テストの問題で1度選んだ答えは変えない方が高得点をとれるか?
結論:「変える」ほうが正答率は上がる
ちなみにXでこの問題を出したところ、次のような結果となりました。
全体の62.5%が「変えない」という結果となりました。
回答いただいた方ありがとうございます。
意外と最初に選んだ答えを変えない派が多かったですね。
おそらく、テストの問題を解くときのアドバイスで、学校の先生から
「直感に従った方が正しいことが多いから、最初に選んだ答えは変えない方がいい」
と教わった人が多かったのが原因かもしれないですね。
ですが、統計的には答えを変えない学生よりも、変えた学生の方が正答率は高くなると分かってます。
実際いくつかの調査でも、
との結果がでています。(R)
つまり、一度選んだ答えに対して、
(あれ?あの問題の正解って本当にこれでよかったかな?)
と疑問に思って選択肢を変えたほうが、正答率が上がるってことですね。
もちろん自信をもって選択した答えは変えなくていいと思いますが、迷った場合は変えたほうがいいとのこと。
ただし、答えを変えるための条件が1つあります。
正答率が上がるための条件
条件:もう1度しっかり考えて変えるか決めている
最初に選んだ答えが正しいかどうか熟考した場合は、選択肢を変える。
これが正答率を上げるための条件です。
そのため、
・「なんとなく」とか「気分で」答えを変える
・問1も問2も問3も選択肢の答えを「3」にしてなんか不自然だから、問3だけ「2」に変える
みたいな理由で変更するのは逆効果になる可能性があります。
逆に、
「最初はこの選択が正しいって思ってたけど、よく考えたらこっちが正解かな」
と、ちゃんと答えを見直して考えて変えるのであれば正答率が上がります。
ちなみに、これって仕事選びも同じかなと私は思いました。
最初に選んだ仕事に無理にしがみつく必要はない。
じっくり考えて、他の仕事が自分には合ってるなって思ったら、変えたほうが人生の成功率も上がるかもしれないですね。
ちょっと余談でしたが、テストで1度選んだ選択肢を変えるかどうか迷ったときは、
・再考したうえで変える
この条件を満たしているかどうか?をぜひ意識してみてください。
追伸
ただし、テストで高得点を取るには、日頃からしっかり勉強していないと実力はつきません。
テストの時だけ焦って答えを変えたり変えなかったりするよりも、普段から効果的な勉強法を実践することの方が大切です。
効率的な勉強法については、以下のnoteで詳しく解説してるのでどうぞ↓
【記事執筆】あすか
【X(旧Twitter)】:あすか@サイエンスライター
【YouTube】:あすかラボ
【Instagram】:あすか@サイエンスライター
参考文献・データ等
・Adam Grant(2023)“Think Again The Power of Knowing What You Don't Know (English Edition)”