世界三大液晶パネル製造会社、Innolux(群創光電)は空中ディスプレイの将来性をどう見ているか
「ASKA3Dをご利用いただいた」と動画で紹介
先月10月28日、ASKA3DのYouTube公式チャンネルが興味深いショート動画を公開したのを覚えておられるでしょうか。
もし未視聴でしたら、ぜひご覧ください。
【公式】ASKA3D
Japan IT Week 2024〜事例紹介 Innolux様
台湾フォックスコングループの液晶パネル製造会社 Innolux(群創光電)は、世界三大液晶パネル製造会社のひとつに数えられます。
世界的大手 Innolux(以下イノラックス)がASKA3Dプレートを使用した空中ディスプレイを出展しただけでも驚きですが、これが展示会用に間に合わせで作った客寄せパンダだったのか、それとも将来性豊かな新製品のお披露目だったのか、そのあたりも気になります。
そんな疑問からイノラックスの空中ディスプレイについて調べてみました。
台北動物園と共同で希少動物を空中表示
今年の8月ですが、イノラックスは台北動物園と共同で絶滅危惧種の特別展示をしたそうで、その様子がニュースで報じられていました。
この動画の2分くらいから登場する筐体に見覚えがないでしょうか!
先ほどのショート動画でカエルが飛び跳ねていた理由も理解できました。
非接触用途の空中ディスプレイは非接触であること(空中に映像が見えること)が重要で画質は二の次でも構いませんが、希少動物の姿を楽しみに来場したお客様にお見せする「飛び出す百科事典」がお粗末な画質では意味がありません。
空中に見えること以前に、映像資料閲覧用ディスプレイとして当然の高画質が求められます。
イノラックス公開の動画の説明でも、フローティングプロジェクションで立体的な台湾産アカカエルや紫蝶の魅力を再現(翻訳)と、クオリティには自信満々といった感じです。
空中ディスプレイの将来性をどう見ているか?
台北動物園との共同展示ですが、記事も見つかりました。
翻訳して読んでみると面白いことが書かれていたので抜粋します。
フローティングプロジェクション(浮空投影)というのが空中ディスプレイのようです。
「最新の浮遊画像光学技術」というのがASKA3Dプレートで、「選択的光路制御ユニット」というのは光の方向を制限した特殊なディスプレイと思われます。
動画でもゴースト(空中結像に利用されなかった無駄な光が邪魔な映像を作る)が皆無にも関わらず輝度が高かったのが印象的でした。
懐中電灯のように光の方向を制限することで無駄な光が広がらず、目的の場所に光を集中させるような工夫がありそうですね。
市場規模は2024年に約5千億円と、かなりの市場規模を見込んでいるようです。
とはいえ、日経クロステックは非接触タッチパネル市場だけでも2兆円市場と試算していましたから、荒唐無稽な皮算用というわけではないのでしょう。
言うまでもなくイノラックスだけが量産して世界中に販売できるわけではありません。
それはASKA3Dプレートの量産あっての話です。
作れる見込みのないプレート、量産するはずもないプレートを前提に楽観的な予想(それこそ荒唐無稽)をするでしょうか?
”武器”が手に入ると分かっている(知らされている)前提での冷静な予想だと思うのですがどうでしょう。
この先どうなるかは分かりませんが、アスカネットの株主としては素晴らしいニュースが飛び込んでくる日を楽しみに待ちたいと思います。