患者さん視点からみたICU Nさんその2
こんにちは。IN//SEKIの中尾です。
前回のインタビューでは、頻繁に看護師さんを呼ぶことを遠慮してしまうとおっしゃっていたNさん。ICUで感じた医療者とのコミュニケーションについて伺いました。
・Nさん ICU入院:2日 一般病棟:7日
ナースコールを押すのは遠慮してしまいますか?______
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そうですね。ナースコールをする時は大体、痰が詰まって息苦しい時に吸引してもらう時なので、どの程度でナースコールを押すべきか、事前に看護師さんに確認しました。
あとは痛みがひどい時も、ナースコールをするのですが、痛みは主観なので自分自身は段々痛みが強くなってきたと感じていても、看護師さんを呼んでいい程度なのか、我慢するべきなのか迷ってしまいましたね。
自分の痛みを数値で客観的に説明してくれて、どのくらい続くのか目安がわかったらいいのではないかと感じました。
私は現在、自分の経験を通して同じような病気で悩まれている方に向けて、患者会の活動をしているのですが、
セカンドオピニオンをしたいといったら、不快に思われるのでは?とか治療方針について細々と聞くことをためらってしまうなど、主治医とのコミュニケーションで悩んでいる方が多いですね。もちろん患者側も勉強して、聞きたいことをまとめておくなど、お互いが努力しないといけないと思います。
あとは、治療中に薬を減量したり休薬したりするのですが、副作用をうまく伝えられられなかったり、「腰が痛い」と言って整形外科を受診し腰痛といわれた方が、呼吸器科を受診したら骨転移だったというケースもあります。痛みの表現って難しいなと感じました。
その3に続く
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ナースコールを押すべきか否か・・・入院経験のある人なら誰しもが感じるかもしれません。医療者側はいつでも呼んで!という気持ちで接していても、患者さんは忙しそうな様子を見て遠慮してしまうのですね。患者さんと医療者の「両片思い」を解決するためにどんなコミュニケーションの形がフィットするのか考えを深めていきます。
IN//SEKI 中尾
アスクレピオスは医療環境の未来について、一緒に考え、カタチにしていくラボでもあります。
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