えなくなった時に、残っている感覚を刺激し活かせるような環境づくりができると良いですよね。例えば、個室空間をその人らしい空間にしてあげられるサービスがあったら、良いかもしれませんね。
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Nさん自身が沢山のアイデアをお持ちで、ハッとさせられる点が多かったインタビューでした。五感の一部が使えなくなった時に、残っている感覚に心地よく訴えかける空間をつくっていきたいです。
IN//SEKI 中尾
アスクレピオスは医療環境の未来について、一緒に考え、カタチにしていくラボでもあります。
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