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【日本インタビュ新聞社・株式投資情報】アスカネットの自社株買い、12月末の6日間で上限株数の5%超を取得、積極的な出足の見方
1月7日、アスカネットから先月分の自社株買いの発表がありました。
IR情報 2025.01.07
自己株式の取得状況に関するお知らせ(94KB)
1. 取得した株式の種類 当社普通株式
2. 取得期間 2024 年 12 月 23 日から 2024 年 12 月 31 日まで(約定ベース)
3. 取得株式の総数 23,200 株
4. 取得価額の総額 10,645,900 円
5. 取得方法 東京証券取引所における市場買付
「自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ」が発表されたのが12月20日(金)でしたから、週明け23日(月)から大納会までに1千万円と、上限4億円の5%に相当する額の自社株買いをしていました。
日本インタビュ新聞社・株式投資情報も好意的に報じています。
自己株式の取得開始から12月末までの取引日数は、東証の取引日ベースで6日間しかなく、この間に上限株数の5%超を買いつけたことになり、積極的な出足との受け止め方が出ている。
今回の自社株買いは市場での買いつけですから、6日間の株価の推移(452円→469円)を見ても株価対策としての効果はあったようです。
アスカネットとしても口だけの株価対策してますポーズや急落時(大口の大量売り)の受け皿ではなく、積極的に買い上がっていることから、今の株価は安すぎる、こんな株価は許せない、といったメッセージを発信しているようにも感じます。
持ち株を減らし続ける筆頭株主の創業者や、それを見越してか自信満々に売りまくる空売り機関を考えたら、せっかくの自社株買いも彼らに美味しい餌を与えるだけになることは、経営陣も当然考えていると思います。
それなのにカウンターパンチを狙うのではなく、先手先手で連打を繰り出しているように見えるので、これ以上の大口の売りが出ないといった確信があったりするのかもしれません。
元会長がこれ以上売ってこない可能性
配当性向30%を目安にしていたアスカネットが、配当性向50%を超えても最低7円は配当を出すことにした理由があるとしたら何が考えられるでしょうか?
IR情報 2024.07.26
第 29 回定時株主総会および懇談会の質疑応答要旨について
(質問要旨)質問というより要望なのですが、業績や利益剰余金の状況を考えると、株主の配当が少ないのではないでしょうか。株価が伸び悩んでおり、もっと株主還元を厚くして欲しいと思います。
(回答要旨)ご提案をいただきありがとうございます。まずは空中ディスプレイ事業をはじめ、事業をしっかり伸ばしていくことが重要だと考えています。今期の配当性向につきましては 50%超えております。新しいチャレンジへの将来投資と株主還元のバランスを考え、1株当たり7円をベースと
し、配当性向 30%以上という方針を定めておりますので、ご理解をいただければと思います。
株主還元とのことですが、一番の株主は誰でしょうね。
ここからは想像(妄想)ですが、配当が7円あれば175万株保有している筆頭株主の元会長の配当収入は1200万円以上、税引き後で1千万円くらいにはなります。
すでに十分なキャピタルゲインはあるはずですが、もし新たな事業をいくつも手がけている元会長が、最悪の事態に備えて最低でも毎年1千万円のインカムゲインは確保しておきたいと考えていたらどうでしょうか。
この想像が当たっているかは5月頃の持ち株を見て答え合わせしたいと思います。
想像通りなら株価の大きな転換期に差し掛かっているような気がしますが、本格上昇は空中ディスプレイ事業の成功しかないと思うので、そこを目標に頑張ってほしいと思います。