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ICU環境に必要なモノって?(音のビタミン)

こんにちは。プロジェクトメンバーの上田です。

今回は、リフト以外の今まで取り組んできたことをご紹介したいと思います。

ICU見学を通しても、ICUの音環境は決して居心地のいいものとは言えず、患者さんだけでなく働く皆さんも多くの方が不満に思っていることが分かっています。

ICU音イメージ

そもそも、日夜問わず、あらゆる機械音や作業音、患者の苦痛な声などが発生するICUを、無音に近づけることは可能なのか?考えていました。

そんな中、国立精神・神経医療研究センターの本田 学先生に出会い、ハイパーソニックエフェクトといわれる特殊な音が人(脳)にとっていい影響をもたらす、”音で治す”という研究を知りました。

本田 学先生_写真

例えば、投薬や手術が物質的操作による治療であれば、音など直接侵襲しないものがもたらす効果は情報的操作による治療と言うそうです。すでに、認知行動療法や看護・ケアなど、薬の代わりに情報を使った治療が、薬の効きにくい病気に行われていますが、ハイパーソニックエフェクトも同じような効果が見込めると本田先生はお話ししてくださいました。

HSE 周波数_比較あり

ハイパーソニックエフェクトは、徐々に失われた自然が生み出す超高周波を再現し、いわゆる”ビタミン不足”のような現代の音環境を改善します。詳しい内容はここでは割愛しますが、新宿駅南口にあるバスタ新宿などの商業施設だけでなく、認知症の方が多く利用する施設の共有スペースでは、すでに有益な効果が見られたとのことで導入したそうです。

ICUもさまざまな侵襲を受け、認知症と一部症状が似ている”せん妄”を発症している患者さんが多くいるため、音で治す”音のビタミン”、今後の活躍に期待しています!

最新の医療技術で救える命が増えた今、治した先の”回復に向かう治療環境”を変える必要があると言われはじめています。今まで考えてこなかった、このような視点からも変えていけるのではないかと感じました。

上田


アスクレピオスは医療環境の未来について、一緒に考え、カタチにしていくラボでもあります。

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