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僕が旅に出る理由―アメリカ横断してみて思ったこと (費用もまとめたよ!)

僕が2019年から2020年頭にかけて行った、アメリカ大陸横断旅行のあとがきです。

旅の始まりはこちらから。

ごあいさつ

真っ暗な空に飛ぶ機体。
華やかな高層ビルが立ち並ぶ界隈を眼下に見下ろし、やがて光は小さくなっていきました。

そして、ついに僕は短い旅を終えたのです。

朝1時ごろに自宅に到着し、軽く後片付けをしながらビールを飲んで寝ました。昨日は有給を取りましたが、今日1月3日は出勤日であり、最後の記事をかきあげる余力は残っていませんでしたので、仕事を終えて帰って来てからの更新となりました。最後の最後でリアタイ更新が……。

まぁ、いっか(笑)

この10日間、付き合って頂いた方、色々な応援を頂いた方、本当にありがとうございました。

「年末の現実が辛いので気持ちだけでもお供します」
「一緒に旅をしているみたいです」
「情景が浮かび上がってくるようです」
「湿地を疾走する変態、素敵です」
「素敵な出会いでしたね」

そんなコメントを頂ける度に、書いていて良かったなぁ、と何度も思いました。(カクヨムでエッセイを記載した時の感想です)

自分でやり始めたことなのですが、長距離運転をして、ビールを飲み、ホステルやAirbnbのお宅に夜遅くに帰り、そこから執筆というのは正直中々ハードな作業でした。

でも、応援頂ける。コメントを頂ける。
 
それだけで僕は書き続けられました。反応が無かったら投げ出していたと思います。僕は意志が貧弱なので、エッセイなのにエタる(未完成で終わる)という意味不明の帰結に陥っていたことが易々と思い浮かびます。

応援、コメントももちろんですが、PVも予想以上に伸びていて、読んで下さっている皆様を感じることが出来たからこそ続けることが出来ました。ありがとうございました。

Special Thanks

また、特別に詳しく案内頂いた由海さん。この場を借りてお礼を言わせて下さい。準備不足で情報が無かった僕を何度もガイドして頂き、この上なく助かりました。由海さんがいなかったら、この旅の内容は相当に違ったものになったはずです。
そうした反応を貰いながら活かすことができる。ネット媒体のメリットが良く出た旅になったと思います。

今回は即興執筆ということで、あさーい知識と、いっちゃえという勢いだけで書きましたが、由海さんはこちらに在住かつパートナーもこちらの方。アメリカに関する知識の正確さと文化の相違等々、比べるまでもなく由海さんのエッセイの方が素晴らしいです。

是非、アメリカに興味を持った方はどうぞ。(上記でもリンク張っています)

行く末は空もひとつの 〜関西人のアメリカ暮らし〜
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884500832

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後悔・反省点

さて、明らかな準備不足だった今回の旅。一つだけひたすら後悔していたことがあります。

「どうして僕はサンダルと水着以外の短パンを持ってこなかった……」

フロリダについてからずっと思っていました。なんせ暑いもの!! 気温は年末年始なのに25℃超えてきますからね。カジュアルに使える水着だったのでそれはいいとして、靴はサンダルに履き替えたかったなぁ……。裸足が好きなので、これは本当に後悔しましたね。仕方なく我慢しましたが、次は必ず冬でも持っていこうと思います。

その時は、ヘミングウェイの家も最後の最後に回りたいと思います。いやー、可愛かったけど、その後が辛かった!

猫アレルギーの方はヘミングウェイの家は要注意です。

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■旅行費用(10泊11日) およそ2,600ドル

全体:$2,600(30万円弱)くらい
内訳:レンタカー代 $900
   ガス代    $160
   宿泊代    $600
   入場料等   $330
   食費     $600くらい?

・レンタカー代 $900

レンタカー代は10日借りてコミコミ$900でした。借りたのはNational Car Rental。車種は日産アルティマ。マイアミでの乗り捨て代でちょっと高くつきましたが、まぁそんなもんでしょう。複数人だったら激安ですね。

・ガス代 $160

アメリカはガソリンが激安です。場所によりますが1ガロン2~3ドルくらいなので、リッター55円~83円くらいです(105円/$計算) 結果として予想以上に安く収まりました。

・宿泊費 $600

モーテルに2泊、ホステルに3泊、Airbnbで5泊ということで、めちゃくちゃ安く済みました。モーテルとかホステルはBooking.comとかexpediaとかで安いものを予約していました。Airbnbは「生活感がイヤ!!」とか「自分の部屋以外に誰かがいるのがイヤ!!」というこだわりがなければ、コスパ最強です。ホテルなら1泊最低$200ドルのマイアミで$50とか普通にありますから。ご家族ならば一棟借りのAirbnbが一番コスパ良いと思います。ただ、やっぱりサービス重視ならホテルですね。あと立地とか設備とか安全とか色々考えるのが面倒な人はホテルで良いと思います。そこは何を重視するかなので、それぞれにあった選択をしましょう!!

(最初は車中泊も考えたんですが、安全面を考慮して断念しました。無念……)

・入場料や駐車料金など $330

一番高かったのはNASAの入場料で約$100(ツアー込み)。次点でアメリカ国立公園の年間パス$80でした。

年間パスはあんまり国立公園回らないなら買わなくていいですね。ただ、国立公園の入場料は大体$20程度なので4回以上入場するなら買ったほうがお得です。また、パスは車1台で有効だったりするので複数人の場合も買った方がお得です。どの国立公園の窓口でも「年間パスが欲しい!」と言えば買えますので、お試しあれ。

あとは美術館や駐車場代が$10~30なので日本と同じくらい。これも意外と抑えられました。

・食費 600ドルくらい?

ここはあんまり参考にならないと思うので、ざっくりです。豪華に食べるときは$100くらい出して、そうでもないときはスーパーで買い揃えてました。Airbnbならキッチンが使えるので、簡単な料理で良いならそういう意味でもおすすめです。決してAirbnbの回し者ではありません

一つ言うとするならアメリカの外食は高いです。安そうなマクドナルドのセットでも$10くらいします。普通のレストランでも一皿$10~20です。それに「アペタイザーにサラダにお酒~♪」とかやってると軽く一人60~80ドル+チップ(20%)とかいってしまうので注意しましょう。

・コストを抑えたい時の結論―2人か4人で旅行

アメリカのロードトリップなら2人か4人が一番コスパ良い気がします。宿泊費も一部屋にかかるため人数が多いほどお得です。ただ基本的にベッドは一部屋に2つなので、偶数人の方がお得です。

キングベッド×2のモーテルなら一人$10ちょっとで泊まれたりします。大学生4人でぎゅうぎゅうになって寝るのも良い思い出になると思いますよ。

あと、複数人の方が気持ち的にも年末年始のレストランに入りやすいです。「一人じゃないとイヤ!」という人以外はコスパ考えると二人くらいで行きましょう。

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走行距離―予想より1,600㎞越え

ちなみに、走った距離の総計は3602.0マイルでした。約5,760㎞走りました。Googleマップでは4,100㎞程度でしたが、大幅に超過しましたね。直線距離ではなく、色々と寄ったので超えるとは思っていましたが、1,600㎞も超えると思っていませんでした。鹿児島から福島くらい多めに走りました。

本州最南端の佐多岬から本州最北端の宗谷岬まで約2,700㎞なので、行って帰って来てちょっと折り返したくらい走りました。人生で一番走りました。もう同じルートは二度とやりません(笑)


旅をして思ったこと、僕が旅に出る理由

ただ、ありきたりですが思ったことが一つ。

旅では出会う人も、経験も一期一会

僕が経験したこと以外にも、僕が出会えなかった素晴らしい人々や経験が沢山存在したはずです。でも、僕はそれを知らずに満足していますし、出会えないこともしょうがないのです。

それの積み重ねで旅は出来ています。
それらの積み重ねで人生が出来ていきます。

その一瞬の幸せと、不幸せを伝えたい。
だからこそ、読んで下さった人には「そんなエッセイを書いている人もいたなぁ」と、思い出深くしみじみと思い出して欲しいのです。

会えなかった人も、それはそれでしょうがないのです。タイミングの問題ですから。
 
こうしてここまで読んで頂いた皆さまとは、貴重な旅の途中の出会いをしたと思っています。この2020年を迎える前後、たった10日間の間にした素敵な経験。
 
そう考えて頂けると、僕は嬉しいです。

旅を終えて僕は思い返します。

――アメリカ横断って、聞こえは大層だけど大したことじゃない。時間さえあれば誰でも出来る。

意外と、世の中はそんなことに満ちています。

関西から北海道宗谷岬まで自転車で走った時も同様です。「凄いですね」なんて言われますが、僕はこの旅で何か変わったのでしょうか。偉くなったのでしょうか。そんな訳がありません

せいぜい地理的な感覚が身に着いたくらいです。あと、運転中のヘッドバンキングの仕方

ただ、自分が好きなようにそこに行っただけで、僕と言う人間の何かが変わったとは思えません。経験は長い時間をかけて人の一部分を変えて行きますが、この旅を終えてすぐに僕は凄い人になりはしない。

やりたいようにやっただけ。
むしろ、身勝手ですよね。

文章も同じです。
文章を書いたから偉いのか。

僕は創作が出来る人に盲目的な憧れを持っていました。何かを生み出せる人になりたかった。
しかし、実際に自分で書いてみると、何にも凄くない。僕は何も変わっていない。

でも、最近は何だかそれでいい気がしているんです。

僕は自己満足主義者を標榜しています。自分が良ければそれでいい。但し、他人に迷惑をかけたい訳ではありません。自分のやりたいようにする。それが結果として誰かを少しでも照らすことが出来たら良い。

そのような自己満足を僕は追い求めています。

僕は自分のために旅行に行き、自分の為にこの文章を書きました

この旅を終えて改めて思います。

そんな経験が。
そんな文章が。

少しでも誰かにとって「面白かった」と思えるものになることを願っています。

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(一番好きな景色:2020年元旦の海と空)


長くなりましたが、読んで頂きありがとうございました!!






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