β-131 つむいだなつ
"夕日"に照らされながら、これからの考えをまとめて歩き続け、"海"の見える小さな広場へと向かったある夏の日の夜。
ささやかだけど、ひと夏の想い出に友人たちと花火を楽しむことに。
私は友人たちと花火そのものも、近況報告や冗談などの会話も、いずれも楽しみながら、時は流れて、ついに"線香花火"を残すのみ。
その花火に火をつけてからというもの、私は広場に向かうまでの道のりでまとめた考えを回想する・・・
"空と海"で構成されし"アオイホシ"のもとで暮らしている私たちの一生というのは、宇宙からしてみれば"蛍火"に過ぎない。
蛍の灯す"LUCENT"は、とっても美しく、本格的な夏の始まりを知らせてゆく―
その点滅は一瞬、でも、その一瞬に込められたものは、とても深く、複雑に描かれたものに違いないと考えているけれど、どうなのだろうか。
そんなことを夏が始まってから、ずーっと考えてたんだけど、夏から秋に向かうこの日に、答えってわけではないけれど、ひとつの方向性というものがまとまったような気がする。
宇宙からしてみれば、刹那で現れ、消え去っていくものとして存在しているといっても過言ではない私たち。
でも、その刹那にぎゅっとあらゆるできごとが詰まっているのも、事実なんだよね。
この星の下で、私たちはすくすくとはぐぐまれてさ、、でも決して平坦じゃなかったよね。
その成長のさなかに経験してしまった戸惑い、揺らめき、儚さ、と言った"陽炎"に翻弄されながら、それでも乗り越えていかなくちゃという思いを持って、「精一杯生きています」という気持ちを込めて、前へと進んできたんだよね、と問いかけながら。
あのときは楽しかったよね、と"雪洞"の灯りに照らされながら振り返ってみたり、なんで楽しいことが、希望だったものが、解釈のすれ違いとかもあって、壊れてしまったのだろうというそのときの"波紋"を思い出したりすると前に進んでいきたくないなぁって気持ちにもなってしまうし、押しつぶされそうにもなるけれどさ。
でも、そのぐちゃぐちゃになった想いやひと、ものたちの"Orbit"は、きっとこの先、どこかで交錯する時がやって来る。
「いつ?」なんてわからないよ、そんなの。
でも、そのときまでに成長した姿を見せられれば、ふたたび・・・なんてこともあるのかな?
未熟な私たちは、まだまだ"発展途上"、いつまでもそうかもしれないけれど、そのときまでにちょっとでも凛々しくなれるように。
むりだね、なんて言ったらだめだよ。
少しずつでもいいから、気持ちを高めていこうね。
うれしいとき、かなしいとき、つらいとき、たのしいときに邂逅した"特別なMelody"をお供に、これからのMelodyを紡ぎあげなくちゃだよ。
そう思い浮かべたそのとき、ふと左手を見ると、"線香花火"の閃光が、かなり激しくなった。
激しくなるのはいいけれど、それは、フィナーレを告げるサイン。
この灯が役割を果たしきったとき、新しい"LIFE"が期せずして始まる。
みなそれぞれ、私も含め、友人たちはそれぞれの道を歩むこととなる。
「終わりのない旅」が始まってしまうと、再び邂逅するということは、すんなりともいかず、もしかすると叶わぬことかもわからない。
だけど、物理的な距離は離れるかもしれないけれど、心理的な距離は、"On Your Side"だよ。
そう信じて、私は生き続けていくから、みんなも、ね。。
もしまた軌道が重なったときは、いろんなことして、また思いっきり笑おうね。
みんなでやったこのちいさなちいさな花火大会が、「人生のワンシーン」になれたのなら、いいなって「思うんだ」。
β-116に関連してるようで、してないような。。
わかる方には、わかるよね。。
わからないかなぁ、まあ、そうだよね。
それでは、また(←投げちゃった・・・
あした・の・β<ベータ>でした。
なお、この物語はフィクションです。。
こころは、フィクションではないかもしれないけれど、そこはご想像にお任せします(笑)
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