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【ネタバレが含まれまする】 劇団paperclaft「ミタココロ」

初めて観劇した劇団の作品です。
備忘録代わりに、感想などを書いてみようと思う。

その記憶は、確実に出会いの経験やねん。
見ようとしないことはどうしてもできない。

まず最初に、めっちゃやばい!に脳が支配されていることをお伝えする。

というのも、限りなく日常に近い非日常を主人公の女性がぼくたちに語りかけてくるわけで、毎回頷いてしまう自分がいた。なんせ、他にもお客さんがいるのに、自分一人だけその場にいて、話しを聞いている、そんな感覚に襲われ続けていたもんで。
(後ろのお客さんと隣のお客さんは気が散ったかもしれない、ごめんなさい)

こんな感覚に観劇中になったことはありません、、、。
彼女の語りに引き込まれていく中で、物語は静かに進んでいく。個人的に、彼女の性格に自分を濃く投影できたので、そこからまるで自分が彼女と同じ10年を過ごしているかのようになり、最後には自分の感情も掻き乱されてしまっていた。
それと同時に窓から見える景色は、風に強く揺らされていた。
時々、風と感情や物語がシンクロするところがあり
身体も心も寒気を覚えて震えた。もちろん一緒に
鳥肌もついてきて、寒気と震えは脳に染み渡っていった。すると自然と涙が右目からつーっと流れた。
こんな涙の流し方はしたことがない。
そのシーンは、男2が、会社で誕生日を祝われた時だったと思う。「搾りかすみたいな」言葉を紡いだ男の背中は、あまりにも暗く見えた。その時、彼とも
シンクロしていることに気づいた。
女2とも過去の死にたい思いが繋がってしまった。
大きな裏切りを女1に知らないうちに与えてしまった彼女は、ミタココロという名前だった。
そんなことをされたら、やばいという言葉に脳が占拠されてしまう。

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