β-531 えむりーぐ '21 10/4-15

さて今年もMリーグが開幕し、全チーム8試合を消化しました。

全90試合ということを考えたらまだ1割にも満たない状態なので、挽回の余地も十分にあるし、下手に連続でラスを取ってしまうものなら、上位でもすぐに下に滑り落ちるので、現段階の順位は、もう参考記録として見ておくのがいいでしょう。

とは言え現時点での状態を見るに調子の良さそうな選手やチーム、そうじゃない選手・チームもいらっしゃるなっていう認識ではいます。

10/15付の順位の順番で見て行こうと思います。

素人目から見た感想です、あらかじめ。

1位・TEAM RAIDEN/雷電 125.4pt

滑り出しで好調だったのは、間違いなく雷電。

8試合目の時点でそれぞれ1人1回はトップを取っており、特に初戦という早い段階で萩原聖人選手がトップを取れたというのがとても大きいなとは感じております。

昨季の萩原選手は初トップがクリスマス・イブと全選手のなかで最も遅く、各成績を見ても、メンタル的にも不調とみなされてもおかしくない感じで、本人もユニバースでもそうじゃないファンの方も思うところがけっこうあったんではないかなとは思いました。

それでも、今季も契約を更改できた、なおかつチーム開幕戦を任されたということは、やはり欠かすことのできない存在であるのは自明の理。

今季はいまのところ三色同順などの大物手にはあまり意識せず、安い和了でも親を流したり局を消化したりできるのなら、副露も辞さずに行いながらも、余計な放銃を回避し、守備型に趣を変えているかなというイメージがありました。

親被りは相変わらずな部分はありますが、それ以外のところで無駄な失点を防ぐ努力が垣間見える場面もあったのかなと。

初戦はオーラスで満貫ツモで逆転トップを飾れたことが、恐らくスタートダッシュで3連勝できた要因だと思います。でないと、この順位にいないので。

その次に続いた黒沢咲選手も副露をせずに和了していく型なのですが、喰いタンでなおかつ300・500のお安めの和了でトップを飾るなど、今季の雷電は副露率が高めで推移しているかなという傾向にあるのかなとは思いました。

そして、3戦目に出てきた本田朋広選手はデビュー戦で華々しく6000オールを決めるなど、存在感をしっかりと発揮して初戦で初トップ、さぞかし"おもしかった"とは思いますし、リーグ内でも良い位置にいくのかなという雰囲気はありますね、華もありますし初々しさも含めてファンは増えていきそうな予感はしております。

そんな本田選手も2戦目では昨季MVPの佐々木寿人選手からMリーグの洗礼を受けたのかなという感じはしました、個人成績で上位進出を目指すには寿人選手や多井隆晴選手などの好成績を修めている選手に勝つのがとても大事なので、引き続きさまざま研究を積み重ねながら、でも萩原選手が少々ロマンから遠ざかっているので、時折はロマンのある大物手を組み立てていってほしいなって勝手に。。

役満プリンスと呼ばれているだけあって、役満には期待したいところですが、なかなか行く手を阻む猛者たちがとても多いので、難しいのかなと思いつつ、更なる成長を期待したいところです。

そして、瀬戸熊直樹選手。

ここ最近の調子がとても悪いなっていうのはA1リーグなどでも見てて感じました。

もちろん不調でもトップを取ってはいるのですが、あまり感じの良いトップを取っているかというと最近はご無沙汰していた感じ。

Mリーグの初戦でもオーラスの親番で和了にいこうと副露して5,800か2,000オールを取って連荘しようと思ってたのでしょうけど、躱されてラスを取ってしまうなど、もちろん3連勝したプレッシャーがあったことは確かなのでしょうし、配牌や巡目の部分もあったのでしょうけれど、大丈夫かなと思える箇所がございまして。

しばらくの雷電のキーマンは瀬戸熊選手かなとなんとなくですが感じてはおります。

連勝を止めてしまった雷電はその後なかなかトップを取れず4→2→3と来て再び登板した瀬戸熊選手。

背負ってるものが大きいからこそ、どうしても固くなってしまう要素はわかります、でも卓上までそういうものを持ってはならないと感じたのかはわかりませんが、一昨日の試合は踊りを披露して、身軽な気持ちに少しでもなるように仕向けてから試合に向かったそうですが、それが見事なトップ獲得につながった(それだけじゃないけれど、要因として)と見ております、牌をこぼしてしまうなど、心理的にもけっこう追い詰められているのかなという心配事はありましたが、とにかく2巡目で全員トップを獲得できたことは大きいのかなって思います、ちなみに昨季の最速全員トップはサクラナイツで同じく8試合目、それで最終は2位。

優勝はさておき、今回こそはファイナルに駒を進めることができるのか、そこにも着目していきたいところです。

2位・EX風林火山 102.2pt

あの、勝又健志選手は次の週で出場するのでしょうか?

今季の勝又選手はプレーヤーズゲストで解説をしたのみで、まだプレーヤーとして出場していない唯一の選手、昨季の優勝の立役者でもありますが、2週目でも出てこないとは…。

ひとまず、松ヶ瀨隆弥選手の調子がとても良いこと、流石はオーディションを勝ち取った実力者というのがしっかりとわかり、見事な補強だったねというのがわかりました、絶対必勝という場面では勝又選手と松ヶ瀨選手で立ち向かってくるでしょう、なんにせよ昨季覇者がセミファイナルにすら出れない状況が2年続いたので、今回はそのジンクスを打ち破れるか。

でも、松ヶ瀨選手を前面的に出すことによって昨季までの風林火山ではないということを他チームに表明できてるんではないでしょうか、既に5戦出ていますが、90試合でどのくらい占めるのでしょう、もしかしたら40戦は出てきそうなんて。

二階堂瑠美・亜樹両選手は、亜樹選手に関しては問題なさそう、瑠美選手はプロクイーンでの動きを見る限り、慣れてしまえば問題ないように思えるのですが、どうなのでしょう。

初陣での動きは、べつに大したことないよと思わせて油断させるという策でもあるのかなということも考えてしまうなど、けど高打点を狙っていく方だと考えているので、きっと派手に出てくることでしょう、そうさせないような他の選手の動きも見つつ。

松ヶ瀨選手もいまは他から打ち筋などを拝見している段階なので、ひと通りの傾向が分かって、うまくいかなくなってきそうな場面が出てくるかもしれませんが、その時どうしていくのか、それも観察しながら今後を見ていけばいいかなと思いました。

3位・セガサミーフェニックス 8.5pt

爆発力やポテンシャルのとても強いチーム、魚谷侑未選手や近藤誠一選手が機能してくれば手をつけられないチームになるのは間違いなく。

昨季は戦線から早めに離脱してしまった分、今季は…という想いがとても強いチームだとは感じております。

初戦は茅森早香選手が先発、不運の18,000放銃を含め、痛かった戦いではありましたが、2戦目ではその鬱憤を晴らすべく、マイナスを帳消しにするトップをしっかりと取っていたので、このままの調子でいくのであれば、心配はあんまりしてません。

魚谷選手、今季はしっかり活躍しそうだなという片鱗は感じておりまして、今季こそ2019シーズンのような感じを密かに期待しております。

そして、東城りお選手。

果敢に攻めていく姿勢と2着でもフェニックスポーズを取る姿勢から、けっこうやってくれそうだなとは思いました。

まだ、1戦しか見ていないのでトップもラスも経験するのでなんとも言えませんがしっかりと押して卓上を駆けてくれそうなオーラは感じ取りましたね。

近藤選手はまだまだエンジンは表立ってはかかってないようですが、10/15の第2戦東3局3本場のあの"南"切りは華麗、しかもそれで聴牌を続けた姿勢を見る限り、しっかりと仕上げてきそうな予感がするなという感じがしました。

全体的に真っ直ぐ立ち向かい、高打点を獲得するという意欲をひしひしと感じるチームなので、今季は昨季のような感じでないことを祈りつつ。

4位・U-NEXT Pirates 3.1pt

昨季は7位でセミファイナルの切符を逃してしまいました。。

2019シーズンの覇者として、7位ながらメンバーの入れ替えをせずに臨む今季、もしファイナル進出ならずとなると必ず1人は最低入れ替えなければならないという条件なので、自らの進退も含めて背水の陣で向かってくることは間違いなし。

小林剛選手が早くも2戦目でラスを取るなど、滑り出しはあまりよろしくなく。

瑞原明奈選手は2着を連対、諦めない姿勢からしてもそう簡単には着順を落とすことはなさそうだなっていう感がありました。

石橋伸洋選手も惜しい2着を記録していたので、次の試合では報うことができそうな予感がしなくもない。

この2週間で最もパイレーツの中で鮮烈な記憶に残ったのは朝倉康心選手。

その2戦目。

東3局3本場のドラ2m切りについては、憶測堂々巡りなのでひとまずパスです。

早々に東1局で大量リードしていても、ABEMAS・白鳥翔選手の猛追、そして南1局で逆転され、そのままオーラスまで向かい、白鳥選手が伏せていればそのままトップとなるなか、更なる加点を目指そうと連荘。

北家はトップを迎えてオーラスを迎えるとなると点差にもよりますが、伏せて局消化して半荘を終わらせようという傾向にあります。

大量リードならさておき、この点差では心許ないなと感じるときもあり、そうした時は白鳥選手のように継続という手を取るのかなとは思いました。恐らくもう一度2着がトップになる条件を倍満ツモ以上にしていかせるような和了を決めたかったのでしょう。

ノーテン終了でも首位はキープできたようですが、この場合。

訪れないと思っていたオーラス2本場、メンタンピンドラなし高め一盃口待ちリーチを一発でツモり、3000・6000は3200・6200で決めて逆転トップという瞬間を見た時は、「今年はやるかもしれない」と思いました。

朝倉選手や萩原選手、そして沢崎誠選手といった昨季不調だった選手が今年はいまのところ上々の滑り出しを決めている姿は、成績も満足に残せないなかで、それでも契約更改してくれた、そのことの意味をしっかり噛み締めつつ、だけど周りをあまり気にせず、それぞれが自身の麻雀と向き合って打牌している姿は、やはり応援したくなる選手なのかもしれません、私にとって。

5位・渋谷ABEMAS -27.3pt

いまのところ、5位ですがとくに心配はしておりません。

個々の能力は高く、全員プラスにできるチームですからね。

ラスはいまのところ日向藍子選手の1回だけであとはラスなし、その日向選手のラスも不可抗力な部分がありましたので、それぞれやることはちゃんとやっているかなという印象、ABEMASに関してはレギュラーシーズンは心配していないのでセミファイナルやファイナルといったところの選手起用を多井選手だけに頼りきらないように、調子の良い相手を断ち切るためにも選手を変えるという手立てを施せば優勝できるチームかなとは考えておりますので。

抜かりはないと考えております、いまはやや運に見放されてる面もありますが、そのなかでも最小限にダメージを抑えている感じがしますので、ここからの展開に期待したいところです。

6位・KADOKAWAサクラナイツ -28.8pt

昨季不調だった沢崎選手が開幕2連勝と好調、マムシ復調に昨年引っ張った3選手が調子を戻せるか、というところですかね。

岡田紗佳選手や内川幸太郎選手に関してはあまり問題なさそう、堀慎吾選手も出だしが苦しい展開にはなってはいますが、なにか巻き返してくれそうなそんな感じがしております、なにせまだまだ先は長いですから。

3週目以降、雀卓に桜が舞う姿はやっぱり見てみたいところです。

7位・赤坂ドリブンズ -75.1pt

ここまでのトップは鈴木たろう選手の1回のみ。

園田賢選手はマクラーレンなとこがありますし、丸山奏子選手は今年も10が上限なのかなと心配な面がありますし(せめて15はなんとか)、村上淳選手はインタビュー後に帰る方向を間違えるくらいに出だしがきつくなっていますし、という感じで見ております。

今季はどうなるのでしょう、2週目はそれぞれ1人ずつ出場しました。

3週目はどういうメンバーで勝負しにくるのでしょうか。

序盤ですし、順位は気にせず、されど順番は気にする、そんなチームでございまして。

8位・KONAMI麻雀格闘倶楽部 -108.0pt

EX風林火山から移籍した滝沢和典選手と桜蕾戦覇者の伊達朱里紗選手を加えて臨んでいる今シーズン。

滝沢和典選手は攻撃的なチームのなかでバランサー的な役割は果たしているのかなという感じではおりますが、バトルスタイルは少なからず攻撃的になる部分もあるのかなという感じはします。

自身の初戦ではトップで迎えたオーラスに赤牌を引き入れてもう一回勝負するかなと思いきや、伏せてしまう…伏せていい点差かと言われると満貫ツモでトップ入れ替わりという条件でしたので、どんな結果になっても勝負はするべきなんだろうなってなんとなくですが、そう感じました。

2戦目もなんとか3着、そろそろトップは欲しいところです、個人成績表のこの位置での寿人選手との鍔迫り合いはあんまり見てても面白くないのでできれば、トップクラスのところでバチバチやってほしいかななんて。

寿人選手は爆発力は天下一品だし、一度乗ってしまえば手のつけられない"伊達"じゃない魅力がしっかりとある反面、今季はMVPになったこともあり、かなりのチームが警戒感を持っているのはそれとなく感じております、でも本人はスロースターターだと自覚していらっしゃるようですので、落ち着いた頃に最高点であったり信じられない和了があったりしてもおかしくない選手、今後も主要選手としてしっかり起用されるのでなるべく目を離すことないようにしていきたいものです。

高宮まり選手はちょっとまだ本格的に波に乗れてないかなという印象ですが、セミファイナル以降、好結果を叩き出すことを期待されたというのと、人気面において必須という選手ということからしても、まだまだ期待されていると考えつつも、滝沢選手や伊達選手の加入、寿人選手の打牌などに注目が集まっているので、なかなか注目度は相対的に低くなってるかなと感じてはおりますが、実はほんとの脅威はここにいるというところをしっかりと表明できると人気の面でも実力の面でも申し分なしなチームに仕上がっていきそう。

伊達選手はまだ1試合しか登場しておりませんが、攻撃型重視で格闘倶楽部のポリシーに準拠しているかなと捉えております、伸びしろがまだまだ底知れない選手でありますので、今後いろいろと経験するかと思いますが、臆せずに挑んでいただきたいところです。

実況・解説・インタビュアー

今季は小林未沙さんが産後ということもありまして、しばらくは日吉辰哉さんと松嶋桃さんの実況で、解説は土田浩翔さん、渋川難波さんに加え、今季からKONAMI麻雀格闘倶楽部で2年間プレーヤーとして君臨し続けた忍者・藤崎智さんが加わり、公式には3人体制となりました。

日吉さんの実況は序盤ということもありまだまだ大人しめ、というよりも喉にどうぞお気をつけてという感じではあります、ドラマティックな展開をドラマティックに実況していくことで華々しくなるとは思いますので、どうぞお身体に気をつけつつ、楽しんで勢いのある実況をして頂けたらなんて思ってしまいました。

松嶋さんは主に渋川さんと組んでの"渋桃"体制が続いており、今季もけっこうな確率で遭遇しそうです。

松嶋さんはやっぱり頭の回転が早いなという場面があったり機転が効いてるなというとこもあったり、でもその一方で緩急をつけるかの如くおっとりしたとこもあるなど、なかなか聞き逃せない要素が満載な方です、日吉さんとはまた違うベクトルで盛り上げてくれる方ですので、今季も楽しみにしております。

そして、小林未沙さんのお声もそろそろ聞いてみたいところではありますが、とりあえず落ち着いてから主にリーグ戦の後半に復帰して頂ければなんて…でも無理はせず。。

解説陣に関しては土田さんは登板回数が低くなりそうな気配、日吉さんとの掛け合いは卓トラブルの繋ぎで今季も健在だなって証はしっかりと。

渋川さんは自身も麻雀協会の雀王決定戦で矢島亨プロと相対するほどの実力者、いつMリーグにプレーヤーとして参加するか楽しみな場面もありますが、今季はひとまず解説者として、とは言え雀王になったらなったで、選手としてお呼びがかかるかもしれません。

協会出身のMリーガーはABEMASの松本吉弘選手とサクラナイツの堀選手だけですので、3人目や4人目が入ってくるとより楽しくはなりそう、同時にそれは誰かが去っていくということでもあるので、複雑ではありますが。

そして藤崎智さんはMリーグで選手としての結果はあまり残せなかったとはいえ、A1リーグの実力者、加えて背中を追い続けられているプロの1人として、また自身もMリーガーだった経験も活かして、ちょっとした毒も交えながらにんにん解説をまだまだ聴いてみたいところです、公式ということから、今後も20回以上は恐らく出てきそうです、曜日としては日吉さんが解説する木曜でしょうか、月曜はPPVでプレーヤーだけでなく裾野を広げるためにも解説はプレーヤーズゲストや麻雀界で知らない者などいない方々が今後は参列していきそうですので。

そして、まつかよこと松本圭世さんのインタビュアーもすっかり馴染みになってまいりました、隔週金曜は伊藤友里さんがインタビュアーとのことで、メインはまつかよさんですが、もしなにかあった時のために、伊藤さんのインタビューにも慣れておきたいところではありますね。

まつかよさんは黒沢選手トップの際のインタビューがこの2週ではとくに印象に残っておりますし、伊藤さんも慣れないなかで園田選手の放っておいたら2時間話しそうなインタビューをなんとか流したというとこも印象に残りました。

実際、園田選手は検討配信を出場した試合は行っているのですが、この日の半荘で3時間近く話されておりました。

これだけ話せるのはさすがは園田選手、という感じですね。

試合時間以上にお話ししておりましたので、私は途中で生配信を見るのをやめて、昨日と今日でようやく見終えました、それくらいに盛りだくさんな内容でございましたね。

3週目以降の個人的な見どころ

まずは勝又選手がどこで出てくるのか。

伊達・東城・瑠美選手はトップを取れるのか。

各チームどんな布陣で臨むのか。

とりあえず、こんなところですね。

私も3週目以降も粛々とMリーグを観察してまいります、では。

あした・の・β≪ベータ≫

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ここまで読んでいただいてありがとうございます(人''▽`) 間髪入れずに言ってみますか・・・ よろしければ!でもまさかね・・・