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地域社会の問題を解決し、地域経済の強い点を創る!| 株式会社LEAPH(リーフ)|企業インタビュー

Today's President

河原崎幸之介さん

株式会社LEAPH(リーフ)は2017年に河原崎さんが創業しました。当初は東京に拠点を置いていましたが、現在は静岡県を中心に活躍されています。現在社員は5名。この2年で採用を強化されています。クライアント企業の営業面や採用面での課題解決に協力する事業を手掛ける他、「静岡みんなの広報」というWEBメディアの運営も行っています。

↓株式会社LEAPH 公式HP

↓「静岡みんなの広報」のURL

河原崎幸之介さん

インタビュー

Q1.ビジネスモデルと主な顧客について教えてください。

私たちは社会やクライアント企業の問題解決を第一に考えています。そのために地域企業や行政のブランド強化を行っています。その方法として大きく2つの側面があり、1つはマーケティングや営業を通じてクライアントの売り上げを上げる側面、もう1つは採用の側面です。
マーケティングや営業の面では、ウェブサイトの制作や広告の運用を行います。企業の強みをターゲットとなる顧客にどう届けるかをともに考え、マーケティング戦略を練ります。そして、採用面では採用サイトを作成したり、動画を制作したりします。どのような人材がその企業にとって適しているのかを見極め、効果的に採用活動を支援しています。
私たちの主な顧客は地域企業や行政です。地元の企業が全体の8割から9割を占めており、行政も含まれています。業種は幅広く、例えば自動車業界やフィットネス業界、グランピングの運営、行政の水産振興や歴史文化など多岐にわたります。

Q2. 「静岡みんなの広報」を始めた理由について教えてください。

「静岡みんなの広報」というメディアを始めた理由も、社会とクライアント企業の問題解決が起点となってます。地域企業では、採用面などの情報発信において課題を抱えており、それを解決したいと考えました。今では地域企業の問題解決につながる情報が集まってきています。 

Q3. 他社メディアとの差別化について教えてください。

メディアはブランドが重要だと考えています。メディアのブランドは掲載企業や掲載している人で決まるため、誰でも取材すればいいというわけではありません。地域で長く活動している人や第一線で活躍している人を取り上げることで、メディアの価値を高めることができます。このようにメディアのブランドを保ちながら、私たちが素敵だと感じた企業を選定しています。
大手メディアとの違いでは地域企業を取り上げていることが挙げられます。そして、新聞との違いでは新聞はファクトを大切にすることに対し、静岡みんなの広報ではファクトに裏付けされた経営者の問題意識や想いにフォーカスしていることが挙げられます。

Q4. DX化で取り組んでいることを教えてください。

私たちの会社はフルリモートで運営しておりオフィスはありません。
そのため、DX関連のツールを活用しています。コミュニケーションにはSlackやDiscordを使用し、プロジェクト管理にはNotionを使用しています。また、chatGPTなどのAIツールも活用しています。それにあわせて、週に2回社員が集まる場を作ることも実践しています。

Q5. どんな人と会いたいと思いますか。

行動力があり、何か新しいことをやっていると面白いなと思います。周りの人がやっていないことをしていたり、スペシャリティがあったり、一つのことにすごく詳しかったりする人には会ってみたいと感じます。多くの経営者はほかとは違うものを持っている人に会いたいと考えているはずです。

Q6. 人とお会いする上で気をつけていることはありますか。

意図的にやっていることが3つあります。1つ目がアドバイスをもらった時、すぐに行動し、報告することです。そうするとアドバイスした側はすごく嬉しい気分になると思います。2つ目が自分を卑下しすぎないことです。そして3つ目が相手に対して関心を持っている、という意思表示をすることです。

Q7. 経営者に必要な能力について教えてください。

経営者に必要な能力は、営業力だと感じています。特に社員数が少ないうちは自ら営業を行い、売上を確保することが求められます。また、採用や組織作りの能力も重要です。適切な人材を採用し、組織を構築することで、企業の成長を支える力となります。また、判断する際には組織の過去、現在、未来を客観的に捉える力が必要だと思います。

Q8. 10年後の会社の姿について教えてください。

中長期のビジョンとして、「地域経済の強い点を創る。」を目指しています。そのために、売上1億円、社員数10名を目指し、地域企業の強化を進めていきます。また、地域の中小企業のM&Aを通じて立て直しを行うなど、新しい投資にも挑戦していきたいと考えています。

Q9. 若者へのメッセージ

焦らずしっかり勉強してほしいです。今の時代、ありふれたベンチャーで成功するのが難しくなってきています。もし自分が若い頃に戻れるなら、もっとちゃんと勉強して、医療系のベンチャーやAIの大規模な計算に耐えられる半導体を作るような仕事をしてみたかったですね。こういった高度な分野でベンチャーを立ち上げるなら、自分自身が技術者であることが大事だと思います。
それから、致命的な失敗は避けるべきです。周りと比べて「早く成功しなきゃ」「早く起業しなきゃ」と焦るかもしれません。同世代と競って資金調達に成功しても、最終的に自分の手元に残る株はほんの数%なんてこともあります。それは、その人は幸せといえるのでしょうか?無理な保証人になったり、開発費で資金を使い果たしたり、従業員を雇ったけど事業がうまくいかずやむなく解雇することになったり。
もちろん、小さな失敗はたくさんしたほうがいいと思います。挑戦して怒られるくらいの失敗なら何度あってもいいです。その経験から、どうすればもっと良くできるかを考えて改善していくことが成長につながるからです。
成功を急がず、しっかりと力をつけるべきだとぼくは思います。

本の紹介

株式会社LEAPHは「静岡みんなの広報」で取材した記事をまとめた「こんなステキな企業があったんだ」という書籍を出版しています。静岡県内の経営者が持つ問題意識やそれに対する向き合い方、実際の解決策など詳しく書かれており、非常に勉強になります。地域の魅力を再発見できる素敵な一冊です。

↓書籍URL

執筆者の感想

「地域社会とクライアントの問題解決」というミッションを掲げ、それを実現するためにWEB制作やメディア運用に取り組む姿から、会社経営において一貫性を持つことの大切さを学びました。また、若者へのメッセージでは、私自身も周囲と比較して焦りを感じることが多く、ドキッとしました。技術変化の激しい現代だからこそ、自分の軸となる知識や技術をしっかりと身に付け、大きな挑戦をしていきたいと思います。
学生企業インタビューにおいて非常に参考になるお話を多く伺い、すぐにでも取り入れていきたいと感じました。
株式会社LEAPHのさらなるご活躍を心から応援しています。

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