ICUダイアリーの実際とは?その4
今回はICUダイアリーを積極的に運用しているMさんのインタビューの続きです。(過去の記事はこちら→その1 その2 その3)
運用している中で見えてきた、今後の展望や検討事項など具体的な内容になりました。
お忙しい中、貴重なお時間をいただきインタビューに答えてくださった
Mさんにこの場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございます。
ICUダイアリーの管理について教えてください。
ダイアリーの内容は管理者の確認を入れています。ただ、患者さんの情報は患者自身のものなので、扱い方に制限をかけるのは
実際不可能だと思います。
例えば、ご家族の手に渡って、SNSにあげてしまうことも想定されますので、そういったケースも踏まえた内容にしておくことも必要かなと思います。
例えば写真に別の患者さんや映り込んでしまうことで、個人が特定されてしまうリスクのあるものなどはトリミングなどで削除しておくなどです。
また、ご家族へのダイアリーをつけることについての許可も取っていますが、ICU入室時はご家族も危機的状態ですので、ダイアリーの目的であるPICSの話をどこまで理解しているかは、正直わからない時もあります。
入院時、携帯を預かったときにグループラインをつくってもらい、文面でご説明したりすることもあります。
ICUダイアリーを病棟でも継続していますか?
現状はしていませんが、病棟でも継続していくと良いと思います。
似たようなもので、ケアファイルというのば病棟にあり、私は昔からケアファイルをつけています。
ご家族との交換日記のようなもので、その日のバイタルなどやトピックを描いておき、ご家族にもコメントを残していただきます。
ケアファイルは院内でつくることをルール化されているので、写真はないですがICUダイアリー代わりに退院時に渡しています。
Mさんのインタビューによって、ICUダイアリーの実際について具体的に伺うことができ、必要な機能や削ぎ落とすべき機能などより明確になってきました!今後は進行中のプロトタイプについて、発信していきます!
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