β-67 すきやばし
東急プラザ銀座より、数寄屋橋を眺めるのんきな時期があったね、そういや。
私の銀座といえばの想い出は、メロンクリームソーダの濃厚さとナルニア館に向かうまでのレトロな階段と銀座和光の入りづらさと伊東屋のウィンドウショッピング(一部は実際に買いました)、とだいたいそんなところかな。
上京していた時期は、月2回のペースで足を運んでいた思い出の地。
ここに来るととってもワクワクした。
なかでも、数寄屋橋の交差点はとっても。
マリオン、東急プラザ、不二家、ソニービル(いまはGinza Sony Park)に囲まれている交差点は、和光、三越、三愛、銀座プレイスに囲まれた銀座四丁目交差点に次ぐ中心地かなあといまでも勝手に思い込んでる。
もちろん、各都市にも有名な交差点があるけれど、四つ角の建物をはっきりと暗唱できるものが、いまのところこの2つの交差点しかない(苦笑)
チャンスセンターの行列を眺めたり、ソニーの製品を眺めたり、ショーケースを眺めたり、東急プラザ銀座の開業時はやじうまかのごとく真っ先に訪れた。
銀座の中央通りにいるときはそんなに感じなかったんだけど、数寄屋橋界隈の風景を見ると、改めて"東京に住んでるんだなあ"という感覚になったんだよね。
いつのまにか、それを確かめるべく、中央通りで用事がすべて済む場合でも、ソニービル側からごあいさつしにやってきて、その実感を確認していた時期があって、いま思い返しても懐かしくてまた行きたいなあと感じる場所。
まだまだ禍の影響で行けてはいないんだけど、伊東屋、教文館、山野楽器、木村屋、鳩居堂、各企業のショールームなど、単純にいまどんなラインナップなんだろうというとってもかるい目的でふらっと訪れたい場所が溜まってきたので、それを発散すべくまた行ってみようかなとは思うんだけど、東京はほかにも優先すべきところが正直あるので、そこが悩ましい。
たまに行くくらいが、"東京"を好きで居続けられるというと考えているからね、住んでた身としてはいろんな要因があって再び住むというのはたいへんやなぁという考えかな。
裕福だったら話はべつだよ、でもそうじゃないからね。
ひとつの場所に固執すると、凝り固まった考えはさらに固まって、取り返しがつかなくなる。
だから、私はそうならないように定期的に旅に出たり、違うとこに住んだりしてる。
現実的には、いろんな壁にぶつかることはあるけれど、人生は一度きりだし、来世が確約している証拠はないしさ。
それを縫って克服するのも楽しみのひとつってわけよ。
でも、旅をしたり住んでたりするとまたまた訪れたいって感じる場所のひとつに数寄屋橋もあるわけなのです。。
のほほんとなれる街、それが銀座、そして数寄屋橋。
再会を夢見て、私は突っ走っていく・・・